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感想・レビュー・書評
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ここ数年で読んだ本で★5つ満点をだせる。よかった。おっちゃんたちにもよみやすいと思う。
ここで紹介された本を探すのが楽しい。
2019/10/17購入詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ソフトウェア業界に十数年いるので、知っている話が多かったが、それを筆者のような「凄い人」がどのように捉えているのかが分かって良かった。
特に最後の章のキャリアの話は、自分の今後を考える上で参考になった。変化を好み、変化に対応できる人材でないと、今後は厳しくなるのかな~、、と思うなどした。
筆者が凄すぎてとても真似はできないが、仕事の際に少しは同じように考えられるよう、意識するようにはしたい。 -
経営層やマネージャー向けの書籍と感じたが、視座を高くするためにも誰もが読むべき一冊。ただし筆者の主観や気持ちが入りすぎてるんじゃないかと思う面もあった。
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ほしい本リストにずっとあったが、上司からも強く勧められて読んでみた。正直いうと想像していたものとはまったく違う内容だったのだが、今の私にとっては自論を裏付けるような内容が多く、自信の裏付けにつながった。特に技術にDiveDeepする内容ではないので、社内DXや他社のDX推進に関わる非エンジニアの人にもぜひ読んでもらいたい良書。自社でも他のメンバーに一読を勧めようとと思っている。
■ 目次
はじめに
- ボーッと生きてんじゃねえよ!/突然ですが、クイズです
1章:ソフトウェア・ファースト
● サービス化する社会
● サービス化を支えるプロダクト開発手法の変化
● ソフトウェア・ファーストとは
● Column
2章:IT・ネットの“20年戦争”に負けた日本の課題と光明
● 日本経済の没落とIT産業力の関係
● 要因1:ITを「効率化の道具」と過小評価
● 要因2:間違った「製造業信奉」から抜け出せない
● 要因3:サービス設計〜運用面での誤解
● ITサービスで存在感を示すためのアイデア
● Column
3章:ソフトウェア・ファーストの実践に必要な変革
● DXの本質的な意味
● ポジション別に求められる意識の変化
● プロダクト企画のやり方を変える
● プロダクトの骨太の方針を決める
● リリース後の運用を最初から考える
● 組織変革を並行して進める
● Column
4章:これからの「強い開発組織」を考える
● 理想の体制を考える前に
● 開発組織を整備するステップ
● エンジニアの採用難をどう乗り越えるか?
● Column
5章:ソフトウェア・ファーストなキャリアを築くには
● キャリア形成の「型」を知る
● 将来のキャリアパスを考える
● 生涯「ソフトウェアに携わる人」として成長する
おわりに
付録:モダンなプロダクト開発を行うための技術と手法
※目次については以下から引用させて頂きました
【目次公開】書籍『ソフトウェア・ファースト』を出版します|ソフトウェア・ファースト制作委員会|note https://note.com/softwarefirst/n/nd48e122e4eef
■ 感想
正直いうと、タイトルから想像していた内容とはだいぶ異なるものだった。もしかするとこれを見て期待外れと考えてしまったエンジニアの人はいたかもしれない。
「ソフトウェア・ファースト」のタイトルから想像されるものは、2019年当時に著者が考えていたこれから訪れるであろうソフトェアを中心に展開されるデジタルトランスフォーメーションの世界の話だろう。しかし、本書で繰り返し訴えられていることは、ソフトウェアを中心とした世界においては企業はその特徴を最大化できるような組織に作り変える必要があるという点だ。
企業の課題解決を突き詰めてくと最後はかならず人と組織の問題に行き着く、という話は有名だが(原典失念)、ことDXについてもまったく同じことが言えるということだろう。本書では、ソフトウェアファーストな時代において、人と組織をどう変革すればよいかという部分に非常に多くのパートを割いている。というよりそれが本書の主旨と言っていいと思う。
私自身がいまCloud Center of Excellenceという社内のクラウド活用を推進させていく組織を率いているが、このクラウドという技術は自社に取り入れはじめた時点では新しい考え方で、かつ既存事業をひっくりかえす破壊的なものであることから組織内にそれを取り込むのに非常に苦労した。しかしその課題の多くは非技術の部分であり、本書でもまったく同じこと語られている。
たとえば下記のような内容だ。
・クラウドはあくまで手段なのに、クラウドを使うことが目的化している
・モード1とモード2のバランスが狂っている
・変革者にはエイリアンとミュータントを登用すべき
・DXを成し遂げるには人や組織を含めた総合的な変革が必要
・OSSのカルチャーを企業内に取り込む(=インナーソース)
DXやクラウド、アジャイルというものは手段の一つであり、結局は学び続けることのできる組織、変わるべきものと変わるべきでないものの正しい把握と理解、それらを受け入れることのできるカルチャーの醸成が、この先の世界において成長し続ける企業には不可欠であるというのが本書の主旨だと理解した。
他にもソフトウェアファーストな時代における人材教育やキャリアプランに関しても言及されているが、いずれにしてもソフトウェアを扱うマネジメントに係る人は一読しておいて損はない一冊だと思う。 -
PdMになるに際して読んだ一冊。やはりこちら側のキャリアに舵を切って正解だったなと思わされた。
・プロダクトを知ることの重要性
・具体的な役割やキャリアパス
など大局観・実務面双方の記載があった点が良かった。 -
途中までしか読んでないけど全ての企業はソフトウェア企業になるという話の焼き直しというかあまりよく知らない人向けにかみ砕いたようなものに思えた。
人によっては合うだろうけどIT企業で働いてまともにキャッチアップをしていれば不要な内容だった
かもだけど10%くらいしか読んでない気もするのでまた今度目を通してみようかな -
DEC・マイクロソフト・Googleを渡り歩いてきた著者が、日本のあまりにもお粗末なデジタルトランスフォーメーションに危機感を抱き、筆をとった 本。 業務改革推進者はいちど目を通しておいたほうが良いと思われる。
ソフトウェアの本と思いきやこの本は組織を構成するための参考となる本。特に機能別組織と事業部組織のメリットデメリットまとめた章は参考になる。
最後の筆者の転職経験はなかなかに秀逸。自分のキャリアパスを考える参考になると思う。 -
ソフトウェア開発が今後会社成長のカギになることは頭ではわかっているものの、今までと何が違うのかがモヤモヤしていたが、本書である程度クリアになった。
特に製造業とソフトウェア開発との違いをわかりやすい図で説明している点が良かった。 -
良書ではあるが新たに得る知見がすくなった。
・経営層がソフトウェアを理解する。
・ソフトウェア(サービス)の内製化を目指す。
サービス型のソフトウェアはローンチ後の機動的な修正が当たり前。外部委託は内部の技術力低下と開発スピードの低下を招く
・ソフトウェアエンジニアを確保する。
・エンジニアのキャリアパスを用意する。 -
エンジニア向けの内容だが、ビジネスサイドの人間にも役立つ一冊。
非エンジニア、非デジタル領域のビジネスマンがこのデジタルについていく為に、いかにソフトウェアの考え方が重要かということを再認識させられた。