光の量子コンピューター(インターナショナル新書) (集英社インターナショナル) [Kindle]
- 集英社 (2019年2月12日発売)
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感想 : 2件
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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (164ページ)
感想・レビュー・書評
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実際に量子コンピュータを開発している著者ならではのワクワク感が伝わってくる本だった。著者は光量子コンピュータの開発で世界をリード。この光量子コンピュータが他の方式に比べてどの程度注目されているのかがよくわかっていないが、日本の技術が世界をリードしているのは素晴らしい。後半に光量子コンピュータの技術の説明があるがこのあたりはついていけなかった。
印象に残ったのは、実験の90%は実験装置の開発、残り10%が実験結果の確認と検証という著者の研究スタイル。実験装置の開発について語っている部分に非常にワクワク感があった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
量子コンピュータにはさまざまな方式があります。超伝導、イオントラップ、シリコン、ダイヤモンドなどなど。その1つとして光を用いた方式があります。光以外の方式は静止した量子ビットを使いますが、光方式は動く量子ビット(光子)を使うため、動作原理が大きく異なります。その動作原理が知りたくて本書を読みました。後半は結構難しい。最終ゴールである光チップの完成は20年先とのことです。
最後の方に、研究室運営のポリシーが書かれています。「学生に投資すれば間違いない」という言葉に感銘を受けました。とても良い研究室ですね。
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