「ハクソー・リッジ」スタンダードエディション [DVD]

監督 : メル・ギブソン 
出演 : アンドリュー・ガーフィールド  サム・ワーシントン  ルーク・ブレイシー  テリーサ・パーマー  ヒューゴ・ウィーヴィング  レイチェル・グリフィス  ヴィンス・ヴォーン 
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988021157209

感想・レビュー・書評

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  • 戦争映画はあんまり見ないけど、見ると必ず胸ときめかすのは(笑)衛生兵の存在だった。
    残酷で無慈悲な戦闘シーンが続くなかで、彼らの存在は圧倒的な善で、人が獰猛で弱い生き物なばかりではなく、他を助けられる生き物だというのを感じさせてくれる。
    この映画は実在したそんな「衛生兵」のある‘戦闘’の物語だった。
    とにかく戦闘シーンが泣けて泣けて仕方がなかった。
    そこにいるのは誰かの夫で誰かの息子だから。
    過去も未来もあるひとりの人間だから。
    かれらが爆発でふっとび、内蔵撒き散らしながら死んでゆくのを見てるとああ、地獄とはこういうところかと思う。
    そんな世界に現れたまさに‘救世主’の衛生兵。
    彼はひとりで何十人もの怪我した仲間を地獄から救いだす。
    『お願いです。あともうひとり助けさせてください』
    そう信じる神に祈りながら救出を続けていく彼に胸が熱くなる。

    ‘信じる’とはなんと強い力かと思った。

    「バカにされている人物」が‘変わらない’事で大きな事を成し遂げ、信頼を得る、というお話なのでカタルシスが大きいです。ちょっと?宗教色高めな感じもするのですが。

  • 説明 (Amazonより)

    第89回アカデミー賞(R)2部門受賞! メル・ギブソンが放つ、戦争映画史を塗り替える衝撃の実話!
    戦争の常識を覆し、1人で75名の命を救い続けた兵士―

    壮絶な戦場で彼が起こした奇跡とは?心を揺さぶる驚愕の実話!


    第2次世界大戦の激戦地、難攻不落の〈ハクソー・リッジ〉。その150メートルの断崖を駆けまわり、たった1人で75人もの命を救った男、デズモンド・ドス。銃も手榴弾もナイフも、何ひとつ武器を持たない彼が手にしていたのは、モルヒネと包帯だけだった…

    なぜ、ドスは武器を持つことを拒んだのか? なんのために、命を救い続けたのか? そしてどうやって、奇跡を成し遂げたのか?想像を絶する至近戦が繰り広げられた戦場で、彼の行動がいかに勇気のあるものだったのかー

    臨場感あふれる“ハクソー・リッジ”の戦闘シーンが、1人の兵士の強い信念と葛藤を浮き彫りにしていく。

    実話から誕生した驚愕と感動の物語!






    どこまで事実を忠実に再現されているのか よくわかりませんが 信念を貫き通すということはなかなかに難しいことではないのかな?と思います。
    周りに流されてしまう人の方がはるかに多いのでは...
    特にこの時代は有無を言わせない雰囲気もあったのだろし...
    ラストにデズモンド・ドス本人のインタビューや奥さんとの写真などがあり こういう人もいなくちゃなっと思いました。

  • また戦争映画を観てしまった。プライムビデオで戦争映画を観ていたら、「あなたが興味がありそうな映画」っていって次々に似た系統の映画出てくる…。勘弁して。

    本作は、第二次大戦でアメリカ陸軍に志願した若者が、自分も皆と同じように国に貢献したいとは思うのだが、宗教上の理由で「武器(銃)は持たない」という信念を貫いたという、現実の出来事をもとにした物語。
    え?軍隊に入隊したのに、武器を持つことは拒否?という「正気じゃない」信念なのだが、軍法会議にかけられ、有罪になりそうになっても、仲間から酷いいじめにあっても、上官に脅されても、その信念を曲げなかった。紆余曲折を経て、衛生兵として、例外的に銃を持つことなく陸軍の一員として沖縄戦に赴くことになる。
    後半はその、沖縄戦での場面。
    有名な「プライベート・ライアン」を凌駕する戦闘シーン。
    ハクソーというのは沖縄の地名なのかな?そこを突破するのが、プライベート・ライアンでいうノルマンディ上陸作戦並みに困難で、多くの犠牲を払う。
    主人公のデズモンドは、ひたすら、瀕死の状態の仲間を励まし、最後まであきらめず、安全な後方へ運ぶという役割に徹する。
    わらわらと押し寄せる日本兵に、ついに本隊が撤収したあとも、地獄と化した崖の上に一人残り、まだ息のある仲間を運び続ける。
    その場面の緊迫感は、たくさん戦争映画を観てきたけど、何にも増して強烈だった。

