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感想・レビュー・書評
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内容は半分以上理解できなかったが、今まで何となく聞いたことのある物理学の理論が式などを使わず書かれていて、知れて良かったと思う。興味をひく文体で読み進める毎に世界の神秘を解き明かしていく感覚になり、非常にワクワクしながら読むことができた。
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グラスに入った水を観察していると
水の中のホコリ(=粒子)がゆらめいているのが見える。
➡︎粒子に分子が衝突しているから
無限に分子が小さく存在すると、
その衝突は全体的に均整のとれたものとなり
粒子が動くことはない。つまり、グラスの中の水は完全に静止した状態になる。
※左からぶつかる分子と右からぶつかる分子の数が平均的に同じになり、粒子への左右からの衝突が相殺される
⇔分子が無限ではなく有限だった場合、その均整がとれず、粒子への衝突も相殺ができない。よって、粒子は動き回る。つまり、グラスの中の水は完全に静止しない。
アインシュタインは、この粒子の動きから分子の大きさを数学的に求め、最終的に原子の大きさを求めた。これにより、物質は小さな粒からできていることが証明された。
[アキレスと亀]ゼノンのパラドックス
アキレスは絶対に亀に追いつけない
⇦アキレスが亀に追いついて抜くまでのシーンを無限回おこなっているにすぎない!
つまり、アキレスはいずれ亀を抜かす!!
➡︎この無限回を考えるのが量子の世界!
しかし曲がるのは空間だけではない。時間もまた、重力の影響受けて屈曲する。アインシュタインは、標高が高い場所では時間が早く過ぎ、低い場所では遅すぎると予見した。計測すると、それは本当だった。今日、多くの研究者は極めて正確な時計を持っており、数センチの高低差であっても、この実に奇妙な現象を確認することができる。例えば、1台の時計を床の上に、もう1台を床の上に置いたとする。床の上に置かれ時計は、机の上の時計と比べて、ゆっくりと時間を計測する。一体なぜ、このようなことが起きるのか?なぜなら、時間は普遍的で固定的なものではなく、近くにある物体の質量から影響を受けて伸び縮みするものだからである。地球は、他のあらゆる質量と同じく、重力を屈曲させる。その結果、地表近くでは時間の流れがゆっくりになる。双子の一方が海のそばに、もう一方が山の頂に暮らしている場合、この2人が久しぶりに再会した時、ほんのわずかではあるが、後者の方が年老いていることになる。(111)
ファラデーによって導入された場の概念がなければ、数学の劇的な力がなければ、ガウスとリーマンの幾何学がなければ、この「何らかの物理」は曖昧模糊としたままであった。新しい概念と数学に支えられ、アインシュタインは「何らかの物理」を描写する方程式を立てた。そして、デモクリトスの虚空が備える「何らかの物理」の内部に、色鮮やかな、見るものを呆然とさせる世界を発見した。そこでは宇宙が爆発し、出口のない穴の中に空間が沈み込み、地表に近づくにつれて時の流れが遅くなり、限りない宇宙の広がりが海の表面のように小波を立てている。(116) -
2023/4/7
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私が最後に物理学に触れた時は、素粒子があって、その間に正体を同じくする4つの力が働いている、時空や重力はちょっとまだ···特に時間は···そんな感じでした。空間もまた量子ですべてはシンプルに理解できる(かもしれない)、時間は物理学的には無い(かもしれない)、という話は極めて驚異的で、しかし、その単純さゆえ、納得できるもののように思えました。専門外の人向けに順を追って書かれていて、大変良い本だと思いました。
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数式が極力少なく、文章で伝えてくれているので文系の私でも理解しやすい。
ニュートン力学、相対性理論、量子論が順序だてて説明されていて完全ではないが、物理学上での世界観、世界がどのようなものか、が少し理解できた
例え話ではなく、物理学上は本当に時間は存在しないのだということはわかった
私達は地球が丸いということを、当たり前に思っているが、将来の人間は時間は存在しないのが当たり前に思うのだろうか? -
・ループ量子重力について知りたくなってこの本を買った。→ 詳しくは書かれていない。イメージのみ。
・ひも理論とループ量子重力理論のうち、現状のところ観測結果と合致しているのはループ量子重力理論の方?
・エントロピーの第2法則によって? 時間は存在しない。