- Amazon.co.jp ・電子書籍 (298ページ)
感想・レビュー・書評
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読む前は軽い気持ちで読み始めたのですが、案外ちゃんとミステリしてて、案外ちゃんとストリーがいい。ちゃんと面白かった。
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自分を殺したのは誰か、をテーマにした短編集の1巻。
どれもちょうどよい長さであり、文章もよみやすい。後味のよいストーリーばかりだったので、とても良かった。 -
殆どのレビュアーがメフィスト賞=キワモノоrイロモノだと思ってるのに笑った。
その意味でのメフィスト賞らしさは希薄。ぶっちゃけメディアファクトリー文庫から出ても違和感ない内容。表紙は若い子に人気のイラストレーター望月けいさん。沙羅のファッションが毎回いちいち違ってる上にやけに細かかったり、イマドキっぽいポップさを感じる。
不審死を遂げた人間が沙羅に「自分を殺した犯人をあてたら生き返らせてあげる」賭けをもちかけられ、必死で推理するのだが、皆そこまで深刻じゃなく全体的にライトなノリ。コミカルな要素も多く、娯楽作として肩の力を抜いて読める。
収録作の中で白眉は三番目のおばあちゃんの話。コレには不覚にも泣いてしまった……彼女の場合は老衰から来る自然死なのでやや変則的なパターンだが、殺人と関係ない推理モノとして読ませるし、なんといっても聡子の人柄がステキすぎる。例の震災が絡んでいることもあるが、親子愛、家族愛に弱い人はぐっとくる。
……にしてもこの話、「闇は集う」思い出す。