- Amazon.co.jp ・電子書籍 (135ページ)
感想・レビュー・書評
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人間誰しも【自分が正しい】と思い込む
それは悪い事じゃない
ただ、批判や反対する場合は、それ相応の意思表示や責任が必要になる(名乗り)
でも、その名乗る事なく出来てしまうのがネット
本当なら自分の意見言うにしても、相手への敬意が、必要だと思う。
それが出来ない人を見極めやすいのが、本や映画の感想を語らせると
『あぁ…こういう系ね』
『俺だったらこうするな!』
『俺映画好きの気持ち分かるしさ!』
とかかなり上から目線になってしまっている。(自分も多少同じになると思うが、気がついてるので やらないようにしている。)
作家になるため、映画監督になるための勉強、撮影、その他も何もしてないのに
…いう筋合いはない
言うとすれば、相手に敬意を表した上で自分の意見をチョロっと言えばいいだけ。
去年の12月28日くらいだったかな?
俺のブクログの所に、嫌なコメントを入れてきた人がいた。その人をAとする
(赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。に書き込んできて、今は相手は自分のコメント消している)
●Aは【意味がわからない】と一言だけ書いてきた
◯俺はやり返す。不快な事する人にどうするか秒で考え【あなたがいちいち書き込んできてくるのも意味が分かりませんが…意味が分からないなら、書き込まなくて結構です(笑)】と返し…その上でAをブロック
●言い返された上にブロックされたAさんは頭に来たのかな?直後にBさんが登場し【私もAさんの意見に賛成です!意味が分かりませーん!】的な参戦…
◯まぁ…呆れてしまい…
こういう行動は何をあらわすか…
*他人のレシートを見ると相手の生活感くらい分かるのと一緒で、本棚はその人の性格、生活、感心の傾向を写し出す。
※Aさんのページを確認、Bさんのページを確認…
①まずこの【2人はフォロワーどうし】
②2人ともフォロー、フォロワーが同じ2人しかいない(Cさんも2人とも共通でフォローしてる)
③そして2人とも、11月にブクログ始めたばかり
④状況的に、Aさんのコメント仕返し出来なくなった瞬間にBさんが便乗してきている。本来ブクログはタイムリーにヤリトリしないハズ…という事は【Aさんが腹をたてて、仕返しをBに依頼している】可能性が大きく、状況的にも共通点が多すぎる
つまり【夫婦、ママ友などの可能性が非常に高くなる。そして少なくともそのリアルタイムではAさんの前にBさんがいるであろう】と推測。
⑤あらためて奴らのブクログ見たら、【ベルゴにコメントやり返してくれ】などのコメントは見当たらない…
2人は知人で ほぼ間違いないかな?となる
⑥奴らの載せてる本の種類が絵本系多いので、人の親だというのも分かるし…日にち的に、仕事納めしたっぽく暇なのも分かる…
そんな、奴らが偉そうに書き込んでくる
やり返しまくったら
自分達のコメント消していなくなる
俺も大人げはないのには自信があるので2人のページに俺の痕跡を残しまくる(コメントなどはしません)
奴らは登録してる本を全部消してフリーズしてしまった。
1番気になるのは、そういう奴等に限って登録している本に
【家の子が登校拒否になりました】
【私の子供がイジメをしていた】などの本を登録している
読書から何を学んでるんだろうか?
それこそ
【意味が分からない】詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
許せない。
納得できない。
そんなことがあっていいのか。
誰もが抱く、「あるべき姿」でないことが起こったときの感情。
それを著者は一刀両断する。
「人の脳は、裏切り者や社会のルールから外れた人など、わかりやすい攻撃対象を見つけ、
罰することに快感を覚えるようにできています。
この快楽にはまってしまうと、簡単には抜け出せなくなり、罰する対象を常に探し求め、
決して人を許せないようになってしまいます」
(「はじめに」より)
著者は、この状態を正義に溺れてしまった中毒状態、「正義中毒」と呼ぶ。
これは、脳に備わっている仕組みであるため、誰しもが陥ってしまう可能性があるのだと。
その構造を、丁寧に、わかりやすく解いていく。
だが、いわゆる「上から目線」ではない。
だから、納得と共感が、心の中に広がっていく。
人が社会で生きていく限り、悩みがなくなることはない。
だから、その最善策は何か。
どうしたら、良いのか。
考え続け、行動し続けていく中にしか、答えのようなものはない。 -
この頃、怒りっぽくなってるのが気になったので読んでみた。読んでみて自分が怒りっぽくなった理由がわかってきた。
それは、最近自分が関わる人が、何かしらの共通点を持つ人がほとんどで「この人と私は一緒だ」という意識が強くなりすぎて、相手と自分が違うことに対して寛容になれなくなってきたから。あとは仲間意識を持てない人がぐいぐい距離を詰めてくるから。
前者は、イラッとしたときに一呼吸置いて相手と自分が違うんだから、と思えば怒りが消えそう。後者は、もう諦めて受け流す。ひたすら関わらないくらいかなぁ。
生活する中で少しだけでもいつもと違うことをするのが良いとあったので試してみたら、新しい発見があって久しぶりに「おもしろい!」と思える体験ができて楽しかった。
自分の世界を固定せずに風通しよく、心地よくしていきたいなと思った。 -
他人に「正義の制裁」を加えると、脳の快楽中枢が刺激されて、快楽物質ドーパミンが放出される。
つまり、癖になる。
これは覚えて意識しておいた方がよい。
本の大半は日本人がなぜ排他的なのかに咲かれている。
地震などの災害が多く、耕作面積も少ないため
