異世界転生に感謝を 1 [Kindle]

  • KADOKAWA (2018年11月5日発売)
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  • ◯毒気を抜かれる程の善人スローライフ

    ●私がこの作品で気に入った点があげるとしたら出会う人・物事に対して主人公ジンが「感謝を示す」ことです。
    例えばジンは薬草採取依頼を行いその途中で無茶をして周囲の人に怒られる場面があるのですが,自分の反省を行った上で自分の為に怒っていくれている視点に立ち感謝する…という風に書かれていて読んでいて「不快にならなかった」部分が多かった。
    スローライフといいながら何かしら世界の問題に巻き込まれて焦りがある生活を送る転生モノが多いなかでこの作品は出逢う人・魔物・神(登場はしてない?)に対してもありのままを受け入れるのが良かった。そこまでのチートスキルは所持していないしどちらかと言うとそのスキルを無くし転生先の人目線に立とうするのが印象に残っています。
    ●この作品では「感謝」が大きなテーマとなっており、転生前の主人公が高齢者だった事も関係しているのか、他者との関わりを非常に大切にしています。そのおかげで、主人公がその世界で本当に「生きている」という感覚を読者として強く共有できました。

  • ゲームモチーフの傾向が(少なくとも序盤は)強かった「蜘蛛ですが、なにか?」を読了して、続いてはゲームモチーフの傾向がほぼ無い「フシノカミ」を読了。さて次は、と考えたところで、序盤だけ読んでそのままになっていたそのまんまゲームモチーフな本作を思い出したので、もう一度最初から読み直した。

    私は1978年生まれなので、世代的にはばっちりと「子供の頃にテレビゲーム黎明期のRPGと出会い、ハード・ソフト両面の進化をその身で体験してきた」という、本作の主人公と同じ境遇であり、同じ世代を生きた主人公には非常に親近感を抱いた。

    内容的には、神に愛されて恵まれた天然気味朴念仁な主人公による、転生先での順調な生活の始まり。異世界転生ものとしてはかなりのありがちなパターンである。ただ、主人公がひたすら謙虚で誠実で、タイトル通りにあらゆる事に感謝を惜しまない人物であるという点だけが特徴と言える。

    現時点ではあまり目新しさは感じないので評価は3/5としたが、まだ全体の1/7しか読んでいないので今後の展開次第とも思う。

  • 説明巻といった感じ。
    惹かれるような目新しさもこれといってなく、よくある転生ものだなあ…で終わった。

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