テオ-THEO- (gateauコミックス) [Kindle]

著者 :
  • 一迅社
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感想・レビュー・書評

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  • 自分には物足りなかった。
    もっと熱い感情が露になる時があってもよかったかなー?と、思ったり…

  • このタイトルの決定前は「Gift」ドイツ語で=毒、という意味でもあるそう。
    テオがレイに与えたものは、いいものばかりじゃなくて削れてしまった命とか、これから苦しむこともいっぱいあり…。
    そして2人の生きる速さはずっとずれたままで、それはどうしようもないことだけどそえrでも2人は明日や、次の季節の約束をずっとし続けるんだろうなと思える。

  • [ふゆ side]

     魃という神には、人間がひとり、その寿命が尽きるまで仕える。神は人間よりも成長がうんと速く、人間の寿命の半分ほどで最期を迎える。仕いはその最期を看取って、役目を終える。この話は、そういう世界で、魃の父親と人間の母親のもとで生まれた主のレイと、仕いのテオ、ふたりの四季を描いたもの。

     レイは魃と人間との初めてのミックスなので、その姿も性質も、魃とは異なり、また人間とも異なる。そのことで父親から疎んじられ、書斎から出ることのなかったレイは、父親が亡くなり、テオとふたりで生活するようになって、初めて誰かに触れるほどに近い暮らしを経験する。テオとの生活はレイにとって好もしいものだったけれども、それはレイにとって良いことばかりではなく。

     もう、上の設定だけで、ものすごく心惹かれるのだけど、それが、とても柔らかな絵で、ふたりの様子が印象深く描かれていて、1 ページ、1 ページ、ひとコマ、ひとコマ、すべてのエピソードが、ふたりにとって大事だったり、嬉しかったり、辛かったりするものなのだなぁと、愛しく思いながら読んだ。とてもとてもよかった。

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著者プロフィール

「あなたの世界で終わりたい」(発行:一迅社)「あの子に優しい世界がいい」(発行:一迅社)

「2017年 『獄都事変3 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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