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- / ISBN・EAN: 4988021157209
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説明 (Amazonより)
第89回アカデミー賞(R)2部門受賞! メル・ギブソンが放つ、戦争映画史を塗り替える衝撃の実話!
戦争の常識を覆し、1人で75名の命を救い続けた兵士―
壮絶な戦場で彼が起こした奇跡とは?心を揺さぶる驚愕の実話!
第2次世界大戦の激戦地、難攻不落の〈ハクソー・リッジ〉。その150メートルの断崖を駆けまわり、たった1人で75人もの命を救った男、デズモンド・ドス。銃も手榴弾もナイフも、何ひとつ武器を持たない彼が手にしていたのは、モルヒネと包帯だけだった…
なぜ、ドスは武器を持つことを拒んだのか? なんのために、命を救い続けたのか? そしてどうやって、奇跡を成し遂げたのか?想像を絶する至近戦が繰り広げられた戦場で、彼の行動がいかに勇気のあるものだったのかー
臨場感あふれる“ハクソー・リッジ”の戦闘シーンが、1人の兵士の強い信念と葛藤を浮き彫りにしていく。
実話から誕生した驚愕と感動の物語!
どこまで事実を忠実に再現されているのか よくわかりませんが 信念を貫き通すということはなかなかに難しいことではないのかな?と思います。
周りに流されてしまう人の方がはるかに多いのでは...
特にこの時代は有無を言わせない雰囲気もあったのだろし...
ラストにデズモンド・ドス本人のインタビューや奥さんとの写真などがあり こういう人もいなくちゃなっと思いました。 -
ヴァージニア州の田舎町で育ったデズモンド・ドス(アンドリュー・ガーフィールド)の父トム(ヒューゴ・ウィーヴィング)は第1次世界大戦出征時に心に傷を負い、酒におぼれて母バーサ(レイチェル・グリフィス)との喧嘩が絶えなかった。そんな両親を見て育ち「汝、殺すことなかれ」との教えを大切にしてきたデズモンドは、第2次大戦が激化する中、衛生兵であれば自分も国に尽くせると、父の反対や恋人ドロシー(テリーサ・パーマー)の涙を押し切り陸軍に志願する。グローヴァー大尉(サム・ワーシントン)の部隊に配属され、上官のハウエル軍曹(ヴィンス・ヴォーン)から厳しい訓練を受けるデズモンド。生涯武器には触らないと固く心に誓っている彼は、上官や仲間の兵士たちから責められても頑なに銃をとらなかった。ついに命令拒否として軍法会議にかけられても貫き通した彼の主張は、思わぬ助け舟により認められる。1945年5月、グローヴァー大尉に率いられ、第77師団のデズモンドとスミティ(ルーク・ブレイシー)ら兵士たちは沖縄のハクソー・リッジに到着。そこは150mの断崖がそびえ立つ激戦地だった。倒れていく兵士たちに応急処置を施し、肩に担いで降り注ぐ銃弾の中をひるむことなく走り抜けるデズモンドの姿に、感嘆の目が向けられるように。しかし丸腰の彼に、さらなる過酷な戦いが待ち受けていた。
「ブレイブ・ハート」「パッション」のメル・ギブソンが、実在の敬虔なキリスト教信者デズモンドが沖縄戦で75人の兵士を救出した奇跡の実話を元に監督した戦争映画。
アルコール依存症で荒れる父親を殺しそうになった忌まわしい経験から二度と銃を持ち殺さない誓いを立て、陸軍の訓練でもその信念のせいで臆病者と誤解されいじめられ軍法会議にかけられても信念を貫き、沖縄戦では激戦の最中敗走する自分の隊の負傷者を助けたデズモンドの強い信念を持った生きざまを、「沈黙サイレンス」でも強い信念のキャラクターを演じたアンドリュー・ガーフィールドが熱演し、熱い感動を呼びます。
メル・ギブソンお得意の戦争の残酷さを強調した悲惨な戦闘シーンが、デズモンドの清廉な信念を際立てている。
特にハクソーリッジの激戦の最中にデズモンドが、負傷者を助けて戦場を駆け回るシーンは、この映画最大の見所です。
「主よ、あと一人助けさせてください」 -
かなり、良かった。戦争映画の酷さには目を背けてしまうほど、リアルに描かれて 恐ろしい映画ではありましたが、それだけを捉えてるのではないところに感動がありました。武器を持たない衛生兵扮する アメージングスパイダーマンのガーフィールドが とても素晴らしかった。
何だか 妙な雰囲気で背の高いヘナチョコ的ムードが一変して信念を曲げない強い男に!監督はメル.ギブソン
