図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください! [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • たまにはお金の勉強を、ということで買って読んでみたが、これが大変に分かりやすい…。細かいケース別に書かれておらず「素人ならこれだけ覚えておけば良い」の切り口なので結果だけ知りたい勢には大変ありがたい。
    私は、そこまでお金の運用・投資に労力をかけたり、詳しくなろうとは思わない。ポイントだけ抑えておきたいわけなので、そのような人には最適な本だと思う。
    30分弱あればざっと読めるので、手元に置いておくと良い本だと思う。

    要点だけメモしておくと、
    ・国内と海外のインデックスファンドを半々になるように買う
    ・安全資産で手堅く管理したい場合は個人向け国債変動10年型を買う
    ・NISA/IDECOはフルに活用する
    ・こまめに投資すると手数料や、お金を寝かせておく時間が長くなってしまうので、できるだけ速やかに全額を投資に入れてしまうのが合理的
    ・家は買うより借りた方が無難
    ・保険は無駄
    ・外貨預金はやらない
    ・銀行の商品は何一つ買ってはいけない

  • 読んどいてよかった

    基本の基本

    一軒家こわいな(ローンの金利分)

  • 投資初心者の自分でも非常に分かりやすく、まずは何から始めればいいか教えてもらった本です。


  •  少し前に書かれた本ですが、まだ何の知識もない中、投資について知りたい、始めたい人におすすめの本です。バランスよく分かりやすく一通りのことが書いてあります。

     投資信託の仕組みや、個人向け国債、自分に合ったお金の運用資金額がわかりました。
     インデックスファンドは国内と国外を半分ずつ買い、常に5:5を目安とする。手数料の安いものを。保険は、入らなきゃと思いつつ入っていなかったんですが、貯金にまわしていこうと思います。

     今は少し制度が変わっているところもあるので、他の本でも勉強したいと思います。

  • とっても具体的で面白い本でした。

    以前読んだものなので、簡単な感想になりますが一般人はどういう風に投資を始めればいいのか、何を買えばいいのかとても分かりやすかったです。、

  • 投資の入門として3冊目に読んだ。
    ストーリー形式で読みやすかった。
    家も買わなくていい、保険も入らなくていいという意見が衝撃的だった。

  • お金に詳しくない著者が、お金に詳しい人に教えを請いに行き、実際に投資をしてみるという本。投資初心者向けに、本当にわかりやすく書いてある。
    山崎元さんは、知り合いが勧めていた方ということもあり、興味深く読んだ。

    山崎さんがおすすめなのは、国内株式のTOPIXインデックス投信や、海外のインデックス投信。半分半分の割合で購入するとよいとのこと。
    ただ、FXやコモディティと同様に、REITもおすすめしないといわれてしまった・・・。やるとものすごく損することがあるから。話を単純にするためなのだろうけど、それだけリスクが大きい商品なのだと感じた。

    そして、毎月定額購入するのではなく、一括購入を勧められているのにびっくりした。投資額を決めたら、速やかにその状態を作るのが合理的らしい。理由は、将来の値動きは誰にもわからない。だから、手数料を安く、早めに買ってお金に動いてもらう期間が長いほうが、現時点の判断としては正しいとの意見だった。

    けれど、ノーロードであれば、購入手数料はかからない。信託報酬がかかるのは一緒なので、一括で買ったとしても、手数料が安くなることにはならないのではと感じた。また、一括購入時が高値の場合もあると思う。そのため、一括で本当に大丈夫だろうかと感じてしまった。

    すごく心に残ったのは、
    「お金に限らず、人生で大切な物事を考える際に大事なのは、物事の「程度の問題」として理解すること。」
    ということ。
    「何かを信じようとしてはいけない。現実の世界では、信じるものは救われない。信じることは、危険。」と言い切る。
    インデックス投資法は、必ず増えるものと思いがちでは、そうではない。運とタイミングによって、必要なときに下がっていることもあれば、上がっていることもあるのだ。それを理解した上で、取れるリスクをとり、必要であれば安全資産に切り替えるべきなのだと思う。
    私は、信じやすいタイプなので、何事も「程度の問題」として考えなければいけないのだと感じた。これから生きていく上で、折に触れて思い返したい。


