- Amazon.co.jp ・電子書籍 (212ページ)
感想・レビュー・書評
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こちらの本の概要を簡単に説明すると、偉人たちが日々大事にしていた「習慣」にスポットライトを当て、それらの習慣を我々の生活の中にも取り入れ、成功者に近づこうといった内容です。
実際に私が取り入れてる事は5つくらいあるのですが、一つ例に挙げるとすると、「聞こえてきたジョークや、友達の雑談の中でふと口にした面白いことをすかさずメモをする」ということです。これには自分のボキャブラリーが増えるというメリットやユーモア、人の良い部分を自分の中に取り入れられるメリットがあります。
このようにすぐ日常生活に落とし込める本書なので、
あなたもなにかしらの「人生攻略のヒント」を見つけられるでしょう。
様々な分野の偉人が登場し、故人になった方や現在でも現役で第一線で活躍している方も多く登場している本作では、その方々の習慣を「今すぐ」始められるようなものばかりで、とても再現性があっていい本でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一番確かに!って思ったハックは、
【寿命を可視化する。】
のはだらしのない自分にとっては非常に有効なのかなと思って
行動に移せないでいる笑
時間は無限にはないということを
改めて考えさせられた。
自分の人生をどう楽しもうかしら… -
自己啓発書の重要な機能としては「行動を変える」という点があると思う。なにかした小難しいけど読み切って「なんかやった気になる」よりは、サラッと読めてやる気が出て、実際に自分の行動が変わるほうが自己啓発書としては優秀だと思う。その意味で、本書は優秀かもしれない。私はまた朝起きてやるべきことをやるようになった。本書は天才と言われる偉人、過去の人も現代に生きる人も含む、の習慣を、簡単なエピソードと共に紹介したものである。
結局なにかを成し遂げるには、継続するしかない。イチロー曰く「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。」というのは本質を着いていると思う。人生に一発逆転はあるようで無いのである。一発逆転があるとすれば、それは機会が転がってくる前に準備していた者だけが、その機会をモノにしただけである。ではどんな努力を積み重ねるべきか?積み重ねるためにどのような習慣を持っていたか?を知ることができる。多くの偉人について書かれていて、時々矛盾するようなもものがある。トルストイは仕事を一つずつ終わらせるが、カール・マルクスはマルチタスキングが得意だったらしい。自分に合うと思う習慣を選ぶのが良さそうだ。
一つ一つのエピソードは短く、読みやすいがバラエティに富んでいるのでスルスルと読みすすめることができる。短いがゆえに少し物足りないが、その偉人の名前がはっきりと書いてあるのだから、詳しく知りたければ検索すればよい。私は本書に書かれていた是川銀蔵(日本の投資家)に興味を持ち、Kindleで伝記を購入した。
ここからはネタバレになるが、自分が良いと思った習慣をメモ代わりに述べておきたい。
- 自分の残りの寿命を確認する (パトリック・コリソン)
時間をムダにしないため、80歳までのカウントダウンを示す時計をパソコンのモニターに表示するらしい。
- 立って働く(アーネスト・ヘミングウェイ)
シンプルだがクオリティの高い仕事(彼の文体がそうらしい、読んだことはない)を多く成し遂げるには立って働くとよい。実際に集中力が高まるという研究結果もある。
- 仕事は核心部分から手を付ける(アガサ・クリスティー)
アガサ・クリスティーの小説は殺人シーンから始まる。いちばん大事なところから始めて、そこに合わせて他の仕事をしていくのが効率が良い。
- この仕事が最後、と考える(フョードル・ドストエフスキー)
常にその小説が最後と思って仕事していたらしい。「まだ先がある」「明日やればいい」という考え方が自分にあることに気づいたが、そのせいで怠惰になっていた部分がある気がする。
- 朝には目標を、夜には課題を書いてみる(ベンジャミン・フランクリン)
時間を大切にするには、自分自身に今日何をするか?何をしたかを問い続けなければならない。
- 世の中の2年後を予測してみる(是川銀蔵)
日本のウォーレン・バフェットと言われる是川銀蔵は基本的に経済誌など一般のルートで手に入る情報をもとに投資戦略を立てていたらしい。そして関連する政府の報告書や統計を分析する。公開されている情報から2年後を予測するのは、1年だと短い過ぎて物事がすぐに反映されないが、10年など長期は不確定要素が多すぎるからである。
- アイデアが欲しい時は散歩をする(ルートヴィッヒ・ベートーヴェン)
1日3〜4時間も歩いていたらしい。紙と鉛筆を持ってアイデアが浮かぶと書き留めたのだそうだ。
- 困ったときのフレームワークを持つ(ダン・ハーモン)
アメリカNBCの放送作家らしい。仕事でストーリーを考えるのに行き詰まった場合は、基本的なストーリーの構造(平穏な日常にキャラがなにかを欲し非日常に入っていく・・・)に立ち返る。思考停止に陥らないように、基本的なルールやフレームワークを持っておくと仕事が捗るというアイデアである。同様に、異性と初めてデートするときに話すことがなくなってしまったら、一緒にいる場所について話してから、個人の話に連想させるという例も紹介されている。例えばカフェの内装についてとか趣味の話につなげる)という具合である。
- 重要な情報はまるごと暗記する(ウォーレン・バフェット)
とくに数字などは丸暗記するらしい。とくに企業の利益や売上高などを覚えているらしい。これらは覚えることで頭の中で有機的に結びつき、分析が可能となる。「自分の専門分野について多くの知識を持つ人が大きい結果を出す」という研究もあるそうだ。
- 他の人の仕事にも関心を持つ(フランシス・クリック)
DNAについてノーベル賞を受賞したクリックは、同僚や他の生物学者がどういう研究をしているか興味を持ち、そこからアイデアを得ることがあったという。
- 自分のことを三人称視点で語る。(ユリウス・カエサル)
自分を「私」と呼ばずに「カエサル」と戦記に記したカエサル。これは自分を客観的に見ることができる。私は一時期精神的に病みそうになったことがあるが、セラピストに「もうひとりの自分が自分を見ていると想像してみて」と言われた。これはじつは役に立った。客観的に見て、他人を心配するように、他人に賛辞を送るように自分に声をかけるのは精神の健康に大きく役立つが、カエサルはこれに気づいていたのかもしれない。
- たびたび目を閉じる(ポール・ゴーギャン)
後期の印象派は「絶対的な形は存在しない」という主張だったらしい。ゴーギャンはもモデルを見た後、目を閉じてその印象を描いていた。しかし、目を閉じると精神の落ち着きを得ることが事実なようだ。
- 毎朝15分を将来に投資する(サティア・ナデラ)
2014年にマイクロソフトCEOに就任したナデラはクラウドサービスによるMSの復活に貢献した。そんな忙しいCEOでも毎朝15分、オンライン講座を受講して最新の知識にキャッチアップするのだそうだ。
- 読書で自分の知らない世界に触れる(ビル・ゲイツ)
どんなに忙しくても読書する時間を確保するというのは有名である。
- 毎朝10分最も大事なことを勉強する(ロンブ・カトー)
16ヶ国語を操る翻訳家だが、ただ天才だったわけではなく、毎朝10分は学んでいる外国語で話すらしい。
全てを真似するのは難しいが、エッセンスを得て自分の行動に反映できそうなものばかりだ。とくに最後の方の朝関連については、最近朝起きて作業するようになってきたのですでに反映されている。 -
知る人は好む人に勝てない。
好む人は楽しむ人に勝てない。
仕事を簡単に終える習慣をもっている。
もっと簡単に済ませる賢いやり方は無いか?と考える習慣を。
1日15分くらいは将来の自分へ投資する
知るだけでは不十分だ。実際に応用しなければならない。 -
有名な偉人たちがいつもどのような習慣を身に着けていたのかということを、見開き一話完結のような形で紹介してゆく本。こだわりを持って些細なことでも習慣化することが大切と説く。偉人の生活を丸ごと真似するのは無理だろうが、小さなことを少しずつ取り入れることはできるかもしれない。ちょうど同じ時期にほかの習慣をテーマにした自己啓発本も読んだが、それと比べると実例をもとにしているので、納得しやすいように思う。
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多くの著名人の習慣が書かれた一冊。
ここに出てくる様々な偉人が持つ習慣はとても面白い。スティーブ・ジョブズはとてもよく泣いていたそうだし、ベートーベンは散歩しながら曲のアイディアが出てくるのを待っていたらしい。
この中で一番印象に残ったのは、(有名なようだが)ビルゲイツが個人用の図書館を持つほど読書好きであるということ。
自分の専門分野に限らず様々なジャンルの本を読むことにより、知識が偏ったものにならず、視野の広さを身に付けることができたらしい。
どうしても興味のある分野の本を手に取ってしまいがちだが、普段は触れることのないジャンルの本も読んでみたいと思う。 -
世界の著名人88名の成功に至る習慣。
どれも甲乙つけ難い参考になる習慣ばかり。まずはできるものからやっていきたい。
総じて、全てに共通していたこととしては、人生が有限であり、
時間を無駄にしている時間は全くないという認識をどこまで強く持てるか?という点。
そのうえで、時間をどうねん出するか?から始まり、
起きている時間をどれだけ効率的に有効活用していくか?
仕事もさることながら、プライベートにおいても、もっと時間を大切にし、
自分のレベルアップを通じて、自分の目指す目標を達成するようにしていきたい。 -
名だたる天才たちを成功へ導いた習慣を、エッセイのようにさらっと楽しめる一冊に。小さな習慣が成功を作る。鳥山明の面倒臭がりと締め切りに追われる故の合理性による表現やネガティブな要因を作品に生かしている点は特に面白い。