未来の地図帳 人口減少日本で各地に起きること 未来の年表 (講談社現代新書) [Kindle]
- 講談社 (2019年6月19日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (262ページ)
感想・レビュー・書評
-
福智山が意外に人口減少しないことがわかった
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
未来予測の部分については、数字でみるとより解像度が上がるものの、「未来の年表」ほどのインパクトは感じなかった。
著者が「王国」と呼ぶ小規模自治体の運営に関して、考えていたことに近いことが語られており、方向性として間違って無さそうだと思うとともに、参考になった。 -
戦略的に縮む、今の日本にとっては。これしかない
-
2015年から2045年の30年間に、人口がどう変化するかを予測したもの。
どこから、どこへ、どの年代の人々が移動していくか。
本書を読んでいた時、東京に滞在しており、折しも「東京一極集中」のニュースを聞く。観光客や通勤客でひっきりなしに東京駅の往来をみて実感。
なるほど、確かに東京一極集中というは頷ける。しかし、その一極集中も、ごく一部の区に限られ、そして、急激に老いるという問題も抱える。
東京への人口流入があるということは、それ以外の地域からの人口転出・人口減があるということだ。
その東京への人口を供給している地方都市も、別のところからの人口供給を受けており、その地域の人口が減り…、という具合だ。
2020年以降、この国の行政サービス、安定したインフラ、衣食住はどうなるのか、というある種の不安を改めて感じる。
自分の住んでいる場所、地域、働いている場所の状況を見ても、20年後先、どのようになっているのか。
たとえ、外国人労働者の増加、技術の発達があるのせよ、急激な人口減に追いつけないと思う。
筆者が提言する「戦略的に縮む」のは、賛同できる部分もあるが、一部やはり東京目線の考え方が窺え、納得できない部分もあった。