ユーチューバーが消滅する未来 2028年の世界を見抜く (PHP新書) [Kindle]

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  • PHP研究所
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感想・レビュー・書評

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  • オタク評論家?、アニメプロデューサー?の著者が、2018年時点で10年後の近未来を予測した書。アマゾンで高評価だったし、激動のこの4年間、世の中が果たして著者の予測通りに動いたのか興味もあったので、読んでみた。Kindle Unlimited。

    著者によれば現在、「 ①「第一印象至上主義」 ②「考えるより探す」 ③「中間はいらない」」という形で価値観の急激な変化が進行中だという。この動きのなかで未来を予測すると…。

    「これから数年で日本人ユーチューバーの主流はアイドルや芸人になる。 10年以内には言語の壁が崩れて、グローバルユーチューバーに日本人ユーチューバーは淘汰される。そして 10年後、人間ユーチューバーは、AIユーチューバーに淘汰される」。これ、少なくとも前半部分は当ってる気がする(「人工知能が人間のフォロワーを独占する」まで行くかどうかは??だけど)。

    「本当にごくごく一部の人間を除き、僕らは全員多かれ少なかれバーチャルで恋愛することになる」、「10年後、恋愛はノスタルジーになり、リアルに恋愛しようという人は一部の物好きになる」…。う~ん、これはどうなんだろう。恋愛は「コスパが悪い」とか、「現実世界は人間にとってノイズが多すぎる」といったオタク感覚にもはさすがについていけない。コロナを経験したことで、リアルの大切さが見直されてる部分もあるしなあ。バーチャル恋愛志向が若い世代の潮流になってしまう可能性、ホントにあるのかな?

    「コンピュータが人類を支配することがディストピアに繫がると、僕には思えない」、「これからの政治に必要なのは、「政治人工知能」と「お飾り担当の人間の政治家」のペア」、なかなかユニークな考え方だ。確かに、変な思い込みやバイアスのかからないAIの方が、(利権やしがらみに左右される人間よりも)日常的な政治・行政判断に適していると言えるかもしれない。まあ、AIには、前例のない新しい事象には適切に対処できない致命的な欠陥はあるのだが。

    著者の予測、鋭い面はあるけどその分常識からは結構ズレてしまっている感じだった(もちろん、自分の方がずれてしまっている可能性も否定はできない)。

  • 「僕らの心の8割はバカでできている」という言葉に共感した(°▽°)
    それに共感したってことは自分はつまり…(°▽°)

  • 未来分析、予想の本。
    2018年に書かれた本なのだけど、コロナの影響により、人とのつながり、社会性が崩壊し、別のスキルが重要になってくる流れは今のところ当たっているのかもしれない。

    電子書籍市場も今後は言語の壁を乗り越え、エンタメとして世界市場、世界相手のコンテンツというものを考えるビジネスがでてくるのかもしれない。

    日本の人口は減っていき、日本語をベースとする文化消費賞状はどうみても狭くなっていくのだろう。

  • このような未来予想図は、「早くこうなれば良いのに。」と思って読んでいる。
    AIに仕事を奪われるなら、さっさと奪ってほしいものだ。
    個人的に日本では、少なくとも一人の人生において消滅するものは殆ど無く、全てが混在すると思っているので、何かが消滅するなら体感してみたい。

  • 私には先見の明が全くないので、未来のことなんて本当によそはできないけれども、2018年に書かれたものを2024年に読んでみて、結構当たっているのではないかと思う。

    この本の内容が当たっているとすると、日本(というか世界)の未来はなかなか明るくないというか、受け入れられないならば不幸になるような世界というか、昔の常識にしがみついていると間違いなく幸せにはなれなそうな世界観です。

    ネット、スマホが発達するにつれて私たちの生活は驚くほど便利になり、私が子供の頃は今の生活は全く想像もしていなかった。ということはあと20年30年後の世界も今とは全く違っていることだろう。便利になればなるほど、その便利さを享受しつつ、そしてその生活は手放せないくせに「昔は良かった」なんてことを思ってしまうのもまた人間。でも、絶対に今以上に快適になることも増えるはずだから、できるだけそんな未来も受け入れて楽しんで生きていきたい。

  • kindle unlimited より。だいぶ遅れて2024年に読みました。それでもなるほどなあと思わされる鋭い予測がたくさん書いてあった印象です。わたしは今流行りのインスタ、二次元、アイドルなどは興味がないのでなぜそんなに流行るのかわかってなかったのですが、社会的にそういう背景があるのだなと岡田さんらしい分析に納得しました。幸せ=何かを得ることとはわたしは考えてない、今ある環境をどれだけ幸せと思えるか、の方に注力するタイプなので、これはこれ、という感じでした。でも岡田斗司夫さんの分析は好きです。面白い娯楽として楽しんで読みました。

  • 10年後はAIによる翻訳機能が発達することを考えると日本のYoutuberのほとんどが生き残っていない可能性がある(世界のYoutuberに淘汰される)。
    視聴者は過去のコンテンツには興味がない。関心を持っているのは「最新」と「今」だけなのでこれをいかに上手に提供できるか。
    英語のコンテンツを始めるのはありなのか考える必要がある。

  • 岡田斗司夫が2018年に書いた10年後を想像した話
    読みやすい
    あたってるなってことが多いかな

  • 新たな角度で未来を考えられようになりました。生きやすい日本になって欲しいな。

  • 妄想かな?と思う部分も、実は眼前に迫っているんだなー。複雑で簡単に解決できない問題山積みの現代において、趣味や2次元など自分を慰めてくれる世界が拡張していくことは避けられない。それを嘆くのではなく、面白がって楽しんだもん勝ち。
    大喜利βはさっそく使ってる。

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著者プロフィール

1958年大阪府生まれ。通称、オタキング。1984年にアニメ制作会社ガイナックス創業、社長をつとめた後、東京大学非常勤講師に就任、作家・評論家活動をはじめる。立教大学やマサチューセッツ工科大学講師、大阪芸術大学客員教授などを歴任。レコーディング・ダイエットを提唱した『いつまでもデブと思うなよ』(新潮新書)が50万部を超えるベストセラーに。その他、多岐にわたる著作の累計売り上げは250万部を超える。現在はYouTuberとして活動し、チャンネル登録者数は90万人を超える。

「2023年 『誰も知らないジブリアニメの世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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