運命の恋をかなえるスタンダール [Kindle]

著者 :
  • ミズノオフィス
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感想・レビュー・書評

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  • 同著の「LOVE理論」が男向けの恋愛バイブルだとするならば、
    「運命の恋をかなえるスタンダール」はは女性向けの恋愛バイブルになるでしょう。

    しかし、本書で出てくる恋愛テクニックは、
    男女ともに共通しているものが多いので
    どちらが読んでも勉強になるというのが結論です。
    (LOVE理論は男性向け)

    本書は恋愛を叶える本なので、
    イケメンをゲットしたい人や理想の相手を惚れさせるテクニックは学べますが、
    結婚まで発展するような恋愛までは学べません。ただし、主人公と一緒に魅力を高めるあらゆる方法を一緒に実践していけば必ず自分で運命を切り開いていく力が手に入ると思います。

    とにかく、この本の一番の肝と言ってもいい
    「結晶効果」と呼ばれる現象が面白かったです。
    耳にしたのは初めてでしたが、この効果を
    受ける側にも与える側にもなったことがあったなと
    過去を振り返ると、なんだか附に落ちました。

    機会があったら結晶効果を意図的に狙って実験してみたいですね。笑

  • 世の中には自信満々の人がいる。
    でもごく少数だと思う。
    圧倒的に自信のない人が多いはず。
    自分もそう…。

    もしかしたらこの本を読むことでちょっぴり勇気をもらえたり、なんとなく明日が来ることを楽しみに思えたり、昨日より少し自分を好きになれるかもしれない。

    自信がないことは悪いことではないけれど、できれば自分くらい自分のこと好きになってあげたいと思う自分が読後に居た。

  • Audibleで一気に聴きました。
    良かった!
    水野敬也さんの本は元気がでる。
    街へ出ようという気持ちになった

  • 感動したから読んで欲しい。」そう言って兄が誕生日にプレゼントしてくれたことがこの本との出会いでした。

     それは『夢を叶えるゾウ』などの有名な作品を残した水野敬也さんという人によって書かれた『運命の恋を叶えるスタンダール』という本です。この本は、SNSによるバッシング、メディアによる大げさな報道がきっかけでパニック障害になった、本好きの主人公が、スタンダールという昔の作家と共に、奮闘しながら恋を叶える、というストーリーになっています。

    この本の最終場面に、「結晶作用を起こしたからこそ、自分が知らなかった自分と出会い、知らなかった世界を経験することができたのだ。そこには喜びだけじゃなく苦しみや悲しみもあるけれど、どれだけ妄想しても決してたどり着けない『本当の世界』だ。」と書かれていて、その言葉から、これまでしてきたことに、無駄なことなんて1つもないんだ、と気づくことが出来ました。結晶作用とは、人を好きになって、その人を実物以上に美化してしまう作用のことです。主人公の場合は、この作用によって、好きになった人のために、綺麗になったり、閉鎖的な性格を変えようとしたり、と様々な努力をしました。しかし、努力をしても、恋が実らなかった場合、その努力は全て無駄になるのでしょうか。いいえ、その行動は決して無駄ではなく、これまでの自分と違う、新しい良い方向へと変えてくれる、素晴らしいきっかけだったと言えるのです。

    この本を読んだ時、私はちょうど嫌なことがあり、「これまでの時間は何だったんだろう。全て意味がなかったのだろうか。」と落ち込んでいました。しかし、この言葉に「これまで積み重ねた努力や時間は決して無駄なものじゃなかったんだよ。」と励まされたような気がしました。

    また、この本の中での、スタンダールの一番の大切な教え、「絶望は幸福への伏線である」という言葉があります。これは、絶望のような出来事があったとしても、先に向かって、くじけずに進み続け、最後に幸福を掴めた時に、はじめて、あの絶望は幸福にたどり着くための、きっかけ「伏線」だったのだ、と気づくことを意味してます。

