読書論 (岩波新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 人生は短く、書物は多い
    一生のうちに読みうる書物の数は知れている
    それを思えば、いつまでも手当たり次第に読んでいるわけにはいかない
    良書を選んでそれを精読しなければならぬ
    それと同時に、ある程度までは、多く読むということも、やはり必要であると思う

  • - 書籍に囚われるな。読書は大切だが、それと共に自分の目で見、自分の頭で考える観察思考の力を養うことが更に大切である。鷗外の言う「名を知つて物を知らぬ片羽」にならぬように用心せよ。
    - 私は何を読むべきかということを様々に論じて来たが、ここに至って、何を読むべきかと共に、或いはそれよりも一層、如何に読むべきかの問題が大切であることを思わざるを得ない。そうしてそれは、読書と共に如何に観察し思考するかということに帰するであろう。
    - 書籍を蒐めるには、つとめて買うことと共につとめて買わないことが大切である。つとめて買わないためには、往々つとめて買うよりも強固なる意志を要する。

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著者プロフィール

経済学者、教育家。明治21(1888)年、東京三田に生まれる。普通部より慶應義塾に学び、体育会庭球部の選手として活躍。明治43年、慶應義塾大学部政治科を卒業し、慶應義塾の教員となる。大正元(1912)年9月より大正5年3月まで、イギリス・ドイツへ留学。帰国後、大学部教授として経済学、社会思想を講ずる。大正11年より昭和7(1932)年まで庭球部長。昭和8年より昭和22年まで慶應義塾長を務める。昭和24年より東宮御教育参与として皇太子殿下(今上天皇)の御教育にあたる。昭和34年、文化勲章受章。昭和41(1966)年、逝去。著書に『共産主義批判の常識』、『読書論』、『福沢諭吉』など多数あり、歿後には戦死した長男を追悼した『海軍主計大尉小泉信吉』が刊行された。また、『小泉信三全集』(全26巻・別巻1)、『小泉信三伝』等が編纂されている。平成20(2008)年には「生誕120年記念小泉信三展」が慶應義塾大学三田キャンパスで開かれ、多くの来場者を集めた。平成28年に歿後50年を迎えた。

「2017年 『小泉信三エッセイ選 2 私と福澤諭吉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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