世界観をつくる 「感性×知性」の仕事術 [Kindle]

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  • 朝日新聞出版
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感想・レビュー・書評

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  • Audibleにて。
    大好きな天才二人の対談で、見つけた瞬間にポチって聴いてみた。
    (ご本人たちは天才と言われることに違和感があるかもしれないがw)

    結論から言うと、

    これからは「役に立つ」ではなく、「意味がある」という価値観へシフトする必要があり、豊富な知識をベースにその世界観を作り上げるべきである。


    水野氏の著書「センスは知識から始まる」と、山口氏の著書「ニュータイプの時代」の2冊をわかりやすくまとめてくれたような印象を受けた。
    対談形式のため、聴き進めるのに全くストレスもなく、上記2冊を読む前の入門書としてぜひおススメしたい。

    今の日本は「正解の過剰化」により、デザインや機能に差を感じなくなった。
    冷蔵庫、洗濯機などの家電製品や、スマホの進化過程を見れば明らか。
    テレビのリモコンのボタンを増やしたところで、何も価値は感じないよね。

    客観的に見ればわかるけど、いざ自分が企業側の立場になると迷走しちゃうものなのかな。
    これからのビジネスを考える上で、「意味がある」にフォーカスを当てる重要さに改めて気づかされた。

    起業したい、新しいことにチャレンジしたいというあなたにとって、ヒントになるエッセンスがたくさん詰まっている良書。

  • 「役に立つもの」ではなく、「意味のあるもの」を作る。
    表面上で結果ではなく、奥深さ、本質を大切にしていきたい。
    相手のニーズを引き出すデザイン提供。モノから連想される意味作り。

  • 面白かったですね。
    山口周さんの著書は多く拝読させて頂いております。

    「頭ではわかるけど、心が動かない」説得
    「頭では分からないけど心は動く」共感
    →頭の良い2人がいて、私は説得タイプの人間には、とことん合わないのだと気付いた。
    言ってることは分かるけど…で、君はどうしたいんだい?が見えない人。熱を感じない。

    仕事に直に関係のないインプットは、物語をつくる/世界観をつくるアウトプットの材料になる
    →多く本を読んでる人は確かに独特の表現、ワールドを持ってる人が多いし、自分もその域に達するぐらい、自分というカタチを形成していきたいと思った。

    好き嫌いを突き詰めることで、感覚が磨かれる
    →上述の説得型と共感型の話もそうだが、まずは自分の好みを良く知ること。そして、好きなものに対して以降、伸長する術を考えようと思った。

  • レビュー高いけど、あんまり響かなかった。
    今の日本社会のダメなところを指摘して悦に浸っているだけな印象。

  • 「便利なもの」ではなく「意味のあるもの」を作る。
    社会人ならいやというほど読んだり聞いたりしたような話ではあるが、噛み砕いて誰にでも理解できるように、ちょっとダラダラとではあるがまとめられている。
    高校生か大学生、または社会人だけどマーケティングについて考えてこなかったような人も読むといいと思う。
    誰でもすぐ読み終えることができる。

  • 役に立つ→意味がある価値
    文明→文化

    意味のあるの裏打ちとなるのは、知識を積み重ねて作り上げたセンス。アート、直感、質をあげるということ。

    わがままは面白がるかに繋がる

    デザインの本質は人格を与えること

    世界観をつくる

  • インプット/知識を増やさないとセンスは磨かれないし、世界観は作れない。
    机の上でウンウン唸って仕事したつもりになったところで、生き残れないよ、と言われています。
    ここで言う世界観は会社としてもそうだし個人としての魅力にも繋がりそう。

    一見、何の役にも立たない、仕事に関係ないような知識のインプットは、物語をつくり、世界観をつくるという形のアウトプットの材料なんです。センスをつくる材料でもありますね。
    ともあるので、ルーティーン以外のことも色々とトライしてセンスを磨いていかないと。

    >分散化がものすごい勢いで進んでいる社会において、いろんな役割が一つの大きな会社になって、垂直統合しようとしているんですから。
    というのも印象的。確かに不必要なM&Aをしたところで、、、というのもしばしば見かける。

  • これからのビジネスには、消費者に向けて物語と未来を提示する「世界観」が必要であることを説いた本。

    自社のファンを増やすには、自社ならではの「世界観」を見せることが大事。世界観に共感する人はファンとなり、自社を支えてくれる顧客になります。

    様々な事例をもとに「世界観」を構築することの重要性を教えてくれます。

  • 山口さんの書籍も水野さんのも好きだけど、さすがに初めましての対談企画でイノベーションまで届くことはなかった。そらそうだ、互いに敬意を持って相手に話を合わせて膨らまそうとすると、哲学的な問いであってもイノベーティブな成功事例の模範解答並べて「後講釈」するくらいしかできない。そもそも企画に無理があった。「世界観」というタイトルも、読者の中に共感という重力が伴わないと”フワッ”と空中分解してしまうものだ。

    途中から「昔のネスカフェゴールドブレンド♫ダバダ~CM」をダラダラと観せられているようで辛くなった。
    ーー【違いの分かる男】です、わたしたち。
    とドヤ顔されても「知らんわ!」である。「文化コード」は世代やローカル、所属コミュニティなどの属性のバイアスが強くかかる。特にラクジュアリーな車は、僕には話せば話すほど心が離れてしまう。

    山口さんのブランド論で必ず語る「役に立つ」と「意味がある」の二軸は切れ味あるし(詳しくは「ニュータイプの時代」参照)、水野さんの「デザイン音痴のおじさん幹部を説得していくプレゼン術」(詳しくは「センスは知識からはじまる」参照)が読めたのは良かった。

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著者プロフィール

水野 学:クリエイティブディレクター/クリエイティブコンサルタント/good design company代表。1972年東京生まれ。1996年多摩美術大学デザイン学科グラフィックデザイン専攻卒業。パブロプロダクション、ドラフトを経て、1998年good design company設立。ゼロからのブランドづくりをはじめ、ロゴ制作、商品企画、パッケージデザイン、インテリアデザイン、コンサルティングまでをトータルに手がける。主な仕事に、NTTドコモ「i D」、相鉄グループ「ブランドアッププロジェクト」、熊本県キャラクター「くまモン」、「中川政七商店」ほか。自ら企画運営するブランド『THE』ではクリエイティブディレクションを担当。主な受賞に、London International Awards(Gold、Silver)、The One Show(Gold、Silver、Bronse)、D&AD賞(Silver、Bronze) CLIO Awards(Silver、Bronze)、朝日広告賞部門賞、毎日広告デザイン賞部門賞、日経広告部門賞、JAGDA新人賞など。

「2018年 『アイデア特別編集 good design company 1998-2018』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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