みやこさわぎ お蔦さんの神楽坂日記 (創元推理文庫) [Kindle]

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  • 元芸者のお蔦さんと、孫で料理男子の望とのコンビが、周辺で起こるゴタゴタを、スッパスパ(?)と…。

    しっかりもので、情に熱いおばあさんが活躍する物語では、
    即、「お草さん」シリーズが思い浮かぶが。

    こちらは、神楽坂を根城に、花柳界でならした
    お蔦さんが、孫で料理男子の望とのコンビで、周辺で起こるゴタゴタに、
    さらさらっと、答えを出す。

    実は、シリーズでは、この作品が初読みで、
    ああ、一作目から読めばよかった、勿体ないことをしたと、悔やむ。

    お蔦さんの、スッキリ、すっぱりした性格が、実に気持ちいい。

    この神楽坂の家には、お蔦さんと望のほか、
    望の伯父で、画家の泰介が同居する。

    三人の子どもを育てる妻にモラハラを行う夫の話や、
    芸妓が、結婚詐欺まがいの行動をとったあげく、姿をくらましてしまう話。

    日常のゴタゴタが題材なのだが、神楽坂ならではの、雰囲気のある物語。

    高校生の望の仲間など、若者のストーリーもあいまって、
    物語は幅広い。

    じわっときたり、あったかくなったりで、
    読み続けたい物語の一つになった。

  • 神楽坂の裏番?な婆様と、料理上手で優しい孫の推理譚。
    色々関係が繋がってきているので
    話が広がってきてる。

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著者プロフィール

1964年北海道生まれ。2005年『金春屋ゴメス』で第17回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、デビュー。12年『涅槃の雪』で第18回中山義秀文学賞、15年『まるまるの毬』で第36回吉川英治文学新人賞、21年『心淋し川』で第164回直木賞を受賞。著書に『九十九藤』『ごんたくれ』『猫の傀儡』『銀杏手ならい』『無暁の鈴』『曲亭の家』『秋葉原先留交番ゆうれい付き』『隠居すごろく』など多数。

「2023年 『隠居おてだま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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