新撰組顛末記 (角川新書) [Kindle]

著者 :
制作 : 木村幸比古 
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感想・レビュー・書評

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  • 以前から存在は知ってたけど、ちゃんと読むのは初めて。
    多くの新撰組を題材にした作品が重要な資料として、本書を挙げているだけあって、興味深い描写が出てくる。

    永倉新八が語ったものが元なので、永倉新八の主観になっていて、近藤勇との出会いから袂を分かつまでの関係性の変化が面白い。「同志であって臣下ではない」という心情が貫徹されている。

    近藤と袂を分かつあたりになると、ちょっと近藤を悪く書いてるけど、それは人間が主観で語れば心情も乗る。ただ、後に永倉が近藤、土方の顕彰碑を建立してるのを考えれば、彼にとって近藤や新撰組に対して、遺恨とかはなかったんだろう。

    あと新撰組の結成に繋がる浪士隊参加が永倉の提案になってたり、佐々木只三郎が「後に坂本龍馬を斬った男」になってるのも興味深い。

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著者プロフィール

1839年(天保10)、江戸生まれ。本姓長倉。元は松前藩士。武者修行中に近藤勇に出会い浪士組に参加、新選組結成後は二番組長を務めるなど新選組草創期からの中心人物。甲陽鎮撫隊や靖共隊に属して戦うが、米沢より江戸へ帰還。松前藩への帰藩が許され、藩医の杉村介庵の婿養子となり杉村治備(後に義衛)と名乗る。その後小樽へ移り、樺戸集治監の剣術師範となる。数少ない新選組幹部の生き残りとして、板橋に近藤勇、土方歳三の墓を建立した。1915年(大正4)、病没

「2020年 『地図と読む 新撰組顛末記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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