- Amazon.co.jp ・電子書籍 (561ページ)
感想・レビュー・書評
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最後までとても面白く読むことができました。特に展開は想像を超え、全体の雰囲気やスピード感など十分満足できました。奥貫さんをもう少し暖かく見て欲しかった気もしますが、本庁の係長は最低の奴です。
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冒頭の感じから
入れ替わりをすぐ想像してしまう自分がイヤ -
何がここまで彼女を駆り立てたのか。そうしなければやり直せなかったのか。家族に思い入れがあったのか。だから、あの場所に戻っているんだよね。
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私からしたらかなり分厚い本でしたが、あっという間に読み終えました。陽子は「自分は特別ではない」と言っていましたが、そんなことないと思います。面白かったです。
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これもまた面白くて一気読み。
陽子は、幸せになれたのだろうか。
御守りの中に書かれた子の誕生を願うメッセージが、せつない。 -
久々に綿密に構成されたクライムサスペンスを読んだ。
とても面白く、本の帯に書かれていた、
「ライト4行に驚愕」は全くその通りだった。
物語は、2つの物語を交互に描いていく。
1つ目は、鈴木陽子の人生を辿る
第三者の視点で語られる物語。
父母弟と4人家族の陽子は、父の蒸発、
母との折り合いの合わない関係、弟の自殺を経て、
自分の本当の居場所を探しつづけている。
結婚し、離婚し、転職し、思うようにいかない
陽子の人生を俯瞰で描き続けている。
2つ目は、管轄内で発見された腐乱死体の
生前の痕跡を辿る女性刑事奥貫綾乃の視点で描かれる。
死体が発見された国分寺のマンションで、
鈴木陽子の身分証が発見される。
推定死亡年齢40歳。彼女はどうして死んだのか、
事故なのか、自殺なのか、他殺なのか。
戸籍や知人の証言から不審な事実が明らかになる。
どちらの物語も鈴木陽子が重要人物として描かれるが、
中盤まで、2つの物語がどこで繋がるのかが分からず、
読み進め明らかになる事実に、いちいち驚いてしまった。
また、要所要所に登場する鈴木陽子の人間関係も、
飛ばさずじっくり読むと、後から後から「あっ」と
気づく出来事が多々ある。
じっくり読んで正解だった。
読む側は絶叫はしなくとも静かに目を剥くと思う。