メカ・サムライ・エンパイア 上 (ハヤカワ文庫SF) [Kindle]

  • 早川書房
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感想・レビュー・書評

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  • 「USJ」の続編。

    前作同様、翻訳物が苦手な自分でも違和感なくスイスイ読めてしまう。

    お仕事小説、かつ、学園物の要素もあり。

    「メカ」の形状はなかなか想像しづらいが、操縦などの描写がとても細かい。

    下巻の展開に期待。

  • 面白すぎて二日で一気に読了。
    文体が読みやすくどんどん先へ読めてしまった。
    ストーリー展開もテンポが良くむしろ早いくらい。読者を飽きさせないし全くダレない。
    「みんなの仇は僕がとる」のラスト一言には心身が昂った。
    まだ上巻のみだがとにかく下巻を早く読みたい。その気持ちを抑えていったん感想を書き留めておきたいと思うほどの作品だ。
    ところどころ出てくるネオジャパン的な描写は日本人の私からみても興味深い楽しさがあった。
    今作はメカの戦闘描写がかなり多い。前作では一瞬だけだったが今作は体感1/3は戦闘だった。しかも手に汗握る絶望的劣勢だった。それをどうにか生き残りその後も戦友の死や試験の落第で再度絶望するのは痛々しい思いがした。
    民間警備会社でのブートキャンプも非常に厳しいものだったが、沈黙線での囮に使われたことと戦友や先生の大量死がやばかった。牡丹は目の前で銃殺されたのに自分は理不尽につけられた鍵十字の焼き印のおかげで再び蟹(クラブ)級に乗り、死線を潜り抜け仇を撃ったのはアツい展開だった。しかしスパイダーとオリンピアが即死で虫の息のレンもNARAに即銃殺され辛い展開が続いた。千衛子も辛かったはずだ。蟹級でどうにか敵に一矢報いたマックの手腕がすごかった。
    範子と一緒に制限付きの偵察メカでNARAのメカ数体相手に辛勝したのもアツい戦いだった。範子は名家の令嬢で秀才なのにメカ戦になると勝気でそこがマックを結果的に鼓舞することになるし、範子の最後まで皇国軍人の娘として義務を果たそうとする姿勢は尊敬もするが苦々しくも感じた。

    グリセルダとの関係も嬉しくも悲しい難しいものだった。
    グリセルダとの微妙な関係は青春物を感じるがナチスと皇国の不倶戴天の関係が二人の仲の良さに水を差す。

  • 前作『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン』とは違ってロボアニメしている。ロボットに乗るというのもそうだが、主人公が学生という点も。こう書くとテンプレすぎる気もしてくるが、俺はこっちの方が面白かった。やはりテンプレがその形をしているのは、それなりの理由があるからなのだ。

  • メカ・サムライ・エンパイア 上 (ハヤカワ文庫SF) バイオレンス性が強すぎて、辛くなるところが結構あって星3つ。

  • 読了。第二次世界大戦で日本が勝った設定で兵器として巨大ロボットが出てくる「ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン」の続編。ストーリー全体としては面白いんだけど、前半で主人公が酷い目に遭うあたりは、やり過ぎ感があるのと、後半の学園ドラマみたいな部分はだらだらしていて緊張感に欠ける。たぶん、同じ内容で長さを半分にできたらもっと引き締まったのではないか。アイデアの勝利っていう印象はあるけど、もっと編集者が口を出した方がいい作品になったのではないかと思う。

  • オタクっぽい少年が主役。生体(巨大)兵器。同級生は優等生女子。やばい雰囲気だよなあ。

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