- 本 ・電子書籍 (294ページ)
感想・レビュー・書評
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【感想】
叙述トリックに定評があり、「THE ドンデン返し」のジャンルでは代表作の1つだと伺い、読み進めました。
結論から言うと、どこが引っかけポイントなのかをかなり警戒しながら読み進めていたので、途中でオチがある程度読めてしまいました。笑
前評判の高さ故に、些かハードルを上げすぎたのかも。
とにかく読んでいて目を背けるほどグロテスクで、ブっとんだ内容に終始していました。
が、作中に魅力的な人物が登場しなかったり、僕個人に響く台詞などが殆ど無かったため、個人的にはかなり薄い内容だったと、残念ながら思ってしまいました。。。
とはいえ、蒲生稔をはじめ、作中には頭のブっ飛んだ人物ばかり登場していて、読んでいて単純に面白かったです。
個人的には、途中で出てきた教授が一番ブっ飛んでいて、病んでいたな~と思いました。
僕の周りにも、尻尾を出さないだけで、こういった種類の人間がいるのかもしれませんね。
そう考えるとゾクゾクしてしまいますね!
【あらすじ】
永遠の愛をつかみたいと男は願った―。
東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。
犯人の名前は、蒲生稔!
くり返される凌辱の果ての惨殺。
冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラー。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初版が1992年刊行のホラーミステリーだが、さほど古さは感じなかった。
猟奇的な殺人、本書にも出てくる幼女連続殺人のMやパリで起きた人肉食事件のSなどの事件が決して色褪せないように…
云われているほどグロい表現も苦にならず、ラストでひっくり返る叙述トリックを楽しませていただきました。 -
叙述トリックミステリーの代表?として読んだ。
人物トリックだったか、、、。
内容はグロくてしんどかったけど、でも先は気になって、って感じでサクサク読めた。 -
模範生のように、騙されました!
伏線回収のために、2度読めば楽しめるのだろう、と思いますが、冒頭のみ2度読みしました。
過去の歴史から、「殺戮にいたる病」が本当にあると思われるだけに、リアルに恐怖です。 -
“ラストが衝撃的な1冊”で有名らしかったので購入。
最後の数ページで、ん?え!?となり、読了後はポカーン…となりました。
そして考察サイト読んで答え合わせ(笑)
私もまんまと騙されました。
犯人目線では、どう被害者の女性達と出会って、どのような方法で殺害したかが描かれているのですが、よく文章でここまで気持ち悪いものが描けるな…と変に感心してしまいました。
よく“1番怖いのは人間だ”って言うけど、
犯行の描写を気持ち悪いな、怖いな、と思いながらも、面白くて読み進めてしまう自分の事も怖くなりました。
この一冊でお腹いっぱいになったので、間に平和な本を挟んでからまたミステリーを読みたいと思いました。
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ミステリー作品。物語はエピローグから始まり、最初に犯人が明かされるという独特の構成。
その後は複数の視点で進行する。
最後のどんでん返しには驚かされ、読み返すと叙述トリックの巧妙さに改めて感嘆した。
これから読む人は、ネタバレ防止にネット検索もしないことを強くお勧めする。
ただ、グロテスクな場面が多いので注意。 -
よかった!!今まで人生でネタバレせずにこの作品を読めて本当によかった!!と読み終わった後に「十角館の殺人」以来の感情が湧き上がってきた!ネタバレ厳禁のミステリの名著!!
毎回読み終わって「えええっ!!!」ってなってから何故想像できへんかったんや自分!?しっかり読んでたはずやのに何故??って悔しい気持ちになるけどミステリを読んでそうなってる時が一番好きかも
ミステリってほんまに面白いなぁ〜 ★★★★★
著者プロフィール
我孫子武丸の作品





