お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book) [Kindle]

著者 :
  • 幻冬舎
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感想・レビュー・書評

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  • 今の世の中の流れがよく整理された良書だと思う。僕からすれば、ユーチューバーはほとんど意味不明であるが、それがスタンダードで経済圏が形成されるとすると、避けて通れなくなる。
    最近、哲学とか美術に関するビジネス書をよく見かけるが、社会とはどんなにテクノロジーが進化しても本質の部分は変わらないのだろう。本書にも、そのような意見が根底にある。
    最近モヤモヤしていたことが、本書のおかげで整理された気がする。

  • 経済という概念を根本から教えてくれる本。

    経済と自然界との類似性
    新しい価値観を受け入れられるかは自分の年齢によるところが大きい
    物質的な価値より精神的な価値(生きる意味、やりがい、安心や信頼)が重要視されるようになる
    枠組みの中での競争ではなく、いかに独自の枠組みを作れるかの競争になる
    オリジナリティが必要
    経済と宗教の境界がなくなっていく

    面白かった

  • 流し読みした
    今後はお金そのものではなく、お金に変化される前の価値が重要になる時代がやってくる、という内容
    この内容は、コロナ禍ではそれはむしろ当てはまらず、むしろ逆行しているような気がする。
    実際、生活を守ることとお金の重要性を再確認したり、株ブームで金融資産に目を向ける人が多くなっている
    ただ、長期的に見ればそういった方向に進んでいるのは確かだとは思う

  • お金は道具。
    技術が進み、「お金を稼ぐ」行為はこれまでより重要視されなくなっている。
    やりたいことを実現し、まわりから応援され、結果的にお金に変わる。
    お金に振り回されずに、生きる意味を問うていくべき。

  • まず経済の定義から私は頭の中の認識を変えなければならなかった。私は経済=貨幣経済という認識しかなかったが、この本では「人間が関わる活動をうまく回すための仕組み」として捉える。
    今まで、ビットコインなどと、貨幣経済を連結して考えることは、とても難しかった。それは貨幣が主、ビットコインコインが従の関係で捉えていたからだとわかった。
    本を読んでみて、貨幣もビットコインも経済ツールとして並列であり、異なるフィールドだと考えるとすんなり理解できた。
    とはいえ、永年貨幣経済オンリーだった私が、実用レベルでこの本の概念を理解するには、まだまだ時間がかかりそうだ。
    価値経済の考え方は、既に「ある」状態で日常を過ごし、幸せの価値観が多様化する現代、未来においては重要な考え方になるのは間違いないだろう。

  • 仮想通貨やフィンテックに対して「なんだか怪しい」という人にも、「儲かりそう」という人にもおすすめの話題の一冊。
    タイムバンクやレターポットなど旧来の価値観を超える新しい仕組みについて理解を助けてくれます。

    お金を増やすこと自体が目的化して実体経済や生活と関係のないところでお金だけが動くことになってしまった資本主義。
    膨れ上がった資産によって、次第にお金の価値が下がり、増やすことが難しい信頼や時間の価値が相対的に上がっている。
    手に入らない希少性の高いものの価値が高くなり、成熟した社会では、より社会的価値や内面的な価値に重きがおかれるようになる。

    まったくあたらしい話のようで、当然の摂理の延長線にいるように気づかされる。
    変化のスピードが一世代の中で起きるには早すぎて拒絶反応を起こす人もいるのだろうけれど。
    フィンテックはゲームチェンジャーになり得る。旧来の経済圏では得られなかった可能性を秘めていてたくさんの人に機会を与える。
    それに期待するのも畏れるのもまた自然の摂理。弱肉強食ではなくて適者生存のほうが少しだけ色濃くなるのでしょうか。
    そんな世界の狭間に生きていることが、ゾクゾクとワクワクと。

    自分の中の真善美。スキと感じる価値を大切にしよう。
    「お金」の多寡に囚われず、判断基準を「価値」にシフトしよう。
    時間を大切に。人を大切に。

  • (メモ)
    ・物質的には満たされてしまった世界で、今後活躍するためには、内面的・精神的な欲望を満たす価値を提供できる人になる必要がある。そのためには、自分が夢中になれることをやるのが一番である。すぐに経済的利益に換えられなくてもよいので、他人に伝えられるほどの熱量を持って取り組めることを探すのが一番の近道である。なお、内面的な価値ではオリジナリティ(個性)が重要であり、世の需要を追う必要はない。
    ・熱中できることがわからない場合、まずは1日中やっていても苦痛ではないことを探すとよい。もしくは他人から異常に詳しいと言われたり、他人から珍しがられることを探す。

    (感想)
    私と2才しか違わない人が書いている内容とは思えず衝撃を受けた。新しい技術を拒否せず、たとえ1ユーザーとしてでもいいので、積極的に関わっていくことで、世の中の先読みに役立て、キャリアに活かしたい。自分の好きなことを理解し、そこにより多くの時間を割けるようにしたい。

  • 経済システム

    インセンティブ、報酬が明確
    リアルタイム、状況が変化していく
    不確実性、運と実力が作用
    ヒエラルキー、秩序の可視化
    コミュニケーション、交流する場がある

    寿命による移動先
    共同幻想(同じ思想や価値観)

    組織を作るときはこれらを意識する。不確実性をなくそうと意識してたけど、敢えて少しは残した方がいい。


    中央集権から分散化

    資本主義から価値主義
    有用性としての価値、役に立つか、
    内面的な価値、信頼、共感、愛情
    社会的な価値、木を植える、寄付する

    つまり個人で価値を高めていくことが重要になってくる。

  • 個人的には4より上、だけど5まで行かない。
    金融や経済の話に始まり、哲学やSFにも飛躍し
    最終的に大団円みたいな。
    最後の盛り上がりは気に入ってます。
    個性が価値に!オリジナリティでシンギュラリティ!

  • 2022.05.25.Audible 聴了

    2017年の本。
    やっとビットコインのこと、ちょっとわかった。

著者プロフィール

福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年に株式会社メタップスを設立し代表取締役に就任。2015年に東証マザーズに上場。フォーブス「日本を救う起業家ベスト10」、AERA「日本を突破する100人」、30歳未満のアジアを代表する30人「30 Under 30 Asia」などに選出。2017年には時間を売買する「タイムバンク」のサービスの立ち上げに従事。宇宙産業への投資を目的とした株式会社スペースデータの代表も兼務。
『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』(幻冬舎)で「読者が選ぶビジネス書グランプリ2018」リベラルアーツ部門賞を受賞。

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