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- / ISBN・EAN: 4988104107633
感想・レビュー・書評
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映画館で観たのは2016年だったのか…と時の経つ早さに驚く。
今回DVDで観る。
山深い田舎で家系の神社の風習に鬱屈している女子高生の三葉は、東京への憧れを強く持っていた。
1000年に1度の彗星が1ヶ月後に迫ったある日、三葉は、夢のなかで東京の男子高校生になって生活していた。
そして、その入れ替わった男子高校生の瀧もまた、行ったことのない町で、三葉になっている夢をみる。
奇妙な夢を通じて導かれていく2人。
最初は、入れ替わった身体と生活に戸惑いながらも次第にお互いの人生を楽しむようになっていたのだが…。
ラストは、忘れることがないくらい印象深い記憶として残っていたが、ところどころ抜け落ちていた部分もあった。
祖母役の市原悦子さんの声で組紐を織りながら糸についての意味するところを語るのは深いなぁと思った。
最初のワクワク感やドキドキ感というのはなく、改めて観ると違う角度からの発見があるのもまた楽しい。
時間にしても人との縁にしても糸のように脆くほどけるのかもしれない。
だからこそ大切にしなければならないのだと改めて思った。
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はじめまして。
私も君の名は。を観ました。
実際に存在する場所の繊細な描写などとても感心しました。
と言っても、劇場で観ている時は兎に角...はじめまして。
私も君の名は。を観ました。
実際に存在する場所の繊細な描写などとても感心しました。
と言っても、劇場で観ている時は兎に角、引き込まれて冷静に見てられず最終的に感動して泣くという鑑賞でしたが(^^;
とても良かったため設定集を購入したのですが、まだ手を付けておりません、、、。2017/11/04 -
はじめまして!くりりんさん。
コメント&フォローありがとうございます。嬉しいです。
『君の名は。』は「話題になったし、評判もいいよう...はじめまして!くりりんさん。
コメント&フォローありがとうございます。嬉しいです。
『君の名は。』は「話題になったし、評判もいいようだし、一応押さえておくか...」と軽い気持ちでレンタルして観たのですが、何度も泣いてしまいました。
二人の思いに同調してしまって...
映像もとても美しく、特に光の表現が目を見張るものがありました。
劇場で観たくりりんさんが羨ましいです(^-^)
設定集を買われたのですか?
細かい裏設定とか凄いありそうなので興味があります。
プロフィールと本棚も拝見させていただきました。書店員さんなのですね。憧れの職業です。
本棚では「ラブセメタリー」が気になりました。木原さんは「箱の中」が積読中です。タブーに果敢に挑戦する勇気のある作家さんですね。
猫本も多かったので、猫好きさんでしょうか。
これからもよろしくお願いします!
2017/11/04
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映画放映当時は凄まじく世間を騒然とさせた今作。
宮﨑駿監督の成績を軽く超えてしまう威力に小生は圧倒されました。
しばらく観られなくて、この間ようやく観られました。
色んな要素が凝縮された今作ですが、大方はもう語られつくされてしまっているので他の方に譲って小生が得た感想をば。
その前にシンゴジラがテレビ放送されるとのことで、深夜特番が組まれたのですが、そこで映画評論家のある方が語っていた対比に小生は疑問符がついたのです。
その方が言うには、シンゴジラも君の名はも自然災害を表現したもので共通点があるとのことです。
しかし、シンゴジラのゴジラは元々放射能を浴びたバケモノが、人間社会を脅かすストーリー。中沢新一氏が雪片曲線論で述べていたようにゴジラは核兵器・放射能のメタファ。
人間が作り出した兵器によって人間が脅かされるという矛盾に立ち向かうという筋なのです。
新作であろうとその系譜は受け継がれているはず。
そして、君の名は。はたしかに自然災害が劇中で起こりますが、そこを主人公二人の愛が奇跡を起こすのです。
そこがこの作品のクライマックス。
だから両作品は単純な二項は成り立たないと小生は思ったのであります。
それから、
入れ替わりの話と素直に受け取らず、遠距離恋愛の文脈で捉えると、三葉のセリフが心に響くかもしれません。
正確ではありませんが、災害が起こる前日、東京を訪れて瀧に会いに来た三葉が心のなかで言った「見れば君だってわかるのに。入れ替わっていたのは君だよって言えるのに」というくだり。
一人で観ても面白いですし、好きな人のことを思って観ると一味違うかもしれませんね。
「秒速」で儚くも散った恋模様は、今作では叶ったのですから。-
読書猫さん、こんにちは♪
「シン・ゴジラ」は観たのですが、こちらは未見です。
でも、レビューを読んで見るポイントが分かったかのような錯覚...読書猫さん、こんにちは♪
「シン・ゴジラ」は観たのですが、こちらは未見です。
でも、レビューを読んで見るポイントが分かったかのような錯覚をしてしまいました(笑)。
もう少し下火になってから、見てみたいと思います。
三葉のセリフも聞き逃さないようにしますね。
ところで、池田晶子さんの本にお気に入りをくださり、すっかり恐縮してしまいました。
古いブログ記事を、見直すこともせずにそのまま貼り付けたものなのです。
文章の整理もついていない記事を、よく見出してくださいました。
あらためてお礼を申し上げます。2017/11/12 -
nejidonさん、こんにちは。
ぜひ、楽しんで鑑賞されてください。
いえいえ…!
