日本一カンタンな「投資」と「お金」の本 [Kindle]
- クロスメディア・パブリッシング(インプレス) (2019年2月22日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (211ページ)
感想・レビュー・書評
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投資とお金について、とてもわかりやすく説明されていた。特に、日本とアメリカの株価の成長の違いや、お金に対する考え方が勉強になった。
学んだこと
・過去を振り返ると、20年の間、日本株はほとんど上がっていないが、アメリカの株価は3倍になっている。
日本は、1989年12月に、3万8915円の株価をつけた。けれど、1990年に不動産、株式バブル崩壊、2000年代初頭にはITバブル崩壊、2008年にはリーマンショックがあり、最近回復基調にあるといっても、まだ当時の株価に届かない。
対してアメリカは、1990年代から今まで、上げ下げはあっても株価は上昇を続けている。20年前のNYダウは約8000ドル。今は2万4000ドルくらい。20年もの間、日本株はほとんど上がっていないのに、アメリカの株価は3倍になっている!
期間を30年にし、平成元年から見ると10倍だそうだ。そうだったのか!知らなかった・・・。今後、NYダウに興味をもっていこうと思った。
・アメリカは、自分で土地を開拓して、ビジネスを立ち上げてきた社会。リスクをとって豊かになることが当たり前の人生モデル。日本人は、働いたお金はきれいなお金、投資の成果は汚いお金という先入観を持っていることが多い。そのため、アメリカでは、ビジネスで豊かになることも、投資で豊かになることも区別がないが、日本は区別がある状態になっている。
・日本は金融資産のうち、50%以上が現預金。対してアメリカは、現預金が13%程度で、株式・出資金・投資信託が48%。アメリカでは、投資商品を持つ割合が高いと聞いてはいたが、こうした具体的な数値を知ってまたびっくり。
現預金が13%しかないというのは、自分だったら不安になる。それだけ、アメリカでは投資が普通で、リスク許容度が高いのだと感じた。そして、それはアメリカがそれだけ成長してきたから投資の価値があると感じるのだとも思った。
アメリカでは株価が伸びているという成功体験と、ビジネスを立ち上げるといったリスクをとる社会背景が、保有資産を投資に回すという行動に結びついているのだと思った。
・長期投資というのは、20 年間で3倍になるリターンを享受すること。ただ、これは言うは易し、行うは難しで、 10 年、 20 年と投資を継続できる人はそれほど多くはない。
・資本主義についての理解がないと、長期投資を継続することは不可能。
・過去 30 年間で見ると、日本株のパフォーマンスは先進国で一番悪い。
・NYダウとは、正式名称はダウ・ジョーンズ工業株価平均。30銘柄を選出。厳選された銘柄。
S&P500とは、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出しているアメリカの代表的な株価指数。米国企業の中から500銘柄を選出
ナスダック総合指数とは、NASDAQ取引所に上場している全銘柄を対象
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投資とは何か?お金の教養と育てるための第一歩を後押しする。
前半で語られる、諸外国で株価やお金の価値が上がっているにもかかわらず、日本の株価が上がらなかった――経済成長・発展していなかった――事実を突きつけられる。「失われた20~30年」である。
対話調の物語で展開されるお金の話は、読んでいて頭に入りやすい。
初心者向けの投資や心理用語解説でもある、と思った。
お金とは何か、資本主義経済の仕組み、投資というものが長期にわたるもの、インデックスファンドの推奨など、山崎元『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』( https://booklog.jp/item/1/4905073243 )とも内容が被る。
2020年に入って、少し古い?情報になりつつあると思いつつ、資本主義経済の根本は変わらない。
Kindle Unlimited 読了。 -
ざっと太字だけ流し読みした。
普通のサラリーマンである隆一が、先生と呼ばれる人に投資の基礎知識を学ぶ。
物語調に書かれており、要点だけを抑えたい人には文量が多すぎるが、資本主義についてなど基礎からわかりやすく学びたい人には向いていると思う。
心の持ちようなど、長期投資に対する姿勢について重点的に学べた。 -
投資とは飛行機に乗っているのと同じで、途中で必ず揺れるが、その揺れに耐えられれば目的地まで辿り着ける。投資への心の持ち様が大いに勉強になった。
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4年ぐらい前に出版された本なので、自信を持ってお勧めする商品の中には既に微妙に思えるものがあるけど、隆一という主人公が勉強する小説形式の部分はわかりやすくて面白い。
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信託に集結するようなありがち系。読みやすく初心者向けに思う。
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投資を始めるきっかけになった本。物語形式・会話形式になっているので、初心者でもサクサク読めました。
この本だけでは本格的に投資をするには足りないのだとは思いますが、はじめの一歩を踏み出す動機付けになること間違いなしです。 -
投資をやめてしまう人が多い
積み立て投資の平均継続期間は、たったの2〜4年