仏教の歴史がよくまとめられている本
聖書やコーランみたいに記述されたものをブッダやすぐ後の人が残さなかったので、偉い人が各々解釈し(時として都合の良いように)たため、数多くの宗派が生まれたことがよく分かった。大乗仏教、上座部仏教、そして日本でも宗派が時代が経つにつれ宗派が乱立しているし。。。
西洋の文化が言葉で明確にする傾向にあり、東洋の文化が曖昧さを好む傾向にあるのは、こういった宗教の捉え方に由来しているのかもしれない。仕事をする上では、目的や進め方を言葉で明確にする方が解釈の違いが減るから非常にやりやすいのだが(特に日欧米に跨るPJだと・・・)、発展性や意外性は少ないなぁと感じてしまう。Imaginationが働くキッカケが少ないと言うのかもしれないが。
日本人が表や図を使うのが好き&得意、そしてそうすることをしばしば有り難られるのは、文章の本質を考えて→捉えて解釈する習慣が身に付いているからかなのかもしれない。きっとこれが日本人がグローバルで仕事をしていく上での強みであり、差別化できる点だろうなと思う。
超こじつけかもしれないが
苦しみや迷いを起こす心のメカニズムを本当に解体するものは「智慧」であり、それは、徹底的に考えぬくという作業から生まれる
と言っているのが仏教の本質なので、我々は考えることを忘れてはいけないなと(僕は得意ではないけど)思わされた本であった。