わかる仏教史 (角川ソフィア文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 駆け足仏教史。ユーモアのある語り口で読みやすい。

  • 仏教の歴史がよくまとめられている本

    聖書やコーランみたいに記述されたものをブッダやすぐ後の人が残さなかったので、偉い人が各々解釈し(時として都合の良いように)たため、数多くの宗派が生まれたことがよく分かった。大乗仏教、上座部仏教、そして日本でも宗派が時代が経つにつれ宗派が乱立しているし。。。

    西洋の文化が言葉で明確にする傾向にあり、東洋の文化が曖昧さを好む傾向にあるのは、こういった宗教の捉え方に由来しているのかもしれない。仕事をする上では、目的や進め方を言葉で明確にする方が解釈の違いが減るから非常にやりやすいのだが(特に日欧米に跨るPJだと・・・)、発展性や意外性は少ないなぁと感じてしまう。Imaginationが働くキッカケが少ないと言うのかもしれないが。

    日本人が表や図を使うのが好き&得意、そしてそうすることをしばしば有り難られるのは、文章の本質を考えて→捉えて解釈する習慣が身に付いているからかなのかもしれない。きっとこれが日本人がグローバルで仕事をしていく上での強みであり、差別化できる点だろうなと思う。

    超こじつけかもしれないが
     苦しみや迷いを起こす心のメカニズムを本当に解体するものは「智慧」であり、それは、徹底的に考えぬくという作業から生まれる
    と言っているのが仏教の本質なので、我々は考えることを忘れてはいけないなと(僕は得意ではないけど)思わされた本であった。

  • 仏教の歴史がわかりやすく解説されていた。初学者にはもってこいの本であった。日本の仏教史についてはかなり駆け足であったので、なくてもいいのではと思う。

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著者プロフィール

1948年生まれ。東京大学で博士(文学)号を取得。
現在、國學院大學名誉教授。
著作に、『インド哲学七つの難問』(講談社選書メチエ)、『仏教誕生』(講談社学術文庫)、『仏教かく始まりき パーリ仏典『大品』を読む』『インド哲学の教室』(春秋社)、『わかる仏教史』『ブッダが考えたこと』(角川ソフィア文庫)、『勝宗十句義論』(臨川書店)、『新訳 ミリンダ王の問い』『インド哲学教室1 インドの死生哲学』『[全訳]念処経』(花伝社)など。

「2023年 『インド哲学教室2 インドの唯名論・実在論哲学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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