- KADOKAWA (2018年1月25日発売)
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感想 : 36件
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感想・レビュー・書評
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深夜ラジオの人気パーソナリティ 桐谷恭太郎は、「ものすごく素敵な声の持ち主」だが「とても美男子とはいえない顔をしていて、生っ白い肌の中肉中背で、分厚い眼鏡をかけていて、髪の毛がもさもさで、着ているものも垢抜けない」うぶで奥手な童貞男(34歳)。恭太郎がラジオの収録終わりに通うバー "if" は、クセのある常連のたまり場。そんなifに突然、見知らぬ若い女性がびしょ濡れ姿で入ってきて、「コースター…」と呟いた。
三梶恵、何て図々しい女なんだ! 気弱な恭太郎と気のいいお仲間たちを平気で厄介事に巻き込むなんてけしからん! 言うなりになる恭太郎たちもどうかと思うし、何と現実感のない嘘っぽい話なんだろう、と思いながら読み進めておりました。終盤には安っぽいドタバタ劇もあったりして、一体どういう結末になるのやら、と思っていたところ…。嘘っぽい話の辻褄が合っちゃうというか、違和感のないストーリーにうまく纏まっちゃいました。やられた! -
透明カメレオン
**著者**: 道尾秀介
『透明カメレオン』は、冴えない容姿と“特殊”な声を持つラジオのパーソナリティ、恭太郎が主人公です。ある雨の日、行きつけのバーでびしょ濡れの美女に出会い、彼女の企てた殺害計画に巻き込まれてしまうというスリリングなストーリーです。
道尾秀介さんのユーモア溢れる表現や言葉が、物語を一層楽しませてくれます。ミステリーの謎解き要素もありつつ、読者を引き込む展開が続きます。最終的には、仲間を思うシーンもあり、心温まる結末に繋がります。ドキドキあり、笑いあり、感動ありの三拍子揃った物語で、読後の満足感が高い一冊です。 -
道尾秀介氏得意の終わり方になりそうでウキウキしてラストスパート掛けてたらどっかで見たことあるようなウェットな展開にしようというバイアスが見られ少し萎えながら読了。
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さすが道尾秀介さん
最高のエンタメだった!
最後の最後、あらら…うるうるきちゃいました! -
ラジオのパーソナリティをする主人公も、バーの仲間たちも良い人たちだし、コミカルな文書に笑いながら読んだ。が、最後に各々の影を知り、切なくなった。
恵を受け入れられた(半強制的だったりするが)のは、辛い過去があったからなんだろうなと思うと、過去はなかったことにして、みんな、笑っていて欲しいと思った。 -
"特殊な声"をもつ冴えないラジオパーソナリティの主人公が、いきつけのバーに現れた美女から殺人計画を手伝わされることに。
シリアスな中に差し込まれるバーの仲間たちとのドタバタ劇もまた一興。嘘が嘘に塗り固められ疑心暗鬼になる中、最後には優しい嘘が浄化してくれた気がした。二人のその後も読んでみたい。 -
ラジオのパーソナリティを務める桐畑恭太郎。
人見知りで彼女すら出来たことのない桐畑は、顔の見えない世界で偽りの自分を演じる。
表の顔は、いわゆる”リア充”。
学生時代は野球部に所属し、友人も多く、毎日のように出歩いている…といったように。
そんな彼の元に「桐畑恭太郎の大ファン」だという女性が現れる。
女性は、桐畑の知り合いで今隣にいるイケメン(ニューハーフ)を桐畑だと勘違いする。
ここで、ついた嘘が思わぬ事態を生む。
自分を繕うために使ってきた嘘は、いつしか、
自分の大切な誰かを救うための嘘へ変化する。
強引な設定が気になる箇所はあったが、最後の展開にとても感動した。
「嘘」に対するイメージが変わった。
嘘には自分や大切な人を悲痛から救う力もあるのではないだろうか。
過去を変えることはできなくても、嘘によって過去を上書きすることはできる。
使い方によっては、人を傷つけ、自らの信用も失う。
しかし、必ずしも嘘が悪いとは限らない。
人は言葉で傷つくが、その心を癒すのも、言葉である。
自由であり不自由な言葉を使いこなす為には嘘も必要なのかもしれない。 -
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【2022年28冊目】
最初から最後の方までどうなるのか予想がつかないままでしたが、この話がどう感涙話になるのかしらと思っていたら、なるほどなの展開に。電車の中で涙が出そうになりつつも、終わり方としてはここで終わるのか…!と思う気持ちが大きかったです。 -
ラジオが好きなひと、またはかつてラジオが好きだったひとに、すごくハマる気がする。
ラジオ久々に聴きたいな。 -
道尾秀介だから、ミステリー要素があると思って読んだけど、ほとんど無いエンタメ小説
目読しやすい本だった、終盤は結構良い話な雰囲気だった
でも、よくできたトリックがあるわけでもないし、伏線が凄いわけでもないし、読後の満足感は低い -
ラストシーンの主人公の話は、逃げや弱さを否定せず、弱さを持つ人間にこそ寄り添ってくれる作品だと思ったけど、終盤までの展開が好みじゃなかった。
著者プロフィール
道尾秀介の作品