    私はこの言葉から、嫌なことも、プラス思考に捉え、この辛さは伏線なんだ、と考えることで、気持ちを楽にすることができる、と思いました。確かに、嫌なことがあると、自分はダメだと思ってしまい、負の沼に飲み込まれてしまいそうになります。それでも、嫌な事に屈せず、前進し続ける大切さを学びました。これから先の人生で、想像もつかないような絶望が待ちかまえてるかもしれません。しかし、そんな時でも、絶望だと打ちひしがれて、落ち込むのではなく、今は未来への伏線を貼ってる、悔やむのではなく回収することを考えよう、とすることが大事だと思いました。漫画や映画のシナリオの伏線の貼り方は二種類あり、あらかじめ、後の話でこういう風に伏線回収しよう、と決めて書く方法と、過去のふとした描写を、後々で使う、という思いつきの伏線回収の仕方がある、と聞きました。それは、人生にもおきえられて、夢に向かう目的のある努力が前者で、将来役に立った時に、過去の行いは意味があったのだ、と気づく場合、つまり、思いがけない努力が後者だと考えると、「何のためにやってるのか」と思わずに、いつか伏線回収ができるように今は種を巻いているのだ、と考えるべきだ、と思いました。逆に受け止め方が悪く、自分はダメだ、と考えていると成長も止まり、悪方向へと導かれているようにみえます。昔からある、有名な四字熟語『因果応報』とは、こういう深い意味があるのかなと思いました。

    この本を全て読み通して、もちろん、目標を達成することは、とても大切なことだけれど、目標を達成するまでの努力の過程で得たものは、目標達成よりも、価値があるものなんだ、と学びました。また、目標にたどり着くことができなかった時でも、これまでの過程で、得たことを生かせる、新たな目標をみつけ、つぎは、それを達成しようとすることによって、人生はより豊かになるものなんだ、とこの本が私に教えてくれたような気がしました。

    この本は、『運命の恋を叶えるスタンダール』というタイトルですが、恋愛だけではなく、色んなことに対して、ネガティブ思考になってる人や、後悔ばかりして、なかなか前に進むことができてない人などにこそ、是非一度、読んで見てほしいな、と思えるような本でした。

  • ラブじゃなくてライクですね。

    と言われて元カレと別れたわたし( ˙-˙ )w

    もうアラサーだし
    20代前半の子には恋愛市場では勝てないだろうし
    なにより、ラブじゃなくてライクなんて言われて
    心がハートブレイクしすぎて、もう何も考えたくないし
    何なら毎晩のように思い出しては憎悪で頭おかしくなっちゃいそうだし。

    でも、このままでいいのかなー
    何かを諦めて生きていくのは自分らしくないなー
    よくよく考えたら、恋愛するのも悪くなかったなー
    (もう過去のことは思い出したくないので自重)

    と思って読んでみた
    運命の恋をかなえるスタンダール

    読みやすくてわかりやすい
    そして勇気をもらえる言葉がたくさん

    長所を武器に
    結晶作用をうまく使って
    しかし結晶作用に溺れることなく

    自信は生まれつき備わってるものではなく
    行動してはじめて身につくものだって
    アラサーになって初めて気づく。

    いいところがないと思ってた自分の外見も
    探してみたら31個もあったよ( ´ω` )笑

    ラブじゃなくてライクですね、って言った元カレは
    完全ドン・ファン型恋愛の
    傷つきたくなかったから人を好きにならないようにしていただけの、ただの意気地なしの男だったんだろうな。
    わたしはその分傷ついて、今、変わろうとしてる。

    ー絶望は幸福への伏線であるー

    失恋して、でもまた頑張りたいって思いはじめた全ての人に読んでほしい( ´ω` )

  • 水野さんらしい書き方。
    読んでて面白いので、どんどん引き込まれる。
    夢をかなえるゾウの恋愛バージョン。
    主人公がどんどん成長していく様が、
    読んでいて心地よかった。
    「人はいつだって、成長できる」そう感じさせてくれる本だった。

  • 夢をかなえる象で作りあげたスタイルを踏襲している。
    あのスタイルは1つの発明なのね。
    楽しく読めて 勉強にもなった。
    恋をしたいですね

  • 「絶望は幸福への伏線」名言である。恋に悩める全女性の救いとなる本なのではないだろうか。水野さんの本は読みやすくて笑いを絡めながら話が展開していくので非常にスイスイ読める。面白い。

  • 結晶作用とか恋愛論とか難しい話なのかな、
    と思っていたら、面白くて笑いながらスラスラ読めた。

    スタンダール、可愛くておもしろい、すてきなおじいちゃん。

    ・恋愛において男はあまりにも容易な成功を軽蔑する。男は、向こうからくれるものをありがたがらないものである。

    ・ヴォレ。フランス語で飛ぶ。これまで自分がしてこなかったような思い切った行動を取って、新しい自分になる。

    ・結晶作用は『恋する相手は自分のものになる』という考えから生まれる。しかし、結晶作用を起こせば起こすほど、相手からは冷められる。結晶作用は自分が起こすのではなく、相手に起こさせるものと心得よ!!!

