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- / ISBN・EAN: 4988021146463
感想・レビュー・書評
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夫と離婚し、1人で子育てをする母親ドロシー(アネット・ベニング)は、年頃の息子ジェイミー(ルーカス・ジェイド・ズマン)を持て余している。
そこで、彼女が管理人をしている下宿に暮らす写真家アビー(グレタ・ガーウィグ)と、ジェイミーの幼なじみのジュリー(エル・ファニング)に、息子を支えてくれるようお願いする。
彼女たちがそれを引き受けてくれたはいいが、ジェイミーは彼女たちから、とくにアビーからフェミニズムの薫陶を受け、ジェイミーは女性についてあけすけな発言をするようになる。
ドロシーは、息子がある意味では母親という存在を知るためにフェミニズムに傾倒しているにもかかわらず、そんな息子に戸惑い、関係がギクシャクし始める。
とはいえこの母子関係だけが問題なわけではなく、アビーもジュリーも一風変わっていて、それぞれに心的な問題を抱えている。もうひとりの同居人ウィリアムだけが、ちょっとどこか悟ったふうで自己完結している。
そんな5人のちょっと滑稽な関係が、ドロシーの生まれた20世紀前半からの歴史とともに語られる。ドロシーが世紀の終わりに肺ガンで死ぬことはあらかじめわかっている。
けど最後までジメジメしてなくて風通しのよい映画だった。なんというか、飄々と事件が起きていく。
本作はもう何はともあれ女優アネット・ベニングのかっこよさに尽きる。彼女演じる母親は、つねにタバコを手放さず、いつも煙たそうにしていて、いつも率直な物言いをする。ちょっとやそっとじゃ動じない(ほんとは繊細なんだけど)。きほん寛大なんだけど、息子のこととなるとまごついてしまうところがまたチャーミング。
他の俳優もなかなか良かったけど、この人の演技にさえ魅了されれば、本作の大半を楽しんだようなもの。 -
かなり 淡々とした映画だった1979~1990年代くらいの
シングルマザーで その時代の様々な年代の同居人と協力しながら15歳の息子を見つめてゆく 妙でクールな物語
息子役の俳優は可愛かったね 素直で 男の子は母親想いなのかもね 母親は心を開かない そんな時代の女性像だったのかな?ストーリーという内容よりも その時代の雰囲気が優しく描かれた 特に面白い映画ではなかったが、スーと心に入って退屈せずに観れてしまった -
成長する息子に戸惑いを覚えながら、否応なく自分に
向き合うことになるシングルマザーを演じる、
アネット・ベニングが素敵でした。
しわくちゃな顔(美しい!)がコロコロと表情を変える。
いつの間にか幸せを感じることも、恋愛にも消極的な
自分に向き合っていく様を自然体に演じていてさすが。
周りに集う個性的なメンバーも魅力的。
子宮頸がんを患う写真家を演じたグレダ・ガーウィグの
フェミぶりとこじらせ感も良かった。
のちに「レディバード」ではアカデミー監督・脚本賞に
ノミネートされており、今後が気になる。
エル・ファニングは「ネオンデーモン」や「ジンジャーの朝」
などが記憶に新しく、大人になりかけ世代を印象深く
演じている。タイトル通り、女性が素敵な映画。
あ、息子役の子もとってもキュート!でした。
あのまま育って欲しい。奇跡のままで。 -
アネット・ベニングが良かった!表情とか。
マイク・ミルズのセンスがさすが。 -
40歳で息子を産んだ大恐慌時代経験のアパート経営の母親が息子を幸せにしたいが自分が幸せでないからなかなか息子に伝わらないエゴの話。
息子が最後ママがいれば幸せっていうのに胸を打たれる。居住人とか幼なじみがとにかく不幸せの展覧会でドストエフスキーの戦争と平和の冒頭(不幸せはその数のだけパターンがある)かよ、といったところ。ラストまではつまらなくて観るの辞めようと何度思ったかって感じでしたがラストだけはよかった。親子の絆、思い合いってそういう地味だけど本質的に抱えている想いだよなあと思いました。でも70年代の下品さについていけないので観なくていい。逆にあれか、70年代を経験している人は懐かしく思えるタイプの映画で、知らない私は対象じゃなかったのかも?ただエル・ファニングの語る別に気持ちくないセックスで視覚と声で楽しむことについては本質かなあと思ったのでフェミを標榜する殿方には知っていてほしい笑