扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫) [Kindle]

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  • 祥伝社
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感想・レビュー・書評

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  • この本は最初に犯人や犯行の様子を明かす倒叙ミステリー。

    自分がミステリー好きになったきっかけは『古畑任三郎』だった。
    古畑が好きすぎて『刑事コロンボ』にもはまった。

    倒叙ミステリーの好きなところは「自分が犯人ではない!」という嘘の主張を頑張るところ。
    「こんなことも考えられる」と、聞かれてもいないのに平静を装いながらも必死に語ってしまう、犯人あるあるが好き。
    ドラマよりも犯人の動揺している内面の気持ちが詳しく書かれているので面白かった。

    残念だと思ったのは、探偵役が真面目でキャラが薄く感じたところ。
    古畑やコロンボのようなちょっと変わった人で愛されキャラ的なパンチが欲しかった。

    倒叙ミステリーの小説をもっと読みたい。

    • Naotyさん
      bmakiさん!たくさんのいいねとコメントありがとうございます(^^)

      いつもbmakiさんの本棚を参考にさせていただいてるのでとても嬉し...
      bmakiさん!たくさんのいいねとコメントありがとうございます(^^)

      いつもbmakiさんの本棚を参考にさせていただいてるのでとても嬉しいです。
      bmakiさんの本棚は読みたい本がたくさんあって、見ているだけでもワクワクしちゃいます。

      そして『青い炎』を教えていただいてありがとうございます!
      倒叙ミステリーで検索すると、高評価で出てきていたのでずっと気になっていました。
      今度読んでみたいです。
      倒叙ミステリーを出されている作家さんが意外に少なくて悲しいです。

      bmakiさん、これからもどうぞよろしくお願いします(^-^)
      2024/04/15
    • Naotyさん
      bmakiさん!たくさんのいいねとコメントありがとうございます(^^)

      いつもbmakiさんの本棚を参考にさせていただいてるのでとても嬉し...
      bmakiさん!たくさんのいいねとコメントありがとうございます(^^)

      いつもbmakiさんの本棚を参考にさせていただいてるのでとても嬉しいです。
      bmakiさんの本棚は読みたい本がたくさんあって、見ているだけでもワクワクしちゃいます。

      そして『青い炎』を教えていただいてありがとうございます!
      倒叙ミステリーで検索すると、高評価で出てきていたのでずっと気になっていました。
      今度読んでみたいです。
      倒叙ミステリーを出されている作家さんが意外に少なくて悲しいです。

      bmakiさん、これからもどうぞよろしくお願いします(^-^)
      2024/04/15
    • bmakiさん
      こちらこそ、こんなに素敵なコメントと、たくさんのいいねを頂きありがとうございますm(_ _)m
      いいね返すのがかなり遅くなってすみませんm...
      こちらこそ、こんなに素敵なコメントと、たくさんのいいねを頂きありがとうございますm(_ _)m
      いいね返すのがかなり遅くなってすみませんm(_ _)m

      私もミステリが大好きです!!
      これからも素敵なミステリを読んでいきたいと思いますo(^▽^)o
      Naotyさんの本棚も参考にさせて頂きますね!╰(*´︶`*)╯
      2024/04/15
  • *****************************************




    みんな大好き倒叙ミステリ―作品。
    今作は、密室にする目的が特殊で、この作品の特徴だ。

    あまり構えず読み始めた。300ページほどなのでさらっと読み終わりました。読み応えがあったかと言われればそうでもない。が、天才vs天才の攻防はおもしろい。

    ペンションの所有者であるお兄ちゃんがめっちゃかわいそう。

    シリーズらしいのでまた気が向いたら読んでみよう。




    *****************************************

  • 私はよく、読んだ本の内容を忘れる。
    同じ本だと気づかずに新鮮な気持ちで楽しみ、ラストで「あ、この本前にも読んだことある」とやっと思い出す。。。
    この本もまさにそうだった。
    優佳や伏見には絶対にそんなこと起こらないんだろうな。

    今回は、冒頭の犯人の行動でウィスキーと眼鏡が致命的なミスになりそうなことには気づいた。
    年とともに、同じ物語を読んでも受け止める自分の感じ方が違っていることに気づくのは面白い。

    常人には理解できないほど明晰な頭脳で、わずかな情報から伏見を追い詰めていく優佳の言動にハラハラ。
    少し違った形の、森博嗣Fシリーズの犀川先生と西野園萌絵(もしくは真賀田四季)のやりとりを見ているようで、わくわくした。

    けれど、完全に理性をコントロールできていて、合理的で冷たい優佳の伏見への想いだけはわからなかった。
    あのまま二人は秘密を共有して生きていくのだろうか。
    これまで出会った中で、自分に釣り合う、最も「適当」な相手だから?殺人を犯していても?動機に理解できるから?それは合理的な判断なのか?

