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- / ISBN・EAN: 4988111251893
感想・レビュー・書評
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女性の参政権ってほんの100年前にやっと付与されたんだ、と思うとほんの3世代でいかに多くの変化を女性が経験しているか感じ入る。
命を懸けて戦ってくれた先人のおかげで投票できているんだと思うと、一票の重みがずっしり。
確か2018年がちょうどイギリスでの選挙権獲得100周年とかで、ふらっと立ちよった市立美術館でもSuffragette特集をやっていたのが思い出。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
キャリー・マリガン演じるモードが、愛する息子と別れるシーンでもう号泣。
まだ女性に参政権も親権もなかった頃のイギリスの話。
労働者階級の女性の生活の改善と一般的な女性の社会的地位の向上、それを具体化するための女性参政権を求め戦った女性たちの記録です。
うちに『世界を変えた100日』というNATIONAL GEOGRAPHICの本があるのですが、この映画のあるシーンにきた時、あ!って思ったんです。
昔、本で見た時は、ピンとこなかったのです。が、映画のラスト近く、ダービーで、国王の馬の前にエミリーが身を投げ出したシーンを観たとき、あの写真がこれだったのか!……と。
エンドロールで、世界各国で女性が参政権を得た年が流されるのですが、「日本」はありませんでした。
日本のそれは、敗戦と共にマッカーサーの指令により与えられたもので、1945年になります。
タイやブラジルより、10年も遅いんですね。
こうしてみると、つい最近まで女性の社会参加は認められていなかったんだなと。
男性のみが社会に参加してルールを決め、女性は男性を支えていればよい、という「昔の」思想。
日本に限っては、モードやエミリーたちが生きた時代は昔の話ではないのですね。
「Deeds not words」(言葉ではなく行動)
は、日本の私たちに向けた言葉なのかもしれません。
「すべての娘たちはこの歴史を知るべきであり、すべての息子たちは胸に刻むべきだ。」というメリル・ストリープの言葉が今、ずっと残っています。
久しぶりにいい映画を観ました。
お客さんも誰一人上映中にスマホの画面を開いたりせず(時々いますよね、そういう人)、エンドロールが終わるまで誰一人席を立たず、マナーのいい方たちばかりだったのも嬉しかったです。私も見習いたいと思いました。
http://zazamusi.blog103.fc2.com/blog-entry-1387.html -
フォローしてる方の本棚で見つけて、TSUTAYAで借りた。
今、我々が日々の中で、当たり前にしている全ての事は、100年前の女性たちが文字通り格闘して手に入れてきたものであると、頬を叩かれたような感じ。
女性差別はまだまだあるが、今の時代はどんなに恵まれているか実感した。
「言葉ではなく行動を…Deeds not Words」サフラジェットと呼ばれた女性活動家たちの合言葉。
今の時代ならば過激である必要はないが、それでも、考えたことを行動で示すことは最も難しく、且つ最も必要なことであろう。2019.12.28
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権利が剥奪されているというのは、確かに存在している苦しみすら存在しないことにされること。
そして、存在しない苦しみが、存在しないとされたまま、次の代に引き継がれること。
社会制度があるマイノリティグループの権利を剥奪しているとき、そのマイノリティグループに属する人は、他の生き方を夢見ることも簡単ではない。
この映画に描かれるような歴史を経てフェミニズムが誕生したのなら、フェミニズムは、すべてのマイノリティグループの人々とともにあれるはず。
もしも、ある人がフェミニズムを掲げながらあるマイノリティグループを排斥しようとするなら、その人が掲げているのはただの差別であってフェミニズムではない。
パンクハースト -
参政権を求めて戦った女性たちの物語。エメリン・パンクハーストの名前ぐらいは知っていましたが、主役は彼女ではなく(メリル・ストリープの出演は1シーンのみ!)、成り行きで運動に参加しただけの庶民の女性(キャリー・マリガンが好演)が次第に「闘士」へと変貌していきます。