    ・女友達に恋愛相談禁止。妄想をふくらませて、結晶作用を強めて気持ちよくなるだけの行為だから。1人で妄想したり、LINEを読み返したり、なんて返すか必要以上に悩むのもダメ。好きな人こそ、事務的にさっぱりと。

    ・緊張する時は自分に意識が向いている。自分ではなく相手に意識を向ける、相手が楽しんで居心地よくいられるように最前を尽くす。

    ・男は裏切られたがっている。裏切りを与えることで『もっと知りたい』『手に入れたい』と思わせることが出来る。ギャップ大事。

    ・相手のいい所を見つけたら、言葉に出して伝えることで最初の信頼関係は築かれる。

    ・愛する男を幸福にすることが、自分の幸福につながる。

    ・女は自分の与えた恩恵で男に執着する。尽くしたり与えたりするほど、のめり込んでしまう。

    ・絶望は幸福への伏線である。

  • 既婚者なので必要ないかなぁと思いつつも、著書の世界観に引き込まれて一気に読んでしまった。
    クスッと笑える箇所がたくさんあった。面白かった。

  • 父親の起こした不祥事が原因で、つらい青春時代を過ごしてきた聡子とが、スタンダールとの出会いによって、それまでには考えられないくらい行動的になって、最終的に理想のマリウスと付き合うことができた流れは非常に面白かった。
    特にスタンダールのユーモアに富んだ口調と聡子のテンポの良いやり取りは読んでいて笑えたし、ところどころに「なるほど」と思わされるようなスタンダールの恋愛論の教えも書かれていて非常に参考になった。
    「絶望は幸福への伏線である。」
    「女は恋人を選ぶにあたって、彼女自身が男を見る気持ちよりもほかの女が彼を見る態度を重んじる。人は自分の価値観で好きになるよりもむしろ、周囲から認められている人に結晶作用を起こしやすいのだ。」

  • 2回目。

    面白かったです。
    同じシーンで泣きます。小説読んで泣くことはほぼ初めてです。

    1回目はレミゼのストーリーを知らない状態で、マリウスって誰?と思いながら読んでいたのですが。

    その後、レミゼの映画を観まして。

    なので、感想に鶫さんが万平だと知って近づいてきたことが納得いかないという方がいましたが、それを言ってしまえば、レミゼのマリウスも同じなので、、、

    レミゼを観たあとに再度読んだからこそ、マリウス~!となりますし、恋愛論自体にも興味を持ちました。

    電子書籍で読んだのですが、この本を読める期間がもうすぐ終わってしまうので、紙の書籍を購入しようかと思います✨
    文庫本があると嬉しいのですが、ないようなのでそこが少し残念です。

  • 最後ふいに泣いてしまった

  • 何というか、夢をかなえるゾウの恋愛版というのが本書の最も的確な例えではないだろうか。
    結晶化作用 = "ザルツブルクの小枝"の例が話の鍵となる。

    【ザルツブルクの小枝】
    葉の落ちた木の枝を、塩を採集していた坑道の奥深くに投げ込む。しばらくして引き出してみると、枯れ枝にキラキラと輝く結晶が付いている。
    恋愛の初期には、それと同じ結晶作用が起こり、愛する対象が美しく見える。

    実像よりも対象が魅力的に映る作用は恋愛している時によくある。脳内麻薬が出ている状態で都合の良い妄想と現実とのギャップに自己嫌悪を繰り返すのである。20代後半ともなると思い当たる経験は何度かある。さてその人間の心理的作用とどのように克服するかというのがこの本のテーマであった。

    自身の経験から心理的な働きを分析したスタンダールマジですごいなと思うが、それを知った上でそれだけの本を書いた上で自身の恋愛上手く行ってないの、、、。あとスタンダール症候群のスタンダールなのねこの人。

    幸せという観点から言えば結晶化作用も悪いものではなく、自身が幸せになるためには必ず必要なものだと思う。自身が価値があると信じれるものに出会いたいし、そう思ってもらえるように努力しなければ。

  • 前半は、スタンダールである必要を感じなかった。これ、ガネーシャでもいいやみたいな(笑)。

    いつものコテコテなテイストが健在で。

    ワイパックスの話とか、著者の経験が生きてるんだろうな。巻末に向けて、期待と不安を煽られ、話はどんどん盛り上がっていく。

    父親との和解が、新たな伴侶を得る通過儀礼となっている。著者が意識してるかどうかはわからないが、これは深いと思った。

    独自の恋愛論も含め、これは著者ならではの本と言える。率直に、いい本と思う。

  • 夢をかなえるスタンダール、面白かった。
    キーワードは結晶作用。
    塩の結晶が成長していくように、恋心も成長する。
    相手に結晶作用を起こさせるには、こっちは相手に対して結晶作用を起こしてはならない。らしい。

    ・恋愛において男はあまりにも容易な成功を軽蔑する。男は、向こうからくれるものをありがたがらないものである。

    ・ヴォレ。フランス語で飛ぶ。これまで自分がしてこなかったような思い切った行動を取って、新しい自分になる。

    ・結晶作用は『恋する相手は自分のものになる』という考えから生まれる。しかし、結晶作用を起こせば起こすほど、相手からは冷められる。結晶作用は自分が起こすのではなく、相手に起こさせるものと心得よ!!!

    ・女友達に恋愛相談禁止。妄想をふくらませて、結晶作用を強めて気持ちよくなるだけの行為だから。1人で妄想したり、LINEを読み返したり、なんて返すか必要以上に悩むのもダメ。好きな人こそ、事務的にさっぱりと。

    ・緊張する時は自分に意識が向いている。自分ではなく相手に意識を向ける、相手が楽しんで居心地よくいられるように最前を尽くす。

    ・男は裏切られたがっている。裏切りを与えることで『もっと知りたい』『手に入れたい』と思わせることが出来る。ギャップ大事。

    ・相手のいい所を見つけたら、言葉に出して伝えることで最初の信頼関係は築かれる。

    ・愛する男を幸福にすることが、自分の幸福につながる。

    ・女は自分の与えた恩恵で男に執着する。尽くしたり与えたりするほど、のめり込んでしまう。

    ・絶望は幸福への伏線である。

    ・「女は恋人を選ぶにあたって、彼女自身が男を見る気持ちよりもほかの女が彼を見る態度を重んじる。人は自分の価値観で好きになるよりもむしろ、周囲から認められている人に結晶作用を起こしやすいのだ。」


    「ラブじゃなくてライクですね、って言った元カレは
    完全ドン・ファン型恋愛の
    傷つきたくなかったから人を好きにならないようにしていただけの、ただの意気地なしの男だったんだろうな。わたしはその分傷ついて、今、変わろうとしてる。」
    ⇒これなにがだめなん?

  • 恋でも仕事でも、自分を変えるために一歩踏み出す事が大事ですね。
    「絶望は幸福の伏線である」を忘れずにいたいです。

  • 話が単純に面白くて、なんか感動して泣いた記憶

  • 初めてこの作者の作品を読んだけれど、とてもテンポ良く、スタンダール自体を知らなくても、読みやすかった。自分も心の病を患っているので主人公に半なところです感情移入してしまった。スタンダールの正体や、お相手のマリウスさんとの出会いはまさに運命でタイトル通りだなあと思った。凄く楽しい作品だった。

  • マスコットキャラクターとの対話の形を借りた人生(本書では特に恋愛)の指南書という水野敬也の真骨頂。ギャグセンスも冴え渡っていて何回か声を出して笑ってしまった。それだけにとどまらず最後には感動のフィナーレが用意されていて小説としての完成度も高い。おすすめ。

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著者プロフィール

愛知県生まれ。著書に『夢をかなえるゾウ』シリーズほか、『雨の日も、晴れ男』『顔ニモマケズ』『運命の恋をかなえるスタンダール』『四つ話のクローバー』、共著に『人生はニャンとかなる!』『最近、地球が暑くてクマってます。』『サラリーマン大喜利』『ウケる技術』など。また、画・鉄拳の絵本に『それでも僕は夢を見る』『あなたの物語』『もしも悩みがなかったら』、恋愛体育教師・水野愛也として『LOVE理論』『スパルタ婚活塾』、映像作品ではDVD『温厚な上司の怒らせ方』の企画・脚本、映画『イン・ザ・ヒーロー』の脚本を手掛けるなど活動は多岐にわたる。

「2023年 『夢をかなえるゾウ4(文庫版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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