ちょうど池田晶子さんの著作をが気になって参考に...nejidonさん、こんにちは。
ぜひ、楽しんで鑑賞されてください。
いえいえ…!
ちょうど池田晶子さんの著作をが気になって参考にレビューを見ていましたら貴殿のレビューを見つけたのです!
ちょっとしためぐり合わせかもしれませんね。
こちらこそありがとうございました。2017/11/12
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奇跡の宿った映画。
公開当時、映画館で観たときは、素敵な作品を見終えた後の満足感で、それをどう表現していいか、分からなかったけど、今回この『君の名は。』を久しぶりに観て、そう思いました。
カフェも24時間空いているコンビニもない故郷、家系の神社の風習や父親との関係性と、鬱屈を抱える女子高生の三葉。東京でバイトに学業に忙しい男子高校生の瀧。何の接点もない二人だが、あるとき自分たちが週に数回、夢の中で入れ替わっていることに気づき……
新海作品の特徴である映像美は今回も圧巻! タイムラプス動画のように、時間が早回しで流れていく東京。飛騨高山の広大な自然と景色。流れていく彗星と夜空。朝日、夕日、木漏れ日といった光の表現。ストーリーやテンポ以外に、映像でも観てるこちらの心を引き込みます。
物語の前半はポップな入れ替わりコメディの雰囲気。ついつい相手側の身体になっていても、それぞれの仕草や性格が出てしまう三葉と瀧。瀧の憧れのバイトの先輩といつの間にか仲良くなり、デートの約束まで取り付けてしまう三葉。一方で瀧は男子の目線を気にせず、三葉の身体で足を広げたり、そして自分の胸を揉んでみたり…
二人はそれぞれスマホにメモを残して、お互いの記憶と行動をすりあわせるのだけど、そこの漫才のような展開とテンポの良さ、そこにRADWIMPSの『前前前世』が被ってきて一気に盛り上げてくれる。
RADWIMPSのボーカル曲は、OP・ED合わせ計4曲使われるのだけど、いずれもタイミングはバツグンだったと個人的に思います。ボーカル曲と映画は、場合によっては、お互いがお互いをじゃましてしまうけど、この作品においては、その限りに非ず。
後、三葉の人格の時の瀧の演技もスゴい。三葉が入っているときの瀧のことを、瀧の友人・司は「可愛い」と行っている場面があるのだけど、その気持ちがよく分かる(笑)それだけ女子になりきった話し方を演じきっています。
瀧を演じているのは神木隆之介さんなのだけど、三葉の入っている瀧と、神木さんの女子ボイスで色々と目覚めてしまった人や、二次創作のネタにした人、少なからずいるのではないかしら……
入れ替わりもありつつも、何とか日常を過ごしていく二人。しかしある日を境に急に入れ替わりが途絶えてしまう。三葉への電話も通じず、瀧は記憶を頼りに直接、三葉を探しに行くことを決意するが……
この瀧の三葉探しの道中に、瀧の友人の司と、奥寺先輩もくっついてくるのだけど、このときの瀧の奥寺先輩に対する態度が、序盤と変わっているのが地味だけど印象的。
そして瀧は、三葉の真実を知ることに。そこから物語はさらに加速していきます。
二つの時空間を越える場面は圧巻! 生命の誕生から三葉の人生を遡り、運命の日に到るまでの、この世界とは断絶された時空間の軸にいる雰囲気は、なかなかに味わえないものだと思います。
そして糸守湖での二人の時空を越えた邂逅のシーンは、二人の想い、物語の展開、夕日と夕闇の美しさ、全てが相まってとにかく甘酸っぱくて美しく、切ない。そして二人の想いの行く着く先は……
人と人との一期一会。世界の人口が70億人を優に越え、日本だけに限ってみても一億二千万人以上。そんな中での人との出会いっていうのは、くさいことを承知で書けばやっぱり奇跡的。
フィクションに実際の数字を持ち出したって、冷めるだけかもしれないけれど、それでも、そんな何億分の一の確率で、二人は時空までも越えて導かれて出会い、お互いがお互いに惹かれていき、そして運命を変えようとする。
