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- / ISBN・EAN: 4988111294203
感想・レビュー・書評
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最初からやられた。
「なんで白黒映画なんだろう。これってヒッチコックの映画か?」なんて思ってしまったじゃないか。
殺人の謎を解決するのは,なんと,その現場にはいなかったお婆ちゃん(名探偵ミス・マープル)という設定。これって,なかなかないよ。さすがアガサクリスティだね(と言ってみたが,わたしはまったく読んだことはない)。
犯人捜しは,単純におもしろいよね。これは「金田一少年の事件簿」でも同じ。ただ,こういう映画は,一度見たら終わりなんだよなあ。自分で作品を作ろうという人ならば,もう一度見ることはできるとは思うけれど。
エリザベス・テーラーが久しぶりに映画で主演を務めるという女優役で出てくる。ずいぶん歳を取ったなあという印象。1980年の映画だから,エリザベスは40代後半だな。
〈NHKBSプレミアムシネマの解説を転載〉
ミステリーの女王・アガサ・クリスティーの「鏡は横にひび割れて」を、エリザベス・テイラーはじめ豪華スター共演で映画化。ハリウッドの大女優マリーナが、撮影のためロンドン郊外の閑静な町を訪れる。町中をあげて歓迎パーティーが催されるが、人の女性が変死、老婦人ミス・マープルが、鋭い洞察力で、事件の裏に秘められた悲劇を解き明かす…。ポワロと並ぶ名探偵ミス・マープルを演じるのはアンジェラ・ランズベリー。
ネタバレにならないように,このあたりで終わっておこう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
原作のマープルの描写のふわふわした可愛らしい見た目には、「狩人の夜」の頼もしい正義の味方ぶりが印象的だったリリアン・ギッシュ(アメリカ人だけど)が絶対ぴったりだと思うけど実現せず残念。「ポケットにライ麦を」を彼女で映像化して欲しかった。アンジェラ・ランズベリーは映画「ナイル殺人事件」のサロメ・オッタボーンが最高すぎて、その流れからついでにマープル、はありかもしれない。煙草をふかしたり辛口で、どう見ても半分くらいはアリアドニ・オリヴァが憑依している。ぜひ彼女にオリヴァ役をやってもらいたかったが、オリヴァが出ずっぱりで活躍する原作がないので、これはこれで良かったと言える。背が高すぎてクラドック警部(ジャッカル役の俳優)の小柄さが目につく。原作は割と好きだが、この頃のエリザベス・テイラーでは切なさが出なくていまひとつ。あの「めまい」のミステリアスなキム・ノバクがこんな役になってしまっているのもがっかりした。
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1980年の格調高い英国ミステリ映画。監督はガイ・ハミルトン、主演はアンジェラ・ランズベリー。
アガサ・クリスティが1962年に発表した『鏡は横にひび割れて』(原題:The Mirror Crack'd from Side to Side)を原作としている。
この映画撮影前に、監督は既に4本の007シリーズ作品をとっており、この2年後には「地中海殺人事件」と晩年はどちかといえば派手なドンパチよりも複雑な人間関係に焦点を当てた作品を好んで手掛けるようになった。
ミス・マープルが活躍する本作は、彼女が現場にいないときに殺人が起こり、周りからの情報だけで真相にたどり着くというアームチェア探偵のような趣向を絡めて、エリザベス・テイラーとキム・ノヴァクの劇中演技合戦、ロック・ハドソンやトニー・カーチスなどの大御所も共演している豪華版です。
映画オープニングでミス・マープルの探偵としての実力をさり気なく披露するあたりは監督の手腕ですが、もう少し全体的にテンポよく進行していれば・・と思ってしまったのは007作品を見過ぎたせいなのでしょうか? -
烏兎の庭 第六部 6.5.20
http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto06/diary/d2006.html#0605 -
TVにて
豪華スター勢揃い.