    “冷静”でもないし”冷たく”もない私には、彼女の選択が理解できない。でも、だからこそ面白い。
    天才の頭の中を覗き見できるような小説が好き。

    もっとこの作者の本を読んでみたい。

  • 情報を自分で確認したわけではなく聞いただけで解決する安楽椅子探偵に近い作品。少ない情報から推論を重ね、最終的にこれしかないって真相にたどり着く解決編が良かった。密室を密室のまま解決した作品は初めて読んだかもしれない。結末も単純な勧善懲悪でなく、すべては優佳の掌の上ってかんじが良かった。どの立場の登場人物もよくて、初めて読んだ作家さんだが、さっそく他の作品を読みたくなった。

  • 滅茶苦茶面白かった、頭脳戦最高‼︎
    倒叙モノの面白みが初めて理解できた作品‼︎
    タイトル通り扉は閉ざされたままなのにちゃん物語が展開していく新鮮さ、自分でも色々気付けたり、
    あっ確かにってなったりミステリーの難易度が完璧
    主人公とドナー提供の意見が一文字も違わない程同じだったのも嬉しいかった
    てか物語の終わり方も最高‼︎
    てか解説の方も凄く良かった
    シリーズものあんま好きじゃないけど石持浅海さんのは読んでみたいと思えた

  • 犯人の犯行現場から始まり、犯人視点で語られるミステリー。段々追い込まれていくことは分かってたけど、どのようにエンディングを迎えるのか興味深く読んだ。歴史ある建物だからと扉を開けるのに躊躇する面々にはちょっと違和感あった。

  • 大学の仲間たちとの同窓会で、主人公が友人を殺害。お屋敷の特性を活かして事故死にみせようとするも、ひとりの後輩の鋭い推理によってすべてバレてしまう。

    「殺人現場の扉が開かれるまで」が描かれているので絵変わりはしないけど、テンポよく推理がすすんでいくので飽きずに一気読みできた。

    ただ……

    そんなに知能派の仲間が集まっているのであれば、殺さなくとも話し合えば理解し合えたのでは……?と思った。

    殺すのは言論を封殺する行為であって、知性とは真逆の発想だと思う。

    しかも、ちょっとした口頭確認だけで殺害を心に決めてしまう。オーパスワンを飲みながら夜通し語り合えば、心変わりしていたかもしれないのに。

    「大学時代になにか許せない事件があって復讐心に燃えている」とかのほうが、動機として理解できたかも。

    倒叙ミステリがどうも苦手かもしれない。こんなこと言うと元も子もないけど、「この人がこの方法でやりました!」とさっさと警察につきだして終わりにしたくなる(笑)。

  • 初めてのaudiobookで聴いてみた。
    この本の内容も良かったし、audiobookも面白かった。
    活字の本も良いけど、オーディオブックも面白いな。

    この本が聴き放題に入ってるのは、お得感がある。
    amazonのAudibleに比べてaudiobookは小説の場合、複数の声優(ナレーター?)を使ってくれてるのでドラマ風で臨場感がある。
    Audibleに比べて本数は少ないけど。

    Audibleも小説は複数の声優(ナレーター)を使ってくれればいいのに。


    この本はシリーズ化してるのかな?続きも読んでみたい。

  • これまで読んだ本の中で一番おもしろい

  • こういうのでいいんだよ!と言いたくなるくらい、王道の倒叙ミステリ。
    刑事コロンボ、古畑任三郎が好きな人はぜひ。

    目を引くような設定や特異なキャラ付けがなく、後付けの情報も少ない。必要な情報はすべて読者に示されている中で、探偵と犯人の論理対決にハラハラする。
    ”友人が部屋から出てこない”だけで、ここまで深堀りできるんだなぁ。

    何も足さない、何も引かない、それでいておもしろいミステリは久しぶりだった。
    続編も読みたい。

    「新山さんは、どうして鍵をかけたんでしょうか」

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著者プロフィール

1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。2002年『アイルランドの薔薇』で長編デビュー。03年『月の扉』が話題となり、〝碓氷優佳シリーズ〟第1弾となった05年『扉は閉ざされたまま』(祥伝社文庫)が 「このミステリーがすごい!」第2位。同シリーズの最新作に『君が護りたい人は』(祥伝社刊ノン・ノベル)。本作は『Rのつく月には気をつけよう』(祥伝社文庫)の続編。

「2022年 『Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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