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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (244ページ)
感想・レビュー・書評
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頭がゆるくておどおどしていて簡単に流される諦観とした女の子とは対照に傲慢でつけ込む狡猾な純粋暴力を振るう男が基本軸としてあってそんな劇的に動くものではなく物語として消化されず日常として理不尽な現実が転がっていく中で最後の短編「ピンクの液体」にズドンとやられた訳でして。
壊滅にいたぶれ貶され貶められたカスカスに渇いた中でほんの少しだけ、ほんの少しだからこそ染み渡る鮮烈な甘さは脳を焼くのも容易い。甘く塗りたくられた彩ったストーリーより淡々とした厭世漂う中にひっそりと添えらた情景はあまりにも美しい。ほんと「やったー」って感じです。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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