    やはり、これが現実にあったということが、何とも言葉にできない。

    背景の一部みたいに出てくる日本兵も、不自然なところはなく、よくできた映画だと思った。(地下壕で首をつって死んでいる日本人や、最後に切腹する日本の指揮官なども出てくる。)「硫黄島からの手紙」で観たようなシーンだと思った。あのようなシーンが強烈に印象に残ると、「日本人=切腹」とかいうイメージをもってしまうのね(笑)。

  • ヴァージニア州の田舎町で育ったデズモンド・ドス(アンドリュー・ガーフィールド)の父トム(ヒューゴ・ウィーヴィング)は第1次世界大戦出征時に心に傷を負い、酒におぼれて母バーサ(レイチェル・グリフィス)との喧嘩が絶えなかった。そんな両親を見て育ち「汝、殺すことなかれ」との教えを大切にしてきたデズモンドは、第2次大戦が激化する中、衛生兵であれば自分も国に尽くせると、父の反対や恋人ドロシー(テリーサ・パーマー)の涙を押し切り陸軍に志願する。グローヴァー大尉(サム・ワーシントン)の部隊に配属され、上官のハウエル軍曹(ヴィンス・ヴォーン)から厳しい訓練を受けるデズモンド。生涯武器には触らないと固く心に誓っている彼は、上官や仲間の兵士たちから責められても頑なに銃をとらなかった。ついに命令拒否として軍法会議にかけられても貫き通した彼の主張は、思わぬ助け舟により認められる。1945年5月、グローヴァー大尉に率いられ、第77師団のデズモンドとスミティ(ルーク・ブレイシー)ら兵士たちは沖縄のハクソー・リッジに到着。そこは150mの断崖がそびえ立つ激戦地だった。倒れていく兵士たちに応急処置を施し、肩に担いで降り注ぐ銃弾の中をひるむことなく走り抜けるデズモンドの姿に、感嘆の目が向けられるように。しかし丸腰の彼に、さらなる過酷な戦いが待ち受けていた。
    「ブレイブ・ハート」「パッション」のメル・ギブソンが、実在の敬虔なキリスト教信者デズモンドが沖縄戦で75人の兵士を救出した奇跡の実話を元に監督した戦争映画。
    アルコール依存症で荒れる父親を殺しそうになった忌まわしい経験から二度と銃を持ち殺さない誓いを立て、陸軍の訓練でもその信念のせいで臆病者と誤解されいじめられ軍法会議にかけられても信念を貫き、沖縄戦では激戦の最中敗走する自分の隊の負傷者を助けたデズモンドの強い信念を持った生きざまを、「沈黙サイレンス」でも強い信念のキャラクターを演じたアンドリュー・ガーフィールドが熱演し、熱い感動を呼びます。
    メル・ギブソンお得意の戦争の残酷さを強調した悲惨な戦闘シーンが、デズモンドの清廉な信念を際立てている。
    特にハクソーリッジの激戦の最中にデズモンドが、負傷者を助けて戦場を駆け回るシーンは、この映画最大の見所です。
    「主よ、あと一人助けさせてください」