助け合わなくては生きのこれない事情が
欧米とは異なるとのこと。
議論の仕方を習わない、議論の文化がない
というのが個人的には一番の原因と思う。
著者が最後に記しているように
この本には、題名の問に対するズバリの解決策は提示されない。
脳の前頭葉は30代まで発達するので
そこまでにいかに多様な価値観と出会うのかが大切だそう。
そして、新しいこと、不安定なことなどに
かかわっていくことと、
禅問答のように問い、考え続けることが
解決策の一つなのではと提案する。
読書を通じて、越境体験を気軽にできるという点は
完全に同意。 -
■イングループバイアスとは自分の所属する集団(内集団)に対しては自分が所属しない集団(アウトグループ=外集団)よりも好意的・協力的に行動する傾向のこと。
■「メタ認知」とは自分自身を客観的に認知する能力のこと。
・常に自分を客観的に見る習慣をつけメタ認知を働かせることが前頭前野を鍛えることにつながる
■慣れていることをやめて新しい体験をする。
・変化のない日々を送っていると脳は衰える
・脳のためには小さなことでも前頭前野を働かせる余裕を作っていくことが大切 -
新進気鋭の脳科学者、中野信子である。どうも、美人で脳科学者ということで、テレビタレント化している。「科学がつきとめた『運のいい人』」という本が評価され、さまざまな事柄に本を出している。この本もその一つだが、「正義中毒」という言葉に反応した。
雲南省にいるときには、私は「自分が正しい」と思い込んで、やたら人を非難していた。なぜ、そのようなことをしていたのか?といえば、ラクだったからだ。とんがっていたというより、暴走していた。日本に戻ってから、随分とそのとんがった部分が削げ落ちて、丸くなった。まぁ。歳を取り過ぎたことが、とんがった部分が、風雪にさらされて、削げ落ちたのかもしれない。でも、その現象がなぜ起こったのか?ということを知りたいと思った。
「人を許せない」という感情がどのように生まれるのかというのをとき明かすとしている。
中野信子は「正義中毒」という処方箋を作ってしまうことによって、やっと症状がわかる。ふーむ。私は正義中毒者だったのか。他人に「正義の制裁」(自分の正しいと思っていることを押し付ける)を加えると、脳の快楽中枢が刺激され、快楽物質のドーパミンが放出されるという。美味しい、美しいと感じる快楽中枢が、犯人だったのだ。人に正義の制裁を加えることが、快楽となり、しまいには、その快楽を追い求めて、人を非難するのだ。結果として、それはイジメにもつながっていく。イジメは、快楽中枢を興奮させる。ニンゲンって、どうしょうもないことに喜びを感じてしまうのだ。脳の持つメカニズムを認識して、自分の脳をコントロールしていくしかないのである。
このことは、多様性を認めない。異質を排除する論理に繋がっていく。そのために、分析的思考や客観的思考を行う前頭前野を鍛えて、メタ認識を持てるようにすることだという。
匿名投稿ができるSNSの発達によって、より簡単に「正義中毒」患者の活躍するスペースが広がった。人を非難することで、自分が安全な位置にいて、高みの見物ができる。
日本の風土は、「みんなに合わせられないこと」「みんなと違う行動をすること」が受け入れられない。フランスでは、「みんなと同じこと」や「自分の意見をいわないこと」が愚かだと言われる。真逆だ。独創的な発想や生き方は否定される風土は、個性あるニンゲンが生きにくい。日本は創造性を育みにくい状況を作り出している。それは、農耕民族で、稲作は水管理が必要であり、地震、台風、旱、冷害のある自然条件に集団で対応することが常に求められ、体の中に染みついているからだ。
快楽中枢の脳のメカニズムは、前頭前野でコントロールできないバイパスなのだ。また、忘れるという機能も脳のメカニズムで重要な役割を果たしている。
そのために著者は4つの提案をしている。①慣れていることをやめて新しい体験をする。②あえて不安定・過酷な環境に身を置く。③安易なカテゴライズ、レッテル貼りに逃げない。④余裕を大切にする。ということだ。ところで、著者が言う「正義中毒」もレッテル貼りではないだろうか。
ふーむ。正しいこととは、常に自分中心に考えては、成り立たないものである。多様な正義を受け入れることから、穏やかな人生が始まる。 -
著名な脳科学者 中野信子氏による差別の話。最近話題となったSNSの書き込みによる自殺事案を例に挙げ、多くの若者が自らの「正義」を主張し他人を中傷するメカニズムを説いている。内容としてボリューム感はないのだが、簡潔にわかりやすく主張したいことを述べており、参考になった。
「人の脳は、裏切り者や、社会のルールから外れた人といった、わかりやすい攻撃対象を見つけ、罰することに快感を覚えるようにできています」p5
「(正義中毒)他人に「正義の制裁」を加えると、脳の快楽中枢が刺激され、快楽物質であるドーパミンが放出されます。この快楽にはまってしまうと簡単には抜け出せなくなってしまい、罰する対象を常に探し求め、決して許せないようになるのです」p5
「日本人は摩擦を恐れるあまり自分の主張を控え、集団の和を乱すことを極力回避する傾向の強い人たちだと感じます」p47
「(日本人)集団のルールを守り、前例を踏襲し、集団の上位にいる人の教えや命令に忠実に従う、従順な人が登用される傾向は否めません。これは政府や企業に限らず、最高学府であるはずの大学でさえ例外ではありません」p48
「「昔は良かったなあ」という気分に頻繁に浸ることがあったら要注意。脳の前頭全野が老化しているサイン」p166
「(記憶の美化)脳は、過去の記憶を都合よく書き換えるようにできています」p166 -
今特に自分の中で、正義中毒が蔓延してて、治したいと心から思ってたことを諭してくれる本。
新しい体験や、普段興味無いことに手に取って触れてみる経験をして、寛容になりたい。