滅びの鐘 (創元推理文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 「ジェノサイド」「ツチ族とフツ族」という言葉が脳裏にちらちら浮かびながら、この重厚な物語を読みました。
    繰り返される愚行、失われる日常、それでも山河は鮮やかに在り続けることが歌われます。古の約束よりも、さらに古い約束によって、小さな希望が残る。それが救いになるのだと思います。
    時間をとってしっかり読む本です。

  • なかなか長大な物語だった。
    乾石さんのファンタジーは,愚かでとんでもない王族が,自国あるいは隣国の善良な民を容赦なく蹂躙し殺戮するという話で終盤になるまでフラストする事が多いが,この作品もまさにそれ。しかし現王族への限りない恨みを持つ闇のものがせっかく開放されてもちっとも目的を遂げようとしないのがちょっと無理筋に思えた。あとがきを読むと,この話の原型は数十年前に乾石さんの若い頃に書かれたものらしい。前編書き直されたそうだが,そういう荒削りな部分が若干残っているのかもしれない。

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著者プロフィール

山形県生まれ。山形大学卒業。1999年、教育総研ファンタジー大賞を受賞。『夜の写本師』からはじまる〈オーリエラントの魔道師〉シリーズをはじめ、緻密かつスケールの大きい物語世界を生み出すハイ・ファンタジーの書き手として、読者から絶大な支持を集める。他の著書に「紐結びの魔道師」3部作(東京創元社)、『竜鏡の占人 リオランの鏡』(角川文庫)、『闇の虹水晶』(創元推理文庫)など。

「2019年 『炎のタペストリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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