  • かなり、良かった。戦争映画の酷さには目を背けてしまうほど、リアルに描かれて 恐ろしい映画ではありましたが、それだけを捉えてるのではないところに感動がありました。武器を持たない衛生兵扮する アメージングスパイダーマンのガーフィールドが とても素晴らしかった。
    何だか 妙な雰囲気で背の高いヘナチョコ的ムードが一変して信念を曲げない強い男に!監督はメル.ギブソン
    いい映画作るねぇ…と感心してしまった 最近観たメル・ギブソンの主演映画がとてもつまらない映画だったので
    本当に!と驚くほど、本当なら監督役の映画の方が良いと思った。サム・ワーシントンもやはり 悪役より善き隊長役があってました。宗教的要素も強かったが、武器を拒否して 兵士を助ける 助け続けるデズモンドに本当に泣けました。でも、実際 戦争のない世界が一番理想ではあるから どちらの国にも共感出来ない悲しい気分にもなったけど…実話を基にしてるわりに とても 素晴らしい作品に仕上がってました。

  • 沖縄戦をこのような形で捉えた映画を観たのは初めてだ。
    戦後の平和教育で私たちが教わってきたのは、原爆を扱った「はだしのゲン」や、市井の人々が空襲に巻き込まれ死んでいく「火垂るの墓」など。更に特攻隊や人間魚雷で死んでいった若い人々の手記、シベリア抑留から戻った人々の記録等々。水木しげる氏の描いた「ラバウル戦記」を読んだのは随分大人になってからのことだった。
    志願兵に衛生兵という選択肢が残されていたという事実に驚いた。入隊=自由意志は無いと考えるのが普通だ。父が軍人で、生還したものの戦争の後遺症でアル中やDVで苦労したという生い立ち。彼の強い信条が認められる社会が、あの時代に存在したという事実に驚愕した。

  • これはどこで起きたかはあんまり関係ない。
    先入観や偏見なしに、戦争中に実際にあった出来事として見るべきと思う。
    きっと語られないだけで人種も国もなく、今も昔もどこかでこんなことが大なり小なり起きてるはずだから。

  • 戦争映画はなるべく劇場で観るようにしてますが、昨年公開された『ダンケルク』は行けたんだけど『ハクソーリッジ』は公開終了後に知って観逃してた。

    メルギブソンが久々に監督した作品、悪い点を先に言うと映像がくそダサい……映像だけだと『アポカリプト』の方がよかったように思います。序盤から構図や色彩、ルックの面がすごくダサい映画。あとはかなり良かったです。
    メルギブソン本人の企画ではなくてプロデューサー側から頼まれて監督したそうだけど、これはメルギブソンがやるべき映画だったんだなあと思いました。

    映像がなぜダサいかというと、先に書いた『ダンケルク』、それから先日BSで久しぶりに観た『プライベートライアン』なんかとどうしても比べてしまうからかも。で、よくよく考えたらスピルバーグもノーランもフィルム撮影にものすごくこだわりがある。あとCGを極力使いたくないとか、そういう二人。なので比べるのは酷かもしれない。
    ふたりの映像が青系の色味なのに対して、『ハクソーリッジ』は赤味の方に振った映像。あと『プライベートライアン』を久しぶりに観て思ったのは、スピルバーグって娯楽作品の人のように思われて、映像自体は芸術、絵画的で非常に美しいものを撮る。

    『ハクソーリッジ』は前半がすごく好き。これは第二次世界大戦の頃のアメリカの話だけど、「もし戦争になった時に、お前はどうするのか?」という問いを突きつけられてるような気分になった。銃をとって人を殺すか、あるいは戦わないか……と、ほんとに考えさせられる。
    「反戦映画になってない」という意見も目にするけど、当時のアメリカ人は真珠湾攻撃にものすごいショックを受けてたと思う。それこそ9.11に近いぐらいに。(スピルバーグの『1941』の元ネタ「ロサンゼルスの戦い」なんかを参照のこと。)だから出征すること自体は否定できないです。
    そして裁判のシーンで「憲法で規定されてるでしょ?」っていう、ここが本当に面白いところでした。

