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感想・レビュー・書評
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辞書編纂者である著者が、自分の考えを読者に確実に伝え、意図通りにはっきり理解して貰える文章の書き方、ものごとの論じ方を解説した書。「二〇〇八年に刊行した『非論理的な人のための論理的な文章の書き方入門』を改題」。
著者は、世の中に存在する文章は「日記文」と「クイズ文」に大別できるという。「日記文」は「主として出来事を書いて、場合によって、それに対する感想を加えた」自由でとりとめのない文章のこと。言いたいことが一つに絞られていないし、読者の受け止め方も自由。一方「クイズ文」は、「主観を排し、一つの考えを確実に伝えようと」した文章であり、「問題・結論・理由」の三つを備えた形式的でロジカルな文章のこと。「クイズ文には反論ができるが、日記文には反論できない」。
という整理学の下、本書は「クイズ文」の書き方、テクニックを細かく解説している。
漠然とした問や主観的な問、仮定を伴う問は避ける、裏付けとなる事実を記す、想定される反論に備えておくなどなど、著者が語っている「クイズ文」の書き方、要は論文の書き方のエッセンスそのものなんだな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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比較的読みやすい文章で、なおかつ章立てと主張の構造がシンプルなので一気に読めた。ブログを書くのに非常に参考になる内容だった。今まで何となく書いていた文章が体系的に整理できた。参考文献としていた野矢茂樹の書籍も読みたくなった。
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【XD推薦図書】
日本語文章とは、伝えるべきことを伝えるためにある。文章のデザインは、UX設計と不可分である。文章のUXを高める一つの型、「問題」「結論」「理由」のフレームワークを学べる書籍。 -
「国語辞典編纂者」の飯間さんが、相手に間違いなく伝えるために書いた文章の書き方の本。「主観を排し、一つの考えを確実に伝えようとする」と定義した「クイズ文」、問題→結論→理由。本当にわかりやすい文はすっと入ってくる。SNSで書く機会は増えたけどそれはあくまで「日記文」。小論文を思い出した。
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【目的】
伝わる文章をはやく書きたい。
【まとめ(1P)】
論理的に伝えるためには「クイズ文」
【ポイント(What)】
・基本:問題→結論→理由→理由の証拠→結論の確認
・文章はクイズ文か日記文(事実→感想)
・Yes/No型、How型、Wh−型、Why型のうち、なるべくはじめの2つを使う
【アウトプット(How)】
・背景説明→問題→結論→理由→理由の証拠→想定される反論→再反論→結論の確認
・問題は疑問形の「~か」で相手にインプット
【その他】
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伝えたい考え方はクイズ文(問題、結論、理由)で書くと伝わりやすい。そして理論立てて説明していくことで伝わりやすい文章へとなる。