    以下、印象に残ったこと。

    ○国債について

    個人向け国債には3種類ある。固定3年型、固定5年型、変動10年。おすすめは、変動10年。その時の状況によって、金利が変わるからとのこと。さらに、10年預ける予定が、途中で返してほしくなった場合でも、元本割れはしないという。おろせないのは最初の1年だけ。昨年分の利息を返還する必要があるというだけだ。そうだったのか!それならば、国債を購入するのもよいのではと思えた。

    ○金融商品の購入について

    金融商品を購入するのは、勇気がいることだ。しかし、金融商品にもよるけれど、1万円買って、すべて失うわけではない。3000円のマイナスなら、勉強代と思えばいい。だから、まず買って試してみるということが大切という言葉に納得した。まず買ってみるということは、子供にもすすめたいと思った。

    ○複利の考え方

    お金を増やす上で、大切な考え方が「複利」。複利でお金を2倍に増やすには、72の法則が有名。これは、72を利率で割ると、2倍になるまでにかかるおおよその年数がわかるというもの。
    例えば、年利5%だったら、72÷5=14.4。つまり、500万円を毎年5%で運用できたら14~15年で1000万になる。
    年利3%だったら、72÷3=24。倍になるまで24年かかるということになる。

    ○老後にいくら必要か

    老後にいくら必要かについては、老後を30年いきるとして、年金+ひと月あたりプラス1万円とすると、30年✕12ヶ月✕1万円=360万必要。月プラス2万円の場合、30年✕12ヶ月✕2万円=720万必要。
    月プラス10万円とすると、30年✕12ヶ月✕10万円=3600万になる。
    私も、月10万円プラスで、60歳までに3600万円を目指してみようと思う。

    ○インフレの考え方

    インフレになるとお金の価値が下がる。銀行預金や日本国債は元本保証だけど、インフレがあるとと実質的に価値が減る。同じ金額でも、時間がたつと実質的な価値は変化するということは、覚えておいた方がよいのだと思う。


    ○投資の考え方

    リーマンショック時は、半年で日経平均が42%くらい下がった。でも、そのあと持ち直した。それらを含めて、平均して金利プラス5%くらいになる。つまり、100万円が1年で105万円になる。そうであれば、増えないところにおくよりも、増えるところに置こうよというのが投資の考え方。

    生活費は毎月の給与からだし、あまった分は投資に回す。それが、将来の老後や病気の時に役立つ。減る心配しかしていなかったが、何かの時の安心となるような、自分にあったポートフォリオにしなければならないと思った。

    ○売却時の考え方

    お金が必要になったときは、購入したときより下がっていても、躊躇なく売ること。自分が買った値段という将来に影響がないものにこだわるのはもったいないとのこと。どうしても、買値より安くなっていたら落ち込みそうだし、売るのをためらいそうだけど、関係ないと思うべきなのだな。

    そう考えると、貯め続ける意味ってなんだろう。減る可能性もあるわけだから、増えると夢見て安心する精神安定剤のようなものかもしれない。世界経済は成長するという前提であれば、まず増えていくはずだとは思うのだけど。

    ○ポートフォリオの決め方。

    ・持っている資産の「当面の生活資金」と「安全運用資産」と「リスク運用しタン」の3つに分ける。
    ・リスク運用資産の金額を、最悪1年で1/3減る可能性があると考えて決める。1年で100万減ってもいいなら300万。
    最悪1/3を下回る可能性は、2.3%。1/3よりも減る可能性もある。リーマンショック時はもっと下げた。でもそれは、2.3%未満でおきるようなことが、たまたま起きただけ。
    増えるとしたら、43%アップになる計算。実際にアベノミクス1年目の2013年は、1年で日経平均が5割以上アップした。
    平均すると、だいたい5%増える。おおよそであり、絶対ではない。

