Kindle版読了。
肉料理に並々ならぬ執着を見せる狩りが得意な16歳の貧乏伯爵令嬢ヒロインと、「騎士王の再来」と呼ばれ有能で剣技に優れているが女性が苦手な22歳王太子ヒーローとの王宮ラブコメディ第4弾です。
<メモ>
リネット(ヒロイン) 16歳
茶髪に青い瞳。
辺境の貧乏伯爵令嬢。
貧乏暮らしの為、肉料理に目がない。
狩りが得意で視力がとても良い。
本性は淑女からはほど遠い野生児。
アイザック(ヒーロー) 22歳
赤髪に紫色の瞳。
有能な王太子。
剣技に優れ、人々からは建国の「騎士王の再来」と呼ばれ慕われている。
魔術の制御が出来るようになったが、今でもリネット以外の女性は苦手。
リネットを溺愛している。
<感想>
シリーズ4冊目です。
婚約式を無事に終え、リネットはアイザックの正式な婚約者となります。
そんな中、隣国の男装の麗人である第1王女ソニアが和平使節団の1人として王宮に訪れ、アイザックに婚約を申し込んできます。
2人の婚約発表の場も設けられないまま、隣国の王位継承争いに巻き込まれていきます。
…1巻から疑問だったアイザックの年齢が、ようやく22歳と判明しました(笑)!
2巻は女装癖のある伯爵令息(リネットの兄)、3巻は男装の麗人の王女と、登場する新キャラ達がなかなかに濃くて楽しいです。
いつも大切な事を気付かせてくれる公爵夫人が、リネットの本当の母親のようで素敵でした。
終盤で起こるリネットのピンチに、魔道具だった婚約指輪が媒介となってアイザックが転移魔術を使って駆け付け守ってくれます。
アディンセル兄妹の、息の合った共闘が見られたので満足です。
2巻ではリネットがいきいきと活躍するシーンがなかったので、3巻では見られて良かったです。
ちなみに、アイザックも剣と魔法を使った無双状態で格好良かったです。
リネットを前にするとメロメロ状態になる王子様なのですっかり忘れてましたが、そういえばこの人、「騎士王の再来」と呼ばれるくらい強いのでしたね。
ソニアとの婚約騒動や隣国との和平問題が無事に解決したのも、リネットのお人好しさと無自覚な人たらしがもたらした結果だと思うので、アイザックの言う通り荒事にも対応出来る事も含め、実は何気に王太子妃に相応しいのではと思いました。
トラウマを克服した事も大きいのか、アイザックも健康な成人男性だったようで、リネットと正式に婚約した事で「一緒のベッドで眠りたい」と流れるように誘ってくる姿が色っぽくてドキドキしました。
しかし、そこは2回とも実兄と義兄に邪魔される結果に終わる不憫ヒーローでした(笑)。
ヅカ風のカラー口絵が楽しかったです。
ラストのいちゃラブしている挿絵が素敵でした!
電子特典SSは本編後のアイザック視点で、変わらずいちゃラブしている2人でした。