ETF投資の教科書 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ベストセラー『ウォール街のランダム・ウォーカー
    』以来、インデックス長期投資がベストの投資方法と認知されてから久しい。

    最近では楽天証券などで米国インデックス投資信託を買うことをすすめるブログ記事やツイートもよく目にする。(楽天証券のステマも十分にあるだろうけど)

    私自身も2015年から少額ながらインデックス投資を始めているが、2019年暮れまではそこそこの成績だったが今はコロナショックのせいであまり投資口座をチェックしたくない状況になっている。笑

    といっても長期投資なのであまり気にはもんでない。むしろプロの投資家が悲鳴を上げる状況でも、不況は長期投資を行う個人投資家にはチャンスだったりする。


    本書だけでは投資を始める人には不十分であるが、一般的にビギナーの個人投資家が購入する投資信託や、上場投資信託と呼ばれるETFについて、どういう仕組みなのかを理解する一助となる本である。

    教科書と銘打ってはいるが、さほど細かいことが書かれているわけではなく、さらっと通読して大枠を掴むのには向いている一方、これだけでETFを理解したというのは言いすぎだろう。ETFの仕組みと、投資信託や先物との違いの説明がなされたあと、ETFのタイプ(型)の各説明が各章に分かれて説明されているが、一日で通読できる量である。

    ETFには、株式型(そのうちレバレッジ型やインバース型)・債券型・REIT型・商品型・ETNがあり、それぞれの説明がなされている。結論としては個人投資家は株式型を中心に据えて、補完的に債券型・REIT型をリスクの許容度などに応じて組んでいくのがよいとしている。商品型やETNは個人投資家には向かないとしている。

    たとえば、最近WTI原油価格の5月先物価格がマイナスに転じたことで、原油先物ETFを購入する人をSNSなどでも見かけたが、単純な株式と違って価格が上がる保証も実はないし、そもそもETFが上場廃止する可能性もあるので、投資というよりは投機・ギャンブル的な動きとみなせる。(そう理解してやるぶんには良いとおもう。)

    個人投資家としては、入門的知識もさることながら、「おわりに」のなぜ長期投資をすべきかという部分が短くまとまっていながら重要なことが述べられていてよいと思う。ウォーレン・バフェットが長期では個人投資家が長期のリターンでプロを凌駕することは珍しいことではない、と言ったというが、その理由の一つはプロは短期(1年)で結果を出すことが求められている一方で、個人投資家は例えば老後の資産を形成することを目的としているのだから、そういった縛りがないという点が指摘されている。また、プロは情報ベンダーやコンサルなど個人投資家がアクセスできない情報にアクセスできるが、長期的に見ればそういった情報はノイズでしかないということである。

    株価も大きな値動きをしながら長期的には上がっていく。経済は成長していくし、新たなテクノロジーが生まれていく。そういった中で、時間を味方にして資産を形成していくには早めの行動と能動的な勉強に基づく長期投資が重要なのである。

  • ETFがどうやって組成されているか知れる本。

    よくあるレバレッジ型とかインバース型がどうやって実現されているのか知れてよかった。さらっと読める。

  • 長期保有に向いたETFとそうでないものがきちんと網羅的に説明されていて、わかりやすかった。知識がふえ、間違った投資に走らなくてすむ。

  • ちょっと、こみいってるかなぁ。
    動画のほうがわかりやすいか。

  • 株式ETF、債権ETF、リートETF、商品ETFについて解説。
    ただし、実質長期投資に向いているのは、株式ETFとのこと。補完的に債権とリートもありとのこと。
    ということで、株式ETF以外は流し読みでいいかなという感じで、不要な部分が多いです。株式ETFに関しても投資信託よりも手数料が安い、指値で購入可能など一般的な説明なので、この本でなくても良いかなという感想でした。

  • ETFが何のことなのか。どんな種類があるのかについて書かれた本。おすすめやリスクなども書かれていたがいまいちパッとしなかった。

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著者プロフィール

1950年 新潟県に生まれる
1974年 東北大学農学研究科修士課程修了
2006年 京都府立大学農学研究科教授
2015年 龍谷大学農学部教授
2020年 同退職
京都府立大学名誉教授,農学博士

「2021年 『近江を中心とした伝統野菜文化史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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