ルポ トランプ王国2 ラストベルト再訪 (岩波新書) [Kindle]

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  • 想像できない世界を描いてくれた。大変だろう調査に頭が下がる。

  • 前作から続けて本書を読んだ。大統領選挙後も同じ流れが続いている。今から読んでも得る部分が多い本。バイブルベルトでは最高裁判事に民主党推薦派が増えてリベラルな社会になることを不安視しているという状況。他方、民主党が労働組合を捨ててしまっている状況。いわば共和党が勝ったのではなく民主党が負けたということ。民主党の候補がヒラリーでなくバーニーなら大統領選挙として異なる局面が生まれていたかも知れない。共和党は規制緩和と減税を推進し、小さい政府、つまり地域内の共助を前提としている。共助はキリスト教的精神と言えるかも知れない。これに対して、民主党は大きい政府を志向し、公助を強調する。現在のメディアでも中間選挙に向けて共和党はもはやトランプ党だという指摘があるが、確かに政党の枠を超えて、今やトランプ支持派とトランプ反対派の対立の構図になっている。政党というものが入れ物として十分に機能していないのかも知れない。これは民主主義にとってとても深刻な問題だろう。

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著者プロフィール

金成 隆一(カナリ リュウイチ)
朝日新聞編集委員
朝日新聞経済部記者。慶應義塾大学法学部卒。2000 年、朝日新聞社入社。社会部、ハーバード大学日米関係プログラム研究員などを経て2014 年から2019 年3 月までニューヨーク特派員。2018 年度のボーン・上田記念国際記者賞を受賞。著書『ルポ トランプ王国――もう一つのアメリカを行く』(岩波新書)、『記者、ラストベルトに住む』(朝日新聞出版)など。

「2019年 『現代アメリカ政治とメディア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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