2025年東京不動産大暴落 (イースト新書) [Kindle]

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  • イースト・プレス
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感想・レビュー・書評

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  • 文字通り2025年になると不動産は大暴落するということを提言する一冊。

    東京五輪後(行われるか?)は暴落するというのは他でも言われていることだが、わかりやすくて勉強になった。

  • 今の不動産価格上昇の要因がよくわかった。2025年を契機に東京の世帯数も減少に転じるというのが重要。不動産価格の下落は避けられない。今後は不動産を所有するのは好ましく無いかもしれない。買うとしたら、底堅く需要がある都心。

    ◯不動産価格
    ・不動産の価値は利用価値で決まる
    ・需要は世帯数と相関関係がある。人口は減っているが世帯人数が減り、世帯数は増えている。~2020年
    ・同じものが1つとしてない特殊性
    ・立地が9割(人気×利便性)
    ・公示価格には根拠がない、役人の権益。市場価格を見るならレインズで事足りる

    ◯局地バブル
    ・消費増税は財務省の懐を肥やし権限を高める、が不人気なのでやりたくない。
    ・黒田バズーカは、マネタリーベースの増加(銀行から国債を買い上げ現金を渡す)×マイナス金利(銀行に融資させる)、デフレで経済成長しない中銀行は融資しない▶失敗
    ・融資先が無いため不動産に流れる、そしてバブル
    ・相続税法改悪が節税のための不動産投資を呼び込み加速
    ・中国、アメリカのリーマン後の金融緩和で金余り、世界の大都市の不動産につい流れている、自慢しやすい不動産▶タワマンが高騰
    ・J-REIT: 株式のように分割して不動産を購入する投資信託。利回り3%程度だが、銀行が貸しやすいので資金が流れる

    ◯バブルの波
    ・実態の伴わないバブルはいずれ弾ける
    ・千葉東(船橋)でも既に価格が暴落している
    ・郊外マーケットは死につつあり、供給物件が少ない
    ・住宅価格は上がってるのに、賃料は下がってる。需要と供給の関係で決まるから。
    ・武蔵小杉や柏の葉キャンパス周辺のように、短期間に大量供給する物件は将来値下がりリスクが大きい。
    ・都心のお金持ちに人気なエリアは暴落が起きにくい

  • 榊淳司『2025年東京不動産大暴落』(イースト新書、2017年)は東京の不動産が2025年に大暴落すると予測する書籍である。東京の不動産市場はバブル化しており、東京オリンピック終了から5年後の2025年に大暴落が起きるとする。著者は住宅ジャーナリストである。同志社大学法学部と慶應義塾大学文学部を卒業した。
    アフターオリンピックの不動産暴落は確実視されている。既に地方ではタダでももらい手がない不動産が増えている。不動産が負動産になっている。新型コロナウイルス感染症によって早まるかが気になるところである。
    不動産暴落の論理は明確である。需要が減る中で供給過剰になるためである。2025年は団塊世代が後期高齢者になり、東京都の人口は減少し始める。ところが、東京では毎年多くの新築住宅が供給されている。市場原理が機能していないことが問題である。
    そこにはマンション投資の問題がある。FJネクスト(株式会社エフ・ジェー・ネクスト、FJ Next Co., Ltd. 8935)やEST、青山メインランド、T-trust(Tトラスト)などはマンション投資の迷惑勧誘電話で評判が悪い。投資用マンションの弊害はマンション建設にもある。迷惑勧誘電話で消費者に売りつけるビジネスモデルであり、需要に基づいたものではないため、乱開発となりやすい。FJネクストのガーラ・プレシャス東麻布(赤羽橋)やガーラ・グランディ木場(江東区東陽)は境界スレスレ約50cmのマンション建設である。
    マンション勧誘電話は風俗を乱す。投資用マンションを、しつこく勧誘電話をしてくる不動産会社は悪質である。マンションのローンをまとめて安くなるといって、新たなマンションを売りつける。
    悪徳不動産営業は明確な目的が無い、狂っている自覚もない、消費者の権利など何とも思っていない、自分の行動は善意だと思い込んでいる、それでいて同じことを人にされると逆ギレする。悪徳不動産営業は「人を不快にさせる要素」をこれでもかと詰め込んでいるキャラクターである。人としてまともな思考や人間性があれば悪徳不動産営業のようにはならない。
    マンション投資の迷惑勧誘電話は陰湿である。やり方が、余りにも陰湿すぎる。迷惑電話営業の精神性は常軌を逸している。腐臭に満ちた迷惑勧誘電話の記憶は消費者に未だ暗い影を落としている。辛くなかった筈がない。悔しくなかった筈がない。深い悲しみを覚えなかった筈がない。

  • これから都内にマイホームを買う身として、
    気になって読んでみた本。
    2年ほど前の本なので、
    多少執筆当時と事情は変わっていることもあったけど、
    普遍的な不動産の特有な性質がよく分かって面白かった。
    東京と言えども、中途半端なところや
    一気に開発されたようなところに家を買うのは危険だということがよく分かった。
    …それでも私は家を買うけどね!

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著者プロフィール

住宅ジャーナリスト。1962年京都府生まれ。同志社大学法学部および慶應義塾大学文学部卒業。1980年代後半からマンションの広告制作や販売戦略立案などを手がける。現在は、一般ユーザーを対象にした住宅購入セミナーを開催するほか、新聞や雑誌などに多くの記事を執筆している。著書に『2025年 東京不動産大暴落』『すべてのマンションは廃墟になる』(ともにイースト新書)、『マンションは日本人を幸せにするか』『限界のタワーマンション』(ともに集英社新書)、監修に『コロナパニック最前線 不動産大暴落がはじまった』(宝島社)など多数。

「2020年 『激震!コロナと不動産 価値が出るエリア、半額になる物件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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