そんな奇跡をくさくなく、それでいて甘酸っぱく、美しく作り上げたのが『君の名は。』という映画なのだと思います。
くさいことを承知でもう一度書くと『君の名は。』は、やっぱり奇跡が宿った映画なのです。 -
1,000年に1度のすい星来訪が、1か月後に迫る日本。山々に囲まれた田舎町に住む女子高生の三葉は、町長である父の選挙運動や、家系の神社の風習などに鬱屈(うっくつ)していた。それゆえに都会への憧れを強く持っていたが、ある日彼女は自分が都会に暮らしている少年になった夢を見る。夢では東京での生活を楽しみながらも、その不思議な感覚に困惑する三葉。一方、東京在住の男子高校生・瀧も自分が田舎町に生活する少女になった夢を見る。やがて、その奇妙な夢を通じて彼らは引き合うようになっていくが……。
再視聴。ちょっと現実と重なり合うファンタジーは、引き込まれる。凄く綺麗な映像。微妙な期間差がよく物語を作っています。
テレビでZ世代が結末から観る事が多いとか言ってましたが、結末は最後に観てね。 -
互いに入れ替わってしまった高校生男女の運命的な恋を、光彩を巧みに捉えた透明感のある美しい映像と、交錯する時間軸を停滞なく流麗に切り替わっていく場面展開の中で描いたSF恋愛アニメーション映画。
東京都心に住む17歳の男子高校生・瀧と、飛騨の山奥に暮らす同い年の女子高校生・三葉。
何の接点もない見知らぬ二人は、初秋のある日、お互いが入れ替わっていることに気づく。
不定期だけど、頻繁に起こる入れ替わり。
それぞれの日常を滞りなく過ごすため、入れ替わっている間の出来事を、スマホのメモ機能やノート等を使いながら報告し合ううちに、心を通わせていく二人。
けれど、ある日を境に、入れ替わりは起こらなくなってしまう。
三葉への思いを募らせた瀧は、入れ替わっていた時の記憶の断片だけを頼りに、三葉が暮らす飛騨地方に向かうのだけど、ようやく探し当てた彼女の故郷で判明したのは、3年前の隕石直撃災害で、当時17歳だった彼女が死んでいたという事実。
再度不思議な力に導かれて時空を超えて入れ替わり、三葉を死から救おうと奔走する瀧。
そして…。
入れ替わりも、時空を超えた恋も、高校生であることも、その他細々とした部分も、設定自体は恋愛アニメや漫画の王道路線だと思えます。
それでもこの作品が新鮮かつ魅力的に感じるのは、丁寧で美しい映像によるところが大きい気がします。
個人的によかったのは、朝日や夕日、木漏れ日など、時間や季節の流れによって異なる光の透明感や反射を丁寧に捉え、描いている点。
それから、視点の高低によって趣を変える、特に俯瞰的に描いた時の、壮大で美しい風景。
そして、これらを、交差する時間軸の影響もあって、何度も何度も切り替わるのに、停滞やつなぎの悪さを感じさせない様に組み合わせた、場面展開の仕方(実写映画ならカメラワークと言うところなのですが、アニメだとどう言うべきなのでしょうか…)。
この映像があるからこそ、運命に導かれるように、時空を超えて恋をし、そして、不幸な運命を変えようと奔走する一途な二人が、なんというか、瑞々しくも甘酸っぱく、そして、愛おしく思えます。
若いって素敵、の象徴とも言えるかも。
音楽を利用した世界観の統一性も相まって、よく作り込まれた映画だと思います。 -
思い立って、←またかよっ!(笑) 映画『君の名は』観てきた♪
ただいま就活中の私ですが、今週は前半に予定を詰め込みすぎまして、水曜の夜から頭痛で昨日は寝込んでました。知恵熱ですかね?σ(^_^;)
ですが、今朝目覚めて、このまま引きこもっているとダメな人になってしまいそうで、お出かけすることにしました( ̄∇ ̄+)
映画を観て、スーツを買う!という目的のもと。
で、映画は何を見ようかなぁと迷いつつ、『君の名は』にしました♪
高校生男女の入れ替わりというと、「転校生」を思い浮かべてしまいますが←年バレる!?
