孫社長にたたきこまれた すごい「数値化」仕事術 [Kindle]

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  • PHP研究所
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感想・レビュー・書評

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  • ソフトバンクを創業された孫正義さんの仕事の基準や仕事の仕方がわかりやすく書かれた本です。

    経営において何でも数値化することはとても大事なことです。
    イベントでの売上目標、来客目標などの数字を明確に決めることによって今何をすべきなのかも明確になってきます。
    私も「ふるさとグルメてらす」や「ずんだらぼ」でも数字目標を明確にして事業を行っています。仲間とともに決めた数字を達成できた時の喜びは格別なものです。
    また達成できなかった時は何が原因だったのかも数字から分析をするようにしています。
    この本にもあるようにそのようなときは何に手をつけるべきなのかを考えることも大事にしています。

    数字を分析するのが得意な方でも、数字が苦手な方にもオススメの一冊です。
    孫さんのように何事も数値化して事業を行う経営者であります。

  • 数値化することにより「どの問題から着手すればいいか」という優先順位が明確になる。

    数値化は未来を示すもの。
    その後に何をやるかを明確に。

    ホワイトカラーの仕事ももっと「プロセスを分ける」べき

    単回帰分析と重回帰分析

  • 題名の孫社長に惹かれて読みました。

    ソフトバンクとて、特別なことをしてるわけではない。
    ただ、徹底力•スピード感は抜けているのだろうと感じた。

    ◉早く失敗したほうがいい。計画に時間は✖️
    →うちは寧ろ逆だ。

    ◉マイルストーンをうつことでゲーム感覚を
    →後回しにしない仕掛け

    ◉ビジネス環境を自ら一変させる
    →比較検証する前提条件を変えてしまうことで、ゼロサムゲームからの脱却

  • ▼数値化のメリット
    ・目標達成までの道筋が明確になる
    ・数値化は「いつまでに」「どのくらい」」「どうやって」(ex、「体重を減らす」より「3ヶ月で6kg痩せる」そのために「1週間で500g減量するために夕食を少し減らす」)

    ▼数値化の方法
    ・最初のステップは、種類別、ジャンル別、プロセスなどで分けること(不動産仲介業の営業:「ヒアリング」「物件案内」「条件交渉」「契約」)

    ▼数値化のコツ
    ・数字は「与えられるもの」ではなく、自分で「取りにいく」
    ・ 「どうだったか(過去)」ではなく「どうするか(未来、次のアクション)」を話せ
    ・数値化する前にまずは分ける
    ・ざっくり分けて問題のありかがわかったらさらに細かく分ける。そして計測。
    ・数値化のゴール = 問題を「数式」で表すこと(モデル化)
    ・数値化したらPDCAを死ぬ気で爆速で回す。DPCP的なイメージで計画に時間をかけずぎない!
    ・問題解決後も数字をチェック

    ▼ 会社経営の5つの数字
    ・5つの数字
    1,顧客数
    2,顧客単価
    3,残存期間(顧客でいてくれる期間)
    4,顧客獲得コスト
    5,顧客維持コスト
    「今自分がやろうとしている施策は上記5つの数字の内、どこにどのようなインパクトを与えるものか」ということを常に考える

    ・会社の利益を最大化する方法
    ☑「顧客数」「顧客単価」を上げる
    ☑「残存期間」を長くする
    ☑「顧客獲得コスト」「顧客維持コスト」を下げる

    ▼ ソフトバンクの3次元経営
    1,顧客数を増やす
     顧客は3つに分かれている
     1-A:潜在顧客(知ってはいるが利用はしていない)
     1-B:試用顧客(無料で試している)
     1-C:契約顧客(お金を払って利用している)
    2,顧客単価を上げる
    3,顧客獲得コストを上げる
    4,残存期間を延ばす

  • 類書の中で実務への適用のし易さが圧倒的。7つの分析手法を具体的に筆者が実務にてどう適用したかと、具体的にエクセルなどを使ってどの様に実施するかが丁寧に書かれている。
    
    これと武器としてのデータ分析を抑えておけばとりあえずは何とかなりそうな所感。
    
    頭でっかちではなく、平易な言葉で誰でも読めば実行出来る書かれ方をしている事からも、本当に現場で様々な人を巻き込んでの実行もやり抜いた「社長の右腕」感を凄い感じた。
    戦略参謀の仕事の筆者である稲田さんと併せて、割と自分の直近のキャリア理想像に近い方なのかもしれない。。

  • 目からうろこだった。実際に現場で使うにはまだまだ修行が足りない。。これを体にしみこませるのは大変。

  • ・数値化はアクションのため。データを見て次はどうするかを決めること
    ・数値化のファーストステップ=分ける。種類・ジャンル・プロセス→問題の在処を見極める。
    ・数式化できる≒構造化・モデル化→未来を予測できる
    ・数式化して仮説を立てたら後はPDCAを回すのみ。
    【解析手法】
    ①プロセス分析
    ・どこに問題があるか。プロセスに分けて歩留まりを計測。歩留まりから問題の在処を見つける。解決策の仮説を立てる。中間目標(KPI)を設定する。仮説を実行し、結果を数値で検証。
    ※自分で管理できる行動に対して数値目標を設定する。
    ②散布図と単回帰式
    ③重回帰分析
    ・Ru値 R=1-((1-R2)×(n+k+1)/(n-k-1))
     n=データ数、k=回帰・自由度(説明変数の個数)
    ・R値が大きい物は削除して再実施。Ru値が高い物が当てはなりが良い。
    ④パレート図
    ⑤T勘定
    ⑥差異分析
    ⑦LTV分析

  • 「気分転換に軽い本を読もう」と思って読み始めたのだが、目からウロコが落ちる本だった。

    ソフトバンクといえば、どちらかというと気合と根性の会社のイメージがあったが、数字へのこだわりがすごい。
    やっていることは当たり前のことなのだが、そこまでやっている日本の会社はあまりないと思う。

    だから、ソフトバンクはここまで勝ってこれたのだ、というのがよくわかった。

    孫社長の言葉で、

    「ソフトバンクの幹部たち全員に対して、『これからは、多変量解析をしない人間の話は一切聞かない』と言い放った」

    というのが紹介されていたが、それほど数値分析を徹底している。


    実際に使える数値分析の手法も紹介されているから、今日すぐにでも使っていける。

    ただ、数値を軸にしていくというのは、自分の時間の使い方を変える、ぐらいの気持ちが必要かも。

  • 問題解決手法としての数値化。孫正義の仕事術がよくわかった。どんな事象に対しても数値化する思考、そして、問題の原因や傾向を掴むための数値の分解・合成方法などビジネス戦略のための数値解析術を紐解いてくれる。孫正義を支える参謀の能力の高さもひしひしと感じた。

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著者プロフィール

1972 年、福岡県生まれ。東京大学経済学部経営学科卒。三菱地所㈱を経てソフトバンク㈱に入社。27 歳で同社社長室長に就任。孫正義氏のもとで「ナスダック・ジャパン市場開設」「日本債券信用銀行(現・あおぞら銀行)買収案件」「Yahoo! BB 事業」などにプロジェクト・マネジャーとして関わる。2006 年にジャパン・フラッグシップ・プロジェクト㈱を設立し、同社代表取締役社長に就任。同年、子会社のトライオン㈱を設立し、2013 年に英会話スクール事業に進出。2015 年には英語学習1年完全サポートプログラム『TORAIZ』(トライズ)を開始し、日本の英語教育を抜本的に変えていくことを目指している。また自社経営のかたわら、東証一部上場企業、マザーズ公開企業をはじめ複数の取締役・監査役を務める。その一方で、厚生労働省年金記録問題諮問委員など、公職も多数経験。著書に、『すごい「数値化」仕事術』(PHP 研究所)、『[新書版]海外経験ゼロでも仕事が忙しくても「英語は1年」でマスターできる』『【新書版】A4 一枚勉強法』(ともにPHP ビジネス新書)ほか多数。

「2023年 『孫社長のプロジェクトを最短で達成した 仕事が速いチームのすごい仕組み』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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