    これは観た人みんな思うようなことだけど、「メルギブソン、お前自身のことだろ!」っていう映画。主人公とお父さんはまんま。宇多さんも同じこと言ってて笑った。

    色んな戦争映画からの引用もありつつ(これがまたけっこうダサいんだけど)、沖縄戦のシーンはかなり史実に基づいてやっているみたい。
    装備の面だけで見るとグリースガンとか出るからけっこうちゃんとしてんのかな?と。ミリオタの人からすれば細かいとこダメなんだろうけど。
    『硫黄島からの手紙』だとBARの代わりにMG3か42を使ってたような。敵側だけどイーストウッドはこういうとこあんまりこだわらないのねと思ったので、実はそこは勝っている点。
    戦闘シーンも、ゴア描写はたんまりあるのにやっぱりアクション映画的なんですよね。『ランボー 最後の戦場』と同様。こういう撮り方をするとどうしてもB級映画っぽくなってしまう。
    だからとにかくこの映画は、映像さえカッコよければなあ……っていう、なんか惜しい感じがすごくしました。

  • 映画館にて。

    メル・ギブソン監督らしい感じは、
    どこから体験するのかと思い返すと、
    宗教観に基づいたヒーロー感なのかなと。
    品行方正というか。
    ブレイブ・ハートに通ずるものがあった。

    家族の物語であり、
    恋愛の物語であり、
    戦争映画であって、
    普遍的な人間性についての作品だった。
    そして沖縄なんですよ、これが。
    日本兵の執拗さをアメリカが描くと、
    このような不気味さになるのかと、
    言葉にし難い心の痛さも感じたが。

    まー、それでも兎にも角にも、
    アンドリュー・ガーフィールドの瞳のキラキラが美しくて、
    それなのにそれ以上に胸を打たれるのは、
    デズモンド本人の瞳のキラキラ感なのだった。

  • 2016年 アメリカ
    監督 メル・ギブソン

    アンドリュー・ガーフィールド、ヒューゴ・ウィーヴィング、テリーサ・パーマー

    実話と冒頭で突きつけられるとイマイチリアリティーに欠けると感じてしまうけど、なかなかよくできてますよね。
    どこまでが実話かはわかりませんが、良心的兵役拒否者が衛生兵として前線に就き、75名もの人を助けたってお話。これにより、良心的兵役拒否者として初めて勲章を授与されたとか。

    まず、絶対に銃に触りもしない子が何故、志願するのか。そういう空気なんでしょうね。今のこの時代に生きる私たちには想像できない心理。
    そして、入隊した後も頑なに銃を握らないデズモンド。
    ここは訓練の時くらい、いいじゃんって思うのだけれども頑なですね。
    もう見てらんねぇやって感じで結局軍法会議にかけられるも大嫌いな父親によって助けられる。
    この時のデズモンドの心境はどうなんでしょう?後のドロシーとの会話から確執は溶けたって思えたのですが。
    少年の人間形成、人格形成には父親はすごく影響しますね。暴力的な父親のもとで育ち、兄弟げんかで弟を殺しかけたデズモンドは「絶対に人を殺してはいけない」と誓うのです。

    けど、けど、父親が昔の上官に頼み、良心的兵役拒否者は法に守られてるってお手紙もらっただけで、軍法会議が終わっちゃうってどんな会議なんでしょう。

    ハクソー・リッジが実は沖縄戦だったことなどが宣伝されてなかったって巷で問題になったりしてましたが、どうなんでしょう。沖縄への配慮ってことになってます。
    実際このハクソー・リッジと呼ばれた前田高地のある浦添市では住民の半数近くの人が巻き添えで亡くなっていますが、そういう部分は微塵も垣間見えませんでした。

    当然ですが、アメリカ兵から見た攻撃しても攻撃しても穴から湧いてくる日本人と戦わねばならない、どうしても制覇しなければならないポイントでの一部のお話。
    沖縄戦での浦添市でのハクソー・リッジでの片側(アメリカ側)から見たお話。

    片側、片側って言うけど映画ってそんなもんだしね、そういう思うとよくできた、いい作品でした。

    メル・ギブソンの作品を観るのは初めてかも、、、マッドマックスとフォエバーヤングのイメージしかない。
    デズモンド役はアンドリュー・ガーフィールド。ソーシャルネットワークでザッカーバーグの友人役だったね、デズモンドの見た目よわっちい部分がよく出てる。
    父親役はヒューゴ・ウィーヴィング。マトリックスのエージェント役の人、、、エージェントにしか見えない(笑
    が、しかし、実はロードオブザリングにも出てましたねぇぇ、上手いですね。

    ということでおまけ★4つ

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