遺伝子―親密なる人類史(下) (早川書房) [Kindle]

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  • 遺伝子研究の歴史の本後編。そもそも遺伝子とは何かという感じだった前編に対し、後編ではいかにして遺伝子を活用するか、となる。遺伝子を弄るには、具体的にどうするのか。そういったことの試行錯誤の過程を知ることができる。

    終わりの方に行くに連れて、技術的な問題よりも倫理的な問題の方が重要になっていく。+αな能力を獲得するために遺伝子を弄ることに否定的でも、不治の病や障害を回避・治療するためならばOKと考える人は多そうだ。その場合、線引はどこで誰が行うのか。それが課題となっていく。

    俺としては問題になるのはスポーツぐらいで、それ以外は人間の遺伝子も弄る方向で発達すればいいと思う。もちろん安全性が確保されている前提の上だが。倫理的な問題というのは、無知による恐れが多くを占めているのだと考える。

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著者プロフィール

シッダールタ・ムカジー(Siddhartha Mukherjee)
がん専門の内科医、研究者。著書は本書のほかに『病の皇帝「がん」に挑む——人類4000年の苦闘』(田中文訳、早川書房)がある。同書は2011年にピュリツァー賞一般ノンフィクション部門を受賞。
コロンビア大学助教授(医学)で、同メディカルセンターにがん専門内科医として勤務している。
ローズ奨学金を得て、スタンフォード大学、オックスフォード大学、ハーバード・メディカルスクールを卒業・修了。
『ネイチャー』『Cell』『The New England Journal of Medicine』『ニューヨーク・タイムズ』などに論文や記事を発表している。
2015年にはケン・バーンズと協力して、がんのこれまでの歴史と将来の見通しをテーマに、アメリカPBSで全3回6時間にわたるドキュメンタリーを制作した。
ムカジーの研究はがんと幹細胞に関するもので、彼の研究室は幹細胞研究の新局面を開く発見(骨や軟骨を形成する幹細胞の分離など)で知られている。
ニューヨークで妻と2人の娘とともに暮らしている。

「2018年 『不確かな医学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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