これは更に一つも二つも捻ってあって、「ほほっう」(*゚ー゚*)って感じです。
笑いもあって、青春もあって、青春もあって、一生懸命もあって、きゅんっ!もあって、切ないもあって・・・いいお話だった。
欲を言えば、ラストにもう1パンチ欲しかったけど☆
「糸」のお話も良かったなぁ。。。
どろどろになっていた心が←えっ!?そんなに?(*゜▽゜ノノ゛☆
すっーって浄化されていく感じがしました☆
大人はね、時々こういう映画とか観たほうがいいよ。
純粋だった心を少しでも取り戻せるから。←だから、そんなに!?ヽ(゜▽、゜)ノ
時間がないって言う人多いともうけど、映画館で観るっていうのが、ポイントだったりするのよね~。
家でDVDとかで観れば良いって私も思うことあるんだけど、家にいるといろんな邪念が入るじゃない?「掃除しなきゃ」「夕飯なににしようか」「勉強しなきゃ」「いつものTV」・・・なんてね。
だから、邪念のはいならない映画館っていう空間で、映画を観るって結構良いと思うんです。:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
本日、映画を観た後はスーツを購入しました。
イベント系のスーツなら色々持ってるんですけどね、リクルート系のスーツって冬物しかなくて(^_^;)
今までオフィスカジュアルだったから、スーツ着ると気持ちもちょっと引き締まりますね。
さぁ、就活がんばるぞ!! -
アニメーション映画は、好きではありません。しかし、新海誠さんの「秒速5センチメートル」は、特別に好きなので、遅ればせながら本作を観ました。相変わらず、精密な映像、素晴らしいです。男女が入れ替わると言うのは、あまりにも古典的ですが、それにプラスの設定があり工夫を感じます。
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さすがに面白かったです。
前半は『転校生』?と、10代の恋に少し距離を感じながらも微笑ましくみている感じだったが、後半はサスペンス的な要素も加わり、ひきこまれます。
アニメならではの強みが良く生きている。
・ダイナミックなカメラアングル
・色の豊饒さ
そして、SF的設定。
10代とSFも相性いい。
黄昏(誰そ彼)時に、ご神体の山の上で、声を交わしながらも、姿が見えない、という幻想的な設定に、私は一番やられました。
(泉鏡花的な、耽美的な意味で)
・時間のズレ
・みることと、きくことのズレ
私たちは『自分が誰なのか』を分からず、自分について、世の中について、『何かほんとうのこと』を追い求め、常に手に入れられずにすれ違っている。
名前を付けるということは、短絡的に物事を決めてしまう事で、青春時代には最も避けたいこと。
(大人になるとこのルールが便利なんだけど)
物語が魅力を持つのは、このようななんだかわからない「ほんとうのこと」を表現することが重要。
この作品は、ポップでいて、背骨に物語の要素がしかっり入っているので、しっかりした作品になっている。
しっかりした物語構造を持ちながら、非常にスピード感のある演出、テンポで成功している映画。
10代がリアルタイムに広く観てほしい。