- Amazon.co.jp ・電子書籍 (278ページ)
感想・レビュー・書評
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sf短編集。
キノの旅みたいにどの物語も読みやすい一方で考えさせられるようなテーマがあり読んで良かった。
バイク目線で見たバイクの一生のお話は視点が新鮮で感動した。
自動運転やそれに搭載されたaiのお話はSFらしく技術の進歩とそこで発生する課題など考えさせられることも多く興味深かった。 -
個人的には表題よりは「星のみなとのオペレーター」や「リグ・ライト」が面白かったです。
文章がポップなので、明るいノリやよりラノベっぽいほうがしっくりきたのかなという所感。 -
SF短編集
小川一水は初めてですがどれも読みやすくて良かったです。他の作品も読もうと思います。 -
短編集です。バイクのお話がすごく好き。
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アリスマ王の愛した魔物 (ハヤカワ文庫JA)
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小川さんはやはり、長編の方が楽しいだろうか。
今回、自分としては久しぶりの短編集。
ぐっと来たのは、
バグで感情らしきものが芽生えたバイクと、
シミュレーション用AIの友情物語。
使用者のために頑張っちゃうメカというのは、哀切を帯びた可愛らしさがあるよなあ。 -
小川一水さんてわりとチャレンジャーだよねと思う
SF的な部分でも面白い発想のものをいろいろ書いてるけど、文体も作品に合わせて変幻自在だったりしてなるほどなあって思うことが多い
SFでありFTであり御伽噺であるかんじ、大好き -
とくに1話目が良かった。
私は4輪しか乗らぬが、ウチの愛車(過去の奴ら含む)もあんな風に日々ブツブツ言ってるのかと想像すると、なんだか楽しい。 -
たとえば、AIを搭載したオートバイ。
あるいは、多数の人間に計算させる事で作成するAI。
もしくは、車に、ロボットに搭載しているたくさんのAI。
本短篇集は、AIの登場する短篇を集めたものであるが、テーマはおそらく、ヒューマニティなのではないかなあ、と思う。
AIはいかに人間たりえるか?
そのためには何が必要なのか。
大変興味深く、面白い。
そのなかで、好きで好きでたまらないと思うのが、冒頭に収録されているオートバイの話、『ろーど・そうるず』だ。
AIを搭載したオートバイと、AIをチェックするためのメーカー側のアプリのやりとりというスタイルで書かれているのだが、本来は人格など生じさせるはずのないオートバイのAIに、なにやら人格らしい兆候が見えるところから話が始まる。
どんなライダーが乗るのかなあ。どうせなら女の子がいいな。
ちぇ、男か。しかもど下手だ。でも、この余分な荷物はもしかして、女の子? タンデムか、それもいいな。
オートバイはあくまでも自分が置かれた状況を受け入れる事しかできない。そのせいで相当へこんだり不満に思う事もあるけれども、常に希望をもって彼は走る。
いったいオートバイがどのような運命を辿るか、そしてその後にくるエピローグが大変感動的。