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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (312ページ)
感想・レビュー・書評
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ある日突然、自分の子供が異形の存在と化す。カフカの『変身』を想起させる展開だが、対象は若年のニート、引きこもり限定だ(時と共に広がりを見せる)。もともと存在していないような彼らだから、社会的にはいなくなっても一向に構わない。めんどくさいから死んだことにしちゃえと、行政にはおそろしい対応をされる。だが、その後に展開されるのは異形者を抱えた家族(主に母親)たちの苦労話で、「ユーモア小説か?」と思ってしまった。まあ、多少のブレはあるし、終章の展開は読めてしまうものの、ニートや引きこもり、家族のあり方について考えさせられる内容だった。
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