レトリック感覚 (講談社学術文庫) [Kindle]

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  • レトリックは色々な文章の中で様々な効果と役割を果たしている。
    著者はレトリックの持つ「説得」と「装飾」に加えて「発見的認識」をレトリックの3つ目の役割として挙げている。この本を読むと、文章を読むときにレトリックを意識しながら読む素地ができる。

  • この本は「レトリックについて」の本ではなく、「レトリック理論」についての本である。
    お手軽にレトリックを使えるようになりたいという方には
    『日本語のレトリック』瀬戸賢一
    がオススメ。
    本書は腰を据えてレトリックを学びたい人向けである。

    ただ、文中に「いい気になって、演説が長すぎたようだ」や「どうもおおげさな口調になってしまった」とあるように、ペダンティックで冗長なのが残念。

    人類がレトリックをどう考えてきたか、そして、これからどうつき合っていくべきか。
    本書ではレトリックを従来の説得技術として、芸術的表現としてだけではなく、わたしたちの認識をできるかぎりありのままに表現するための方法としている。

    自分が体験した、感じた、考えた、自分固有のものごと。
    辞書にのっている言葉ではどうしても語りきれない。
    そのために懸命に言葉を選びつなぎ合わせていく。
    それがレトリックだ。

  • これを読むと新しい文学の味わい方ができるようになる。
    第三の目を持つ感じ

  • レトリックというものを意識せずに人生を送ってきた。だから普段から意識的に使おうと思ってこなかった。そこに生じていた空白をこの本が埋めてくれた。
    むしろ普段の会話の方がよく使えていたかもしれない。仕事になると、レトリック感覚を無くさなくてはと意識するばかりに、味気ない端的な文ばかり書いて、いまいち実感を得させられない説明をしていたように思う。
    まずは意識から始めたいと思う。そして意図的に使いこなせるようになりたいと思う。

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