- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988013054714
感想・レビュー・書評
-
一匹のストリートキャットとひとりのジャンキーの青年。
偶然か必然か、彼らは出逢う。
青年は猫の命を救い、猫は青年の人生を救った。
...これはイギリスであったほんとうのおはなし。
ホームレスで路上ミュージシャンのジェームスはヘロイン中毒だった。
今はワーカーさんと共に更正プログラムの真っ最中。
でもついついヘロインを接種してしまうダメダメな日々。
両親は離婚、他の女性と再婚した父親とは折り合いが悪く、町で偶然出会ってもそっけないそぶりを見せられる。
ワーカーさんの協力で部屋を借りられることになったジェームス。ある夜、一匹の猫が迷いこんでくる...。
これがジェームスとボブの、孤独な人間と猫の出逢い。
ボブとの出逢いは他の出逢いを連れてくる。
見た目ケバイけどココロ優しい女性、べティ。
このべティとジェームスの友情よりちょっと甘いが爽やかな関係が可愛らしかった。
キスもしないんだよね。キスのかわりにするものは...思わずニタニタしてしまった。
ドラッグやホームレスの問題をさらりと描いて重すぎず観やすい。
あと、ジェームスに日本の『招き猫』を教えてあげたい(^-^)
もしかしたらボブがそうだったのかもって。
ハイタッチが得意技だしね。
ブクログの商品紹介の【出演】のところの初めにある名前が【ボブ(猫)】なのが笑った。人間の出演者をさしおいてお猫様のお名前...。Amazonさん、グッジョブ!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2017年日本公開作品。猫との出会いで破綻していた青年が立ち直り、家族との絆も取り戻すというベタなストーリーです。作り話だとすると恥ずかしくなりますが、実話ベースということで、そんなことがあるんだなあと感じました。一つの出会いが、人生をリセットできて、新たなスタートを切れるんだなあと人生の最終章に入ったと思っている私には刺激になりました。
-
昨年の猫の日は翌日にBSで『南極物語』をやっていまして、NHKなんなの?バカなの?と思いましたが、今年は『ボブという名の猫』&劇場版岩合さんということでNHKグッジョブ。
この映画、わりと話題作でしたよね。開始23分でもう泣く……。全体的なつくりは低予算・観光映画・イギリスのクソさぶいコメディ要素がすこしという感じだったけど、とても良かったです。しかしこのジャケは何回見てもダサいな。
観光映画というのは私が勝手に言ってるジャンル。そのお国や都市の紹介映画で、観光客を呼ぶためのようなもの……コンテンツツーリズムやフィルムツーリズム、聖地巡礼のための映画。今の日本のアニメは最初からこれ込みのものが多いし、映画は日本各地のフィルムコミッションと連携してよく作られている。海外の映画でもよく見かけます。
猫のボブは客寄せパンダではなく客寄せネコですが、それはこの映画を観てる私のような観客にも当てはまる。
しかしこの映画がすごいのは、ロンドンの情景も描きつつ、社会問題も入れてる点です。良いところばかりを描いてなく、ドラッグや若年層の貧困問題も描いている。実話ベースだから当然ではあるけど、イギリス映画は不況→貧困→犯罪or更生(空は曇天)という作品がとても多い。きちんとイギリス映画の伝統?に則っている。
あと、イギリスってたしか犬好きがとても多い国なはず。近年、猫好きが増えてきたそうです。翌日に『ヨーロッパ黒猫紀行』がまた再放送されていて、私はこの番組が大好きで4回ぐらい観てるんだけどまた観た。それによると、ロンドンで猫カフェが初めてできたのが2014年だそうで、その前後ぐらいから猫人気が高まってきたようです。
他に、ライオンを映すカットが2箇所ほどある。ボブも大きくなったらライオンになるかい?みたいなことを言ってたシーン。ライオンはイングランドの象徴ですね(ナルニアとか)。
細かい点、隣人で仲良くなるベティ。こちらも伝統的なゴス+パンクな見た目のねーちゃんで良い(これがアメリカだとイーモウ)。それとドラッグの保護観察官?の人が冷たいなあと感じました。やっぱりあれがリアルなのか。
たまたまこの映画の前日、NHKの夕方の『ニュース 地球まるわかり』とやらでアニマルウェルフェアについて特集していた。それ自体はけっこうなことだけど(私はダウンジャケットとかそもそも着ない主義)、欧米の(宗教的)価値観を押し付けられてる感じがしてムカついた。
ゲストコメンテーターの若い女の子が「最近の流行りです、カッコいい価値観です」てなノリでコメントしたあと、エジプトのウナギ養殖の話題になって「ウナギ大好きなんです〜♡」とか言ってて、さらにムカついた。ウナギなら良いんかよ!!
そういう連中に限って「ジビエはオシャレで美味しい」だのなんだの言いやがると思うのは私のただの偏見ですかね?猪や鹿を自分で調理して食ったことあんのかよと。
そんな中、この映画の隣人ベティちゃんはヴィーガンだったのでよっぽど好感が持てました。
監督のロジャースポティスウッドは『007 トゥモローネバーダイ』の人で、以前私が『ゴールデンアイ』の後に間違って飛ばして次を観てしまったやつです。なのでちゃんと観る予定。
副題に「幸せのハイタッチ」とついてるのにずっと気づかなかった。英語ではハイファイブですが、ウチの猫ちゃんとしようとしたら、噛まれて手に穴があきました……どこで育て方を間違ったんだ。 -
ボブと言う名の猫
たまに思うのは感情を咀嚼したい
胸に刺さる場面の後は一泊おきたくなる
余韻を持たせる作品もあるけど人それぞれ思う場面は違うでしょ
DVDで観ているとそれが出来るけど監督の意向に背くのかなぁ?
可能性は誰にだっていつだってある
今は信じられないかもしれないけれどね
いつでも自分にエールを
どんなに辛くても「もうダメだ」と思っても
成功しなくても、病気になったって、骨折したって
生きることにもっともっと貪欲になれればいいのに
いいのにな -
以前本を読んでて、いつか映画も見たいと思っていた。
こんな出会いってあるんだろうか。
1匹の猫によって救われたジェームス。
この映画にも本当の猫ボブが登場してて、本当にお利巧さん過ぎる。
誰でも彼(ボブ)を愛してしまう。
嘘のような本当の話。 -
映画としては大しておもしろくないし、特に好きな類ではないが
猫の助けを借りて薬物中毒から脱出という点が、自分と重なった
私の場合は処方薬だし、抜くのはもっと大変だけど、彼が完全に薬から抜け出せた映画をこのタイミングで観れたのは、何か自分にとっての突破の暗示のような気がする
ボブみたいな猫を飼いたいな