AIとBIはいかに人間を変えるのか (NewsPicks Book) [Kindle]

著者 :
  • 幻冬舎
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感想・レビュー・書評

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  • 論点がすっきりと整理されている。

  • 最初は面白く読んでいたが、ちょっと内容が冗長に思う。もう少しコンパクトにまとめたほうが面白く読めると思う。

  • 松尾先生の「人工知能は人間を超えるか」やブレグマンの「隷属なき道」を始めとした書籍から適切に引用しながら、AI/BIとは何かをわかりやすく解説している。

    それゆえ上記著作などを読んでいると新鮮味には欠けるが、第3章は読み応えがある。
    AIとBIの密接な関係、未来への懸念、そして我々がどう動くべきか。
    様々な示唆に溢れたこの第3章だけでも読む価値がある。

  • AIで稼ぐ資本家から富を全員一律に分配するBIという考え、しっくりきた。面白かった。ただ文章は同じ事を何回もくどいので星4つ。

  • AIが発達することによってもたらされる最大のインパクトは「知的労働の価値の暴落」と「感情労働の価値の向上」である。no57

    人間の知的能力には、合理的な思考・推論だけではなく、想像、直観、発想、大局観、未知の事象に対するシミュレーションといった様々なものがある。これによって、不確実性の高い中での曖昧なタスクにも、未知のタスクにも、ある程度対応できるのである。
    このようなAIと人間の知的能力の差異は、人間が非明示的情報を新体制を以て得ていることと、人間固有の感覚や感性が存在することを前提として個人の感情を想像できること、そしてすでに得た情報を全く異なるシチュエーションに適用してみる柔軟性・汎用性が備わっていることによって生み出されている。

    広義の感情労働とは、状況を読み取り、対峙する相手の感情を汲んで、臨機応変かつ親密に対応することで相手に情緒的対応、そして厚いコミュニケーションによる共感や交流が求められるものである。例えば医療や介護、カウンセラー....

    【BI実現に向けての課題】
    ・経済学的イシュー
    └フリーライダー問題
    └財政問題
    ・政治的イシュー
    └官僚の抵抗
    ・文化的イシュー
    └社会通念、社会期間:「働かざる者、食うべからず」の国民意識

    ディストピアに向かわないために不可欠なのが、AIが生み出した富を「再分配」することである。そしてこれまで検討・解説してきたように、再分配施策の中で最も民主主義的かつ経済合理的ななのがBIなのである。多くの富を生み出すために有効な科学技術の所産であるAIも、豊かな未来の実現に活用するための手立てが社会科学の所産であるBIなのだ。

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著者プロフィール

波頭 亮(はとう・りょう):1957年愛媛県生まれ。東京大学経済学部卒業。マッキンゼーを経て、88年㈱XEEDを設立し独立。戦略系コンサルティングの第一人者として活躍する一方で、明快で斬新なヴィジョンを提起するソシオエコノミストとしても注目される。著書に、『プロフェッショナル原論』『成熟日本への進路』『論理的思考のコアスキル』(以上ちくま新書)、『知識人の裏切り』(西部邁との対談、ちくま文庫)、『経営戦略概論』『戦略策定概論』『組織設計概論』『思考・論理・分析』『リーダーシップ構造論』(以上、産能大学出版部)、『AIとBIはいかに人間を変えるのか』(幻冬舎)ほか多数。

「2021年 『文学部の逆襲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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