光の量子コンピューター(インターナショナル新書) (集英社インターナショナル) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 実際に量子コンピュータを開発している著者ならではのワクワク感が伝わってくる本だった。著者は光量子コンピュータの開発で世界をリード。この光量子コンピュータが他の方式に比べてどの程度注目されているのかがよくわかっていないが、日本の技術が世界をリードしているのは素晴らしい。後半に光量子コンピュータの技術の説明があるがこのあたりはついていけなかった。
    印象に残ったのは、実験の90%は実験装置の開発、残り10%が実験結果の確認と検証という著者の研究スタイル。実験装置の開発について語っている部分に非常にワクワク感があった。

  • 量子コンピュータにはさまざまな方式があります。超伝導、イオントラップ、シリコン、ダイヤモンドなどなど。その1つとして光を用いた方式があります。光以外の方式は静止した量子ビットを使いますが、光方式は動く量子ビット(光子)を使うため、動作原理が大きく異なります。その動作原理が知りたくて本書を読みました。後半は結構難しい。最終ゴールである光チップの完成は20年先とのことです。
    最後の方に、研究室運営のポリシーが書かれています。「学生に投資すれば間違いない」という言葉に感銘を受けました。とても良い研究室ですね。

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著者プロフィール

古澤/明
物理学者。1961年、埼玉県生まれ。1984年、東京大学工学部物理工学科卒業。1986年、同大学大学院工学系研究科物理工学専攻修士課程修了、株式会社ニコン入社。東京大学先端科学技術研究センター研究員、カリフォルニア工科大学客員研究員、東京大学大学院工学系研究科助教授を経て、2007年から東京大学大学院工学系研究科教授

「2020年 『新版 量子光学と量子情報科学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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