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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (566ページ)
感想・レビュー・書評
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「ジェノサイド」「ツチ族とフツ族」という言葉が脳裏にちらちら浮かびながら、この重厚な物語を読みました。
繰り返される愚行、失われる日常、それでも山河は鮮やかに在り続けることが歌われます。古の約束よりも、さらに古い約束によって、小さな希望が残る。それが救いになるのだと思います。
時間をとってしっかり読む本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なかなか長大な物語だった。
乾石さんのファンタジーは,愚かでとんでもない王族が,自国あるいは隣国の善良な民を容赦なく蹂躙し殺戮するという話で終盤になるまでフラストする事が多いが,この作品もまさにそれ。しかし現王族への限りない恨みを持つ闇のものがせっかく開放されてもちっとも目的を遂げようとしないのがちょっと無理筋に思えた。あとがきを読むと,この話の原型は数十年前に乾石さんの若い頃に書かれたものらしい。前編書き直されたそうだが,そういう荒削りな部分が若干残っているのかもしれない。
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