- Amazon.co.jp ・電子書籍 (198ページ)
感想・レビュー・書評
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中国に対する見方が変わった一冊。
今まで、「中国は進んでいる」といっても想像の範囲内でしょと思っていたが、甘すぎましたね。
進んでいる国・地域ではこんな状況ですよ、というのを(これを読んだ後も)逐次アップデートしつつ、戦略や新規事業を考えていかなければならない。気づかせてくれてありがとう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【感想】
今、海外ではどのような社会になっているのか(特に中国)を具体的な会社とともに説明した一冊。中国社会に偏見を持っていた私の考えが180度ひっくり返ったといってもいいくらい衝撃的なことばかり書かれている。データ社会、キャッシュレスは98パーセント普及、多種多様な需要に合わせた経済戦略などなど。同じ世界とは思えない体験をしたい方はおススメである。
【アクションプラン】
・中国以外のビジネス戦略を調べ、日本と比較する。
・オンラインありきで、何かできることを考える。特に、日本はオフラインをベースにオンラインを活用したプランを考えやすいが、逆である。
・最終的には、オンラインもオフラインも意識をしない、寄り添える経済戦略が必要である。 -
感想
これからのマーケティングについてわかりやすく解説
要点
1アフターデジタルはチャンネルの自由な行き来が生まれる
2,アフターデジタルの世界ではUX還元をしないと顧客接3,点が失われ、データが取れなくなっていく
リアルも含めた高速改善が必要
リアル購買の意味は人の購買行動のデータ蓄積に変わっていく
顧客体験価値の段階
0段階: 2006~08年 デザイン、ビジネス、テクノロジーが別々の段階
1段階:2009~10年 デザインシンキングが生まれた段階(デザイン、ビジネス、テクノロジーが融合)
2段階:12~15年 ディフュージョン(普及・拡散)2C,2B関係なくプラットフォームが体験をデザインする
3段階:15~17年 エボリューション 新小売の誕生。ECサイトで小売業のような既存型ビジネスに応用して再構築をすると、新たな価値提供をする
4段階:15~17年 データドリブン ビックデータを社会貢献や技術開発に活用し、データエコシステムを創る
5段階:15~17年 ホリスティック・エクスペリエンス 全体論的な体験 トレンド、オペレーション、パフォーマンス、データ、機能、競合優位性、世論のバランスが取れる。顧客にプラス感情やロイヤリティを発生させる指標を使い、継続性を高める
新しい産業ヒエラルキーが生まれる
決済プラットフォーム⇨サビさー⇨メーカー
データ活用の変化
モーメントデータ(行動データ)を扱う
人の行動を時系列に並べたもの
UXイノベーションのポイント
体験の連続性:事業ドメインの選定
行動観察:ユーザーの行動を観察して発見点を得る
デザイン・シンキング:プロトタイプを使った試行錯誤 -
OMOの概念を理解するのに最適な本。中国の最新事例を紹介しながら分かりやすく書いてある。
日本人が視察した際の質問と、中国企業の回答にあるギャップを理解できたらこの本を読む目的は概ね達成。
早くて数年後、遅くても10年後に来る世界観を知るためにも、読んでおいて損はない。 -
2019年3月②
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オフラインを補完するオンラインではなく、そもそもオンラインが前提となった「アフターデジタル」。
その先進国たる中国の事例を中心としてアフターデジタルがもたらす変革、アフターデジタルになるための考え方、そして「なぜ我々はアフターデジタルに移行していないのか」が描かれる。
本書を読んでいて感じたのは、深センの台頭やエストニアの先進性はもちろん技術に立脚しているが
単に技術が進化した先に自然に到来する未来ではなく、
カスタマーエクスペリエンス、人間が気持ちよく楽しく過ごすためにはどうしたらいいかを考え抜いた末の進化であり、そのための技術なのだということだ。
表面の技術だけを追うのではなく、あらためて社会、そして個人の課題と向き合うことが必要なのだと気付かされる。 -
ドラクエ的な体験をユーザーに提供。
行動データを蓄積する接点をオンラインオフライン問わず作りモーメントを抽出する。
モーメントに対してのソリューションを提供するなど、非常に参考になる示唆が富んでいた。
やはり平安保険グループはすごい。
#アフターデジタル -
デジタルトランスフォーメーションを進めるのに重要な概念「OMO」を中国の事例をもとに分かりやすく解説。事例が豊富だからこそOMOの考え方や日本に落とし込んだ場合のケースが分かりやすく学べた。
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・無人化は、人とのやりとりにおいて、人間らしいやりとりを妨げる・遮る障害(例:決済など)を機械・自動化し、人が人間らしいやりとり(例:思いやりなど)に注力させるようにすること。
・顧客の置かれた状況に対して、どのような解決方法を提示しているかという観点で整理すること
┗人や属性ではなく、状況を捉える -
デジタル「トランスフォーメーション」をしないといけない日本企業と、新陳代謝の早い中国の新興企業ではスタートラインが違いすぎるうえ、早くトライアンドエラーできている分だけ有利であり、日系は長年続いてきた企業ということが特に有利な要素になってもいない苦しい上級が理解できた。
バリュージャーニーとして、顧客や個客のレベルより更に踏み込んだモーメントでの区分けや、そこへのUX的な考え方でのビジネスアプローチ(バニラシェイクのケース)など具体例含めイメージできたし、今まではそのように実際の観察が必須だったがデータとしてデジタルに可視化できうる。平安保険などはとてもうまくデータを活用し、ジャーニーとして価値創出ができている。
O2OでなくOMOであり、区分けしている事自体がナンセンス。これらが2010年のコロナ前の状況とすると、今はどの程度進んでいるのだろうか。