それにしても、投石するわ、爆破するわという彼女たちの運動の過激さよ。競馬場で飛び込むシーンは有名な実話だそうですが、あれじゃ自爆テロですよ。そこまでしないと屈強な「ガラスの天井」は突き破れないし、彼女たちをそこまで駆り立てたのは、当時の女性労働者たちが置かれた状況が過酷だったということなんですね。そしてその行動によって時勢が動いたわけです。
いまでは当たり前のように行使している自分たちの権利が、その獲得のために戦った先人たちのおかげであることを知るのは大切なことです。一方で、同性婚や夫婦別姓などを求めて戦っているマイノリティの人たちが今いるわけで、未来の人が「今では当たり前なのに」と回想する日が来てほしいなと。 -
運動に深入りするにつれて夫も仕事も失って、息子も泣かせて、何の為にやってるのか、そもそも意味があるのかと虚しさを感じたろうし、前例ない事をやってる訳だから何が正解かもわからないし、特に同じ女性からも白い目で見られるのは辛かったろうと思うんですけど、彼女たちが導いてくれた未来に生きる私が言いたい、意味大アリだよ!それ大正解だよ!と
マギーを職場から連れ去った時、次世代の女性たちを、未来の女性たちを先導して行くように見えたんです。配給会社の担当者も同じように感じて邦題付けたんだとしたら大正解ですよ、これは私がもらった花束の話なんですよ
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およそ100年前の英国を舞台に、女性参政権を求めて闘った女性たちの姿を、実話に基いて描いた映画。
甘ったるい邦題とは裏腹に、けっこうヘビーな作品である。描かれる女性たちの運動はテロも辞さない過激なもの(人こそ殺さないが、大臣の別荘を爆破したりする)だし、ヒロインたちが働く洗濯工場の労働環境は過酷だし。
警官隊は、デモ中の女性活動家を手加減なしで警棒でぶちのめす。獄中でハンガーストライキをすれば、数人で押さえつけて無理やりミルクを流し込む……。いやはや、すごいものだ。邦題から連想されるような、「みんなで言論闘争をがんばりましょうね」的な甘さは絶無なのである(※)。
※邦題に見られる“甘々補正”は、予告編の作り方にも表れている。英語版のオフィシャル・トレーラーにちりばめられている暴力的シーンが、日本版予告編からは巧妙に削除されているのだ。
この時代、女性は参政権も親権も認められず、職場の上司からのパワハラ、セクハラもあたりまえ、夫は妻を所有物扱い……。
たった100年前(日本でいうと大正時代)には英国ですらこんなありさまだったのだ、と改めて驚かされる。また、「いまはいい時代なんだなァ」ともしみじみ思う。
メリル・ストリープが演じるエメリン・パンクハースト(女性参政権を求める「WSPU――女性社会政治連合」の創設者・指導者)ら、実在の人物も登場するが、ヒロインのモード・ワッツは架空の人物である。
モード役のキャリー・マリガンが、「女性活動家」っぽくない清楚なたたずまいであることが、よい方向に働いている。無思想・無教養で平凡な工場労働者が、偶然からしだいに政治意識に目覚め、運動にのめり込んでいく物語に自然な説得力を与えているのだ。
キャリー・マリガンは、とても日本人好みのルックスをしていると思う。小動物系というか。私も好きだ。『ドライヴ』の人妻役もよかった。
地味だが、とてもよい映画であった。 -
イギリスで女性参政権を求めた女性の物語。映画館で観たかったけれど、DVDでの鑑賞となった。女性の参政権がない、ということは、女性のための法律も少ない、ということだ。女性の労働環境の悪さ、母親の親権が与えられないことにも繋がり、とても悲しいことだと思った。この運動が、日本での女性参政権獲得にも繋がり、現代の女性活躍にも繋がってくるのだなぁと改めて感じて、自分もその恩恵を受けていることに感謝の気持ちを持った。
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おすすめ資料 第419回 (2018.03.16)
20世紀初頭イギリスの女性参政権運動をテーマにした作品です。
参政権の問題に限らず、その時代に女性を「こうあらねばならぬ」と縛っていたものが描かれていますが、その厳しさは現代とは比較になりません。
教育を受けられること、職業を選べること。自由に自分の意見を言えること。
現代に生きる自分達が享受するものの大切さをかみしめずにはいられません。
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