- Amazon.co.jp ・電子書籍 (257ページ)
感想・レビュー・書評
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表題は少し人が悪いような印象を与えますが、要はどう相手の気持ちを理解して歩み寄れるか、ということに尽きるのではないかと思います。FBI捜査官という立場から対峙する相手とは、敵対関係である場合が多いことは予想されます。そこからどう相手を理解して、信頼を勝ち得ていくのか、事例を示してくれています。
営業の仕事の上でもとても参考になります。例えば、会話や対話のテクニックとして筆者は下記が有効といいます。
「相手を会話の中心に据える」こと、そして上司を説得するには「アドバイスを頂戴したいと思いまして」と言い添えるとよい、など。
また、相手の本意を聞き出すときに、第三者のシチュエーションについての意見を求めると、相手が本意をそれとは気付かずに漏らすケースが多い、というのも納得します。本書では、相手が浮気をするタイプかどうかを見極める方法として、説明されていました。なるほど!
コロナ禍でマスクをしたまま話すことも多い毎日でも、人に会ったときに眉をさっとあげるなど表情だけでも好意を示すことができることも参考になりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人に好かれ、信頼されるには?心理学博士である元FBI捜査官が、経験と科学的根拠に基づいた、良き人間関係を築くためのテクニックを披露する書籍。
〈人に好かれる公式〉があり、それは以下の4つの要素から成る。
【近接+頻度+持続期間+強度=人物の好感度】
・「近接」:相手との距離感
・「頻度」:相手と接触を重ねる回数
・「持続期間」:相手と一緒に過ごす時間の長さ
・「強度」:言葉やしぐさなどで相手の望みをかなえる程度
まだ言葉をかわす関係ではない時、態度やしぐさによって好感をもってもらうには、次の3つのシグナルを送る。
①眉をさっと上げて目を見開く
②頭を傾ける
③「本物の笑顔」を見せる
「アイコンタクト」で好意を示す時は、一瞬、さっと目をあわせる程度にする。1秒より長く見つめると、相手に敵意があると受け止められ、警戒されるおそれがある。
相手の話をしっかりと聞くための手法として、「アクティブリスニング」(積極的傾聴)がある。ルールは、次の3つ。
①耳を傾ける:相手の話に完全に集中する。
②観察する:ボディランゲージや態度などを観察する。
③「話し方」の工夫:口調や話すスピードを意識する。
唇は、ちょっとした表情が出てしまう場所であり、相手が考えていることを推測する手がかりとなる。例えば以下のようなもの。
①唇をすぼめる:意見の相違をあらわしている。
②唇を噛む・結ぶ:言いたいことがあるのにためらっている。
③唇に触れる:今の話題に居心地の悪さを覚えている。 -
タイトルは心を支配する方法と書いてあり。てっきりFBIが自白のために容疑者を洗脳する方法が書いてあるのかなと思ったのですが、内容を読むとそれは大きな間違いで我々のような一般の人間でも使えるテクニックがFBIの人身掌握術を基に落とし込まれており、好感度を上げる、異性からモテるなど所謂言葉以外の部分のノンバーバルを強化することができます。打算的にこういったテクニックを使うことは咎められる気持ちがある方もいますが、相手も良い気持ちになり自分も目的を果たせる為Win Winの関係性を築くことができるのではないかと思いました。
おすすめの一冊です。