以前から存在は知ってたけど、ちゃんと読むのは初めて。
多くの新撰組を題材にした作品が重要な資料として、本書を挙げているだけあって、興味深い描写が出てくる。
永倉新八が語ったものが元なので、永倉新八の主観になっていて、近藤勇との出会いから袂を分かつまでの関係性の変化が面白い。「同志であって臣下ではない」という心情が貫徹されている。
近藤と袂を分かつあたりになると、ちょっと近藤を悪く書いてるけど、それは人間が主観で語れば心情も乗る。ただ、後に永倉が近藤、土方の顕彰碑を建立してるのを考えれば、彼にとって近藤や新撰組に対して、遺恨とかはなかったんだろう。
あと新撰組の結成に繋がる浪士隊参加が永倉の提案になってたり、佐々木只三郎が「後に坂本龍馬を斬った男」になってるのも興味深い。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2020年12月30日
- 読了日 : 2020年12月30日
- 本棚登録日 : 2020年12月30日
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