世話を焼かない四人の女 [Kindle]

著者 : 麻宮ゆり子

• 光文社 (2019年8月30日発売)

感想・レビュー・書評

[senna2524さんの感想 · 2020年7月27日]

敬語で旅する四人の男の続編。
今度は旅はなく、働く女性たち４人がそれぞれの主役。
そして、スパイスのように斉木が各話に色を（味？）を添えている。
前回よりは感情移入できたのは、おそらくは女性視点だからだと思う。四人の働く女性が描かれて、その職業は、会社の総務部長、宅急便の配達、パン屋のアルバイト、清掃会社の
社長。
話としては、宅急便の話が一番面白かった。心から応援したくなるような女性だった。代わりに登場していた人々がサポートしてくれていたけれど。
うーん、と唸ったのはパン屋さん。うーん、彼女も大きな意味で斉木と同じ障害者になるんだろうか？感覚過敏だけれど、舌とか天才的だし。
最終話からいくと、斉木の恋はそれなりに維持されているようだし（もっとも彼女アロエちゃんの努力の賜物だけど）、おそらくはヘッドハンティングもされるだろうから、第三弾もあるかもしれない。