    ○リスク運用に回す金額の決め方

    毎年100万くらいをインデックスファンドとして積み立て、平均点である毎年プラス5%の運用ができたとしたら、22年間で、およそ4800万円になる。この金額は、手数料や税金を蒸ししているし、毎年平均点の運用ができるとも限らない。大きな病気になったら、ここから使うかもしれない。目標が3600万だったら、これくらいの金額をめどにするのがいいかもとのこと。
    ただし、必ず増えるわけではないことに注意。

    ○投資で大切な考え方

    大事なのは、見通しをつけること。平均点の運用ができたら、60歳で積立をやめるとか、少なくてプラス3%くらいの運用しかできなかったり、毎年100万つみたてできなかったら、65歳まで働いて積立を続けようとか、平均点以上の運用ができたら、温泉旅行ではなく、海外旅行にいけるなとか、くらいのことを考えておくといい。

    それから、やるべきなのがリバランス。基本的には、国内、海外のインデックスファンドを半々ずつ買えばよいのだけれど、時間が経つと半々でなくなることがある。そのときに、全体が5:5になるように投資をする。4:6~6:4の間に収まっていればいい。

    お金を運用する上で一番大切なことは、ちゃんと働くこと。そうだったのか!

    利回り2%位でいい、銀行よりもう少し効率よくお金を増やしたい。だけど、減るのは絶対に嫌。そんな人は、金融マンから見ると騙しやすいパターン!損をしないと信じ込ませればいいだけ。怖い!気をつけなければ。

    人は、自分が信じたいものを信じる。プロにとっては、そのように仕向けるのは簡単なこと。気をつけなくちゃ!


    ○その他印象に残ったこと

    ・過去の成績で選ばない。過去は当てにならない。
    ・プロが運用するアクティブファンドより、インデックスファンドの方が成績がよい。
    ・外貨預金は絶対やらないほうがいい完全に銀行のカモだから。
    ・投資信託を買って、そのあとに証券会社がつぶれたとしても、投資信託は大丈夫。管理する会社が変わるだけ。
    ・ハイリスク、ハイリターンを狙うなら、新興国株のインデックスを買えばいい。
    ・住宅ローンがある人は、投資するより早く返済するべき。医療保険やがん保険にはいるより、貯蓄に回そう。

    ○投資信託を買うときのポイント

    ・運用管理費用(信託報酬)の安いものを選ぶ。
    ・販売手数料の安いチャネル(ネット証券)で買う。
    ・毎月分配型を選ばない。
    ・ファンドの資産規模、流動性を確認する。
    ・過去の成績で選ばない

    ○山崎先生がおすすめの投資信託(インデックスファンド)と連動している指標

    ① 上場インデックスファンドTOPIX  = 「TOPIX(東証株価指数)」に連動
    ② ニッセイ外国株式インデックスファンド  = 「MSCI コクサイ インデックス」に連動

  • 素人のための、地に足がついたお金の増やし方の本。
    2017年出版なので、本書の内容が現在も通用するかは別途チェックしたほうがよいが、それでも何もわからない人が最初の1歩として投資に踏み出すには良い。

    個人的には、本書で登場した以下の言葉が刺さった。

    価値と価格は正しく比較しなきゃいけない

  • シンプル

  • この本のおかげで、投資信託をスタートすることができました!
    とりあえずスタートしたい場合は、これより簡単な本あるかな?っていうぐらい親切…!

    結局はやりながら学ぶことがいちばんの近道。
    わたしにはとても役に立ちました。

著者プロフィール

経済評論家、楽天証券経済研究所客員研究員。株式会社マイベンチマーク代表取締役。1958年、北海道生まれ。東京大学経済学部卒業、三菱商事入社。その後、野村投信、住友生命、住友信託、メリルリンチ証券、UFJ総合研究所など12回の転職を経て現職。雑誌、ウェブサイトの連載やテレビ出演多数。『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』(文響社刊・共著)、『マンガでわかる シンプルで正しいお金の増やし方』(講談社刊・共著)など著書多数。


「2022年 『マンガでわかる 世界でただひとつの株式投資入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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