山本周五郎 作品集 一 [Kindle]

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  • オリオンブックス
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感想・レビュー・書評

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  • お名前を知らなかったが、時代小説の有名な方らしかった。話も短いながら読みやすく、それぞれ問題を抱えた男女が紆余曲折を経て、様々な関係を持っていく、という流れが得意なようだった。個人的にはとても良かった。

  • 「晩秋」仕事の立場上、もしくは役割で上司に代わり自分が悪者になり周りからの怨嗟と誹謗を一身に受ける(悪になる役割)、ビジネスの社会にも政治の社会にもありがちな「上司の命令」である。背けない、拒否できない立場で全ての責任も背負う事は世の中に万とある。組織に馴染めない人材は淘汰され、あるいは自分から逃避(自殺など含め)する場合すらある。上司の選択は部下には無い、ましてや昇給、昇格など出世は上司次第なのだ。だが、いつかその正しい姿を現すことこそ本当の勇気(善悪を正く判断)だと思う。悪を悪と認めない現代を野放しにする事は決して許せない。

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著者プロフィール

山本周五郎(やまもと しゅうごろう)=1903年山梨県生まれ。1967年没。本名、清水三十六(しみず さとむ)。小学校卒業後、質店の山本周五郎商店に徒弟として住み込む(筆名はこれに由来)。雑誌記者などを経て、1926年「須磨寺付近」で文壇に登場。庶民の立場から武士の苦衷や市井人の哀感を描いた時代小説、歴史小説などを発表。1943年、『日本婦道記』が上半期の直木賞に推されたが受賞を固辞。『樅ノ木は残った』『赤ひげ診療譚』『青べか物語』など、とくに晩年多くの傑作を発表し、高く評価された。 

解説:新船海三郎(しんふね かいさぶろう)=1947年生まれ。日本民主主義文学会会員、日本文芸家協会会員。著書に『歴史の道程と文学』『史観と文学のあいだ』『作家への飛躍』『藤澤周平 志たかく情あつく』『不同調の音色 安岡章太郎私論』『戦争は殺すことから始まった 日本文学と加害の諸相』『日々是好読』、インタビュー集『わが文学の原風景』など。

「2023年 『山本周五郎 ユーモア小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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