いい映画作るねぇ…と感心してしまった 最近観たメル・ギブソンの主演映画がとてもつまらない映画だったので
本当に!と驚くほど、本当なら監督役の映画の方が良いと思った。サム・ワーシントンもやはり 悪役より善き隊長役があってました。宗教的要素も強かったが、武器を拒否して 兵士を助ける 助け続けるデズモンドに本当に泣けました。でも、実際 戦争のない世界が一番理想ではあるから どちらの国にも共感出来ない悲しい気分にもなったけど…実話を基にしてるわりに とても 素晴らしい作品に仕上がってました。 -
これはどこで起きたかはあんまり関係ない。
先入観や偏見なしに、戦争中に実際にあった出来事として見るべきと思う。
きっと語られないだけで人種も国もなく、今も昔もどこかでこんなことが大なり小なり起きてるはずだから。 -
戦争映画はなるべく劇場で観るようにしてますが、昨年公開された『ダンケルク』は行けたんだけど『ハクソーリッジ』は公開終了後に知って観逃してた。
メルギブソンが久々に監督した作品、悪い点を先に言うと映像がくそダサい……映像だけだと『アポカリプト』の方がよかったように思います。序盤から構図や色彩、ルックの面がすごくダサい映画。あとはかなり良かったです。
メルギブソン本人の企画ではなくてプロデューサー側から頼まれて監督したそうだけど、これはメルギブソンがやるべき映画だったんだなあと思いました。
映像がなぜダサいかというと、先に書いた『ダンケルク』、それから先日BSで久しぶりに観た『プライベートライアン』なんかとどうしても比べてしまうからかも。で、よくよく考えたらスピルバーグもノーランもフィルム撮影にものすごくこだわりがある。あとCGを極力使いたくないとか、そういう二人。なので比べるのは酷かもしれない。
ふたりの映像が青系の色味なのに対して、『ハクソーリッジ』は赤味の方に振った映像。あと『プライベートライアン』を久しぶりに観て思ったのは、スピルバーグって娯楽作品の人のように思われて、映像自体は芸術、絵画的で非常に美しいものを撮る。
『ハクソーリッジ』は前半がすごく好き。これは第二次世界大戦の頃のアメリカの話だけど、「もし戦争になった時に、お前はどうするのか?」という問いを突きつけられてるような気分になった。銃をとって人を殺すか、あるいは戦わないか……と、ほんとに考えさせられる。
「反戦映画になってない」という意見も目にするけど、当時のアメリカ人は真珠湾攻撃にものすごいショックを受けてたと思う。それこそ9.11に近いぐらいに。(スピルバーグの『1941』の元ネタ「ロサンゼルスの戦い」なんかを参照のこと。)だから出征すること自体は否定できないです。
そして裁判のシーンで「憲法で規定されてるでしょ?」っていう、ここが本当に面白いところでした。
これは観た人みんな思うようなことだけど、「メルギブソン、お前自身のことだろ!」っていう映画。主人公とお父さんはまんま。宇多さんも同じこと言ってて笑った。
色んな戦争映画からの引用もありつつ(これがまたけっこうダサいんだけど)、沖縄戦のシーンはかなり史実に基づいてやっているみたい。
装備の面だけで見るとグリースガンとか出るからけっこうちゃんとしてんのかな?と。ミリオタの人からすれば細かいとこダメなんだろうけど。
『硫黄島からの手紙』だとBARの代わりにMG3か42を使ってたような。敵側だけどイーストウッドはこういうとこあんまりこだわらないのねと思ったので、実はそこは勝っている点。
戦闘シーンも、ゴア描写はたんまりあるのにやっぱりアクション映画的なんですよね。『ランボー 最後の戦場』と同様。こういう撮り方をするとどうしてもB級映画っぽくなってしまう。
だからとにかくこの映画は、映像さえカッコよければなあ……っていう、なんか惜しい感じがすごくしました。 -
映画館にて。
メル・ギブソン監督らしい感じは、
どこから体験するのかと思い返すと、
宗教観に基づいたヒーロー感なのかなと。
品行方正というか。
ブレイブ・ハートに通ずるものがあった。
家族の物語であり、
恋愛の物語であり、
戦争映画であって、
普遍的な人間性についての作品だった。
そして沖縄なんですよ、これが。
日本兵の執拗さをアメリカが描くと、
このような不気味さになるのかと、
言葉にし難い心の痛さも感じたが。
まー、それでも兎にも角にも、
アンドリュー・ガーフィールドの瞳のキラキラが美しくて、
それなのにそれ以上に胸を打たれるのは、
デズモンド本人の瞳のキラキラ感なのだった。