南極ではたらく [Kindle]

著者 :
  • 平凡社
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感想・レビュー・書評

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  • 日本のごく平均的主婦であった著者が、一念発起して南極地域観測隊の調理隊員となり、昭和基地で過ごした日々について綴る。
    追加の補給は無いので限られた食材での調理となり、尚且つできるだけゴミや廃棄をださないことが大切なために、様々なリメイク料理が生み出されているのがすごい。
    天麩羅を揚げた後にでる天かすを使った「悪魔のおにぎり」のレシピ考案者だったとは!そして何でも受け止めて隠し味にしてしまうカレーさんの懐の広さに脱帽。
    また、南極でもネット回線があったり、トイレは水洗(ウォシュレット付き)だったりと、想像していたより意外と住環境は良さそう。国政選挙でFAX投票できるのも驚き。

    一年間の越冬生活を経て、海上自衛隊の乗船する「しらせ」が”MUKAENIKITAYO”と掲げて迎えに来てくれる日は本当に感慨深いんだろうなぁ。(太陽が沈まない白夜の時期だけ滞在して帰国する夏隊もおり、彼らは「日帰り」と呼ばれるらしい。おもしろい。)
    私も南極には興味津々で、どうにか越冬隊員になれないものかと調べたことがあるんだけど、何のスキルもないからなぁ。。。でも平均年齢は40代だと知って、著者のようにこれからの可能性とチャンスはまだまだあると思うことにする。

  • 女性で、子どもがいて、それなりのキャリアもあって、2度も試験に落ちる。
    自分では考えられない状況で南極料理人になった綿貫さん。

    すごいです。

  • 女性版、南極料理人?

    映画ではいやいやだった西村君と違い、この作者は熱烈志願で行った方。

    南極料理人好きなら面白く読めると思います。

  • 今では宇宙空間で各種実験のために長期滞在する宇宙飛行士がいるが、南極越冬隊員だって非日常感では負けていない。一年もの間、雪だらけの過酷な環境に身を置き、外部から物資の補給がない中で30人で生活を共にするというのは、なかなか体験できるものではないだけに興味深い。この本は調理人の立場から描いたもので、過去に南極料理人も読んだし映画も見たが、それでもやっぱり面白い。ただし絵とか写真がなかったのがちょっと残念だった。

  • 観光で行ってみたいと思ったことがあり調べたことはあり、興味があったので読んでみたが、自分は南極では働けないだろうなというのが第一印象。1年間閉ざされた環境で過ごすことも、寒いことも、団体生活も無理。でも、女性が、3度目の挑戦で調理担当として合格し、冬をまたぐ一年間を南極で過ごすその様子は、彼女の想いが伝わってきて感動的。ちょっと気にかかったのは、他の女性隊員がでてこないこと。いなかったのだろうか?

  • 悪魔のおにぎりで話題になったやつ。内容的には・・・普通かな。。

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著者プロフィール

◎渡貫 淳子(わたぬき・じゅんこ)1973年青森県八戸市生まれ。調理師。調理師専門学校「エコール辻東京」を卒業後、同校職員として勤務。出産を機に退職して専業主婦となり、家族の仕事の手伝いなどを行うも、30歳を過ぎてから、南極で働きたいとの思いを抱く。3度目のチャレンジで南極行きを実現させ、第57次南極地域観測隊の調理隊員として南極で生活。帰国後は学校や食に関係する団体、女性対象の講座などの依頼を受け、講演活動を始める。その他、新聞、雑誌、テレビなどで南極での経験や南極での料理の工夫などを披露。「ママさん南極調理隊員」として日テレ「世界一受けたい授業」にも出演し、話題となる。

「2023年 『南極の食卓』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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