伝わるシンプル文章術 [Kindle]

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (228ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 辞書編纂者である著者が、自分の考えを読者に確実に伝え、意図通りにはっきり理解して貰える文章の書き方、ものごとの論じ方を解説した書。「二〇〇八年に刊行した『非論理的な人のための論理的な文章の書き方入門』を改題」。

    著者は、世の中に存在する文章は「日記文」と「クイズ文」に大別できるという。「日記文」は「主として出来事を書いて、場合によって、それに対する感想を加えた」自由でとりとめのない文章のこと。言いたいことが一つに絞られていないし、読者の受け止め方も自由。一方「クイズ文」は、「主観を排し、一つの考えを確実に伝えようと」した文章であり、「問題・結論・理由」の三つを備えた形式的でロジカルな文章のこと。「クイズ文には反論ができるが、日記文には反論できない」。

    という整理学の下、本書は「クイズ文」の書き方、テクニックを細かく解説している。

    漠然とした問や主観的な問、仮定を伴う問は避ける、裏付けとなる事実を記す、想定される反論に備えておくなどなど、著者が語っている「クイズ文」の書き方、要は論文の書き方のエッセンスそのものなんだな。

  • 自社メディアの文章をもっと伝わりやすくするために読んでみました。
    比較的読みやすくはありました。

    ただほとんどがクイズ構文の説明だったので、自分がやりたいこととはちょっと違うかな~という印象でした。

    ▽メモ
    シンプルな伝え方にするには、「クイズ構文」がよい。
    (問題提示→結論→理由)
    主観をなくし、1つの内容を確実に伝えようとする文章のこと

    ディベートの台本は読むだけでも勉強になる

  • 比較的読みやすい文章で、なおかつ章立てと主張の構造がシンプルなので一気に読めた。ブログを書くのに非常に参考になる内容だった。今まで何となく書いていた文章が体系的に整理できた。参考文献としていた野矢茂樹の書籍も読みたくなった。

  • 【XD推薦図書】
    日本語文章とは、伝えるべきことを伝えるためにある。文章のデザインは、UX設計と不可分である。文章のUXを高める一つの型、「問題」「結論」「理由」のフレームワークを学べる書籍。

  • 「国語辞典編纂者」の飯間さんが、相手に間違いなく伝えるために書いた文章の書き方の本。「主観を排し、一つの考えを確実に伝えようとする」と定義した「クイズ文」、問題→結論→理由。本当にわかりやすい文はすっと入ってくる。SNSで書く機会は増えたけどそれはあくまで「日記文」。小論文を思い出した。

  • 【目的】
    伝わる文章をはやく書きたい。
    【まとめ(1P)】
    論理的に伝えるためには「クイズ文」
    【ポイント(What)】
    ・基本:問題→結論→理由→理由の証拠→結論の確認
    ・文章はクイズ文か日記文(事実→感想) 
    ・Yes/No型、How型、Wh−型、Why型のうち、なるべくはじめの2つを使う
    【アウトプット(How)】
    ・背景説明→問題→結論→理由→理由の証拠→想定される反論→再反論→結論の確認
    ・問題は疑問形の「~か」で相手にインプット

    【その他】

  • 文章の型を大きく「クイズ文」と「日記文」という名称で分類していて、キャッチーでわかりやすく読めました。
    「クイズ文」とはネタバレにもなるのでざっくりとした説明で言うと、「伝わりやすい文章」のことを指していて、正確に伝える方法が載っています!
    「クイズ文」は正確に伝えるが故に、日常的な会話などで使えると言う感じではなく、論文や仕事でお客様に説明する時などに利用できるかなといった印象でした。
    演習問題がところどころ出題されていて、実際に文章を考える機会があり、読むだけでなくアウトプットできたので、より理解が深まりました。

  • 伝えたい考え方はクイズ文(問題、結論、理由)で書くと伝わりやすい。そして理論立てて説明していくことで伝わりやすい文章へとなる。

  • 論理的な文章を書けるよう、「問題」「結論」「理由」の備わった文章の型を練習することを説いた本。

    本書では「問題」「結論」「理由」の備わった文章を「クイズ文」と呼んでいます。このクイズ文が書けるようになれば、読者が納得し書き手を支持してくれる文章になるといいます。本書で紹介されているクイズ文の型を繰り返し練習することで、論理的な文章の書き方が身につくようになっています。

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著者プロフィール

香川県生まれ。国語辞典編纂者。『三省堂国語辞典』編集委員。新聞・雑誌・書籍・インターネット・街の中など、あらゆる所から現代語の用例を採集する日々を送る。著書に『辞書を編む』(光文社)、『辞書に載る言葉はどこから探してくるのか?』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『辞書には載らなかった不採用語辞典』(PHPエディターズ・グループ)、『辞書編纂者の、日本語を使いこなす技術』(PHP研究所)、「日本語をつかまえろ!」シリーズ(金井真紀・絵 毎日新聞出版)など。

「2023年 『けいごって しってる?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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