ふたご (文春e-book) [Kindle]

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  • 文藝春秋
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感想・レビュー・書評

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  • 再読。

    前回読了後に興味を持ち、SEKAINOOWARIの音楽を聴き、たくさんの動画を見た後の再読。
    月島と夏子の会話がそのまま深瀬とSaoriのセリフとしてストレートに入ってきました。

    前回感じた月島の芸術家肌の掴みどころのない感じは、今回は感じることなく、彼の選ぶ言葉の奥深さにゾクゾクさせられました。

    夏子がSaoriであるならば、月島への思いを乗り越えるにはデビュー後でもまだ時間がかかるはず。
    でも、これが彼らの世界観の根底にあるものだろうし、彼らを好きになった今は、これからの彼らを見続けていきたいと思います。

  • 節々に読んでて刺激の強い箇所のある、劇薬チックな小説。
    時代を反映している小説とも言えそう。(陳腐な表現になってしまった笑)

    二部構成のうち、一部の中盤での変調がすさまじい。

    一部の前半はふたごたちの世界の繊細さと狭さ、
    後半では意外と夏子の世界が厚みをもっていることがそれぞれわかって、
    かたや二部では月島の世界の広がりを見る感じ。

    なまじSEKAI NO OWARIとほぼ一致するような登場人物たちだから、「どこまでが実話!?」と勘ぐってしまう読者の出歯亀根性が余計な補正をかけてしまい、良くも悪くも話題性が純粋な物語への評価を邪魔してしまう気がするなー。

  • 【SEKAI NO OWARIのSaoriによる初小説!】彼は私のことを「ふたごのようだと思っている」と言った。私はそうは思わない……。とあるバンドの結成前夜を描いた極上の青春小説。

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著者プロフィール

藤崎彩織(ふじさき・さおり)
1986年東京都生まれ。2010年「セカオワ現象」と呼ばれるほどの認知を得た四人組バンド「SEKAI NO OWARI」でピアノ演奏とライブ演出を担当。2017年10月初の小説『ふたご』(文藝春秋)を刊行。『文學界』でエッセイ「読書間奏文」を連載中。2017年『ふたご』で第